プロも驚いた! 2万円前後で 乗り心地抜群のクロスバイク
本格的なロードバイクやマウンテンバイクのいいとこ取りをしたクロスバイクは、長距離走行はもちろん、日常の通勤や買い物といったちょっとした移動まで、幅広く乗ることができます。
とくに最近は、街での移動手段として利用している人が増えており、ママチャリからの乗り換えを検討されている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「日常使いに最強な一台」を検証するため、Amazon・楽天市場の最安値帯・2万円前後の価格帯で購入できる4製品を集め、自転車のプロにたっぷり3時間乗り続けてもらい、乗り心地など選ぶ際にポイントとなる6項目でテストしました。
<外部サイトでご覧の方へ>
見出しなどのレイアウトが崩れている場合があります。正しいレイアウトはthe360.lifeオリジナルサイトをご確認ください。
ベストバイは2018年に続き 「ANIMATO」でした!
選び方のポイントやテスト項目をご紹介する前に、まずはベストバイを発表しちゃいます。
それがこちらです!
ANIMATO
SURFY A-20-W
実勢価格:1万8818円
プロが「めちゃ快適!」と太鼓判を押したのは「ANIMATO SURFY」のクロスバイク。ハンドルの位置が高いエントリーモデルで、構造上カラダが起きて力が伝わりやすいため坂道でも疲れにくく、小回りが利くので普段使いにぴったりなんです。
じつは「ANIMATO SURFY」は、2018年に行った検証でもベストバイに輝いたバイクで、今年も複数の項目で高得点を獲得。日常使いでは敵ナシといった一台でした!
それでは、どんなポイントで日常使いのクロスバイクを選べばいいいのか? そして気になるランキングを続いてご紹介したいと思います。
乗り心地だけじゃない! 選び方の6つのポイント
日常使いのクロスバイクを選ぶためのポイントは6つ。乗り心地以外にもチェックしたい、見落としがちなポイントもあるので、ぜひご参考にしてください。
①街中での乗り心地はどうか?(20点)
まずはタイヤやフレーム、サドルなどのスペックで左右される、自転車そのものの基本的な乗り心地の良さがポイントになります。テストではフラットな公道を走ってチェックしました。
②狭い道や混雑した場所で小回りはきくか?(20点)
日常使いするためには狭い道やカーブ、人混みの中をスムーズに進めるかも重要です。今回は公園の障害物を使って検証してみました。この項目は重心が低めで、ギアが軽いモデルが有利になります。
③坂道でもスムーズにラクに漕げるか?(20点)
坂道での走行はブレやすいので、必ずチェックしたいポイントです。ブレずに漕ぐためには細かいギアチェンジが利くか、ペダルを踏んで力がちゃんと伝わるかなどが判断基準となります。車体が軽いほど高得点になりやすいです。
④長距離移動での高速走行は安定しているか? 疲れにくいか?(20点)
長距離とはいえ、今回は普段使いの検証のため20~30分程度のライドを想定しています。高速で走行した際の車体の安定感はもちろん、疲れにくさや時間が経っても快適に走れるかもチェックします。
⑤ブレーキは効きやすく、しっかり止まれるか?(15点)
スピードを出してもしっかり止まれるか、ブレーキの力の伝わりやすさは前後両方でチェックしたい点です。握った瞬間、フニャッとした感じがあるものはマイナスになります。
⑥初心者でも開封後すぐ組み立てられるか?(5点)
乗り心地だけでなく、組み立てのしやすさもチェック。あえて組み立て未経験の人に説明書だけを頼りに組み立ててもらい、検証前に改めて識者がメンテして採点しました。実際に買って乗る際も、必ずメンテナンスをしっかり行う必要がありますのでご注意ください。
今回の検証では、上記6項目毎に採点を行い、100点満点でランキング化しています。それではさっそく全4製品のランキングを一挙に発表します!
【95点】すべてをこなす優等生 「ANIMATO SURFY」
冒頭でもご紹介したとおり、ベストバイは「ANIMATO SURFY」。日常の使いやすさをとことん追求した傑作で「①乗り心地」「②小回り」「③坂道」の3項目で満点を獲得しました。
何といってもハンドルがちょうどいい高さで乗車時に前傾姿勢になりすぎず、乗っていて疲れません。走りの軽さと安定感を両立できるため、ストップ&ゴーが頻繁にある普段使いに必要な要素が全部詰まった製品です。
ANIMATO
SURFY A-20-W
実勢価格:1万8818円
サイズ:縦570×横1700mm(サドルの高さ790-935mm)
重量:13.6kg
適用身長:約155cm以上
変速:SHIMANO外装7段変速
ベストバイとなった理由をもっと詳しく見てみましょう。
①前傾姿勢になりにくいハンドルでラクな姿勢で走れます
より体に近い位置で握るライザーバーが採用されています。いわゆる一文字型のフラットバーより上体が前屈みになりにくくなる効果があります。
②しなりと剛性のバランスのよいスチールフレームで小回りが効きます
フレーム素材はスチール。スチールフレームは、剛性感がしっかりしつつ適度にしなやかさもあります。このバランス感が小回りの快適さを実現させています。
③フレームの曲がりが衝撃を吸収し、スピードを出しても安定します
前輪のフレーム(フォーク)は直線がトレンド。ですが、曲がっている方が衝撃をしなやかに吸収するので、安定感を保つことができます。
④ストップ&ゴーに適したブレーキングが素晴らしいです
ギアチェンジについては、どの製品も7段変速で大差がありませんでしたが、一方で、ブレーキの効きやすさでは、ANIMATOの性能が圧勝でした。
⑤26インチとギアも軽く快適に走れます
横断歩道や街乗りでの小回りが必要であれば、タイヤサイズは安定感のある26インチ前後がおすすめです。ANIMATOは26インチで快適に走れます!
その他の評価はこちらです。
走行時の軽快さ、10~20分程度乗り続けたときの疲れにくさなど、安定感がすべてバランス良く、安くて良いクロスバイクとしてはほぼ完成型といえるでしょう!
めちゃくちゃ飛ばさなければ使い勝手○です。
【84点】ガンガン走る人向け 「SPEAR SPC7007」
細めのタイヤで転がりの軽さはANIMATOより上だったのは「SPEAR SPC7007」。長距離での快走感を求めるスピードライダーには向いています。
SPEAR
SPC7007
実勢価格:1万9800円
サイズ:縦510×横1760mm(サドルの高さ810-960mm)
重量:13.5kg
見た目の高級感があり、ビジュアル面では良く見えましたが、乗り心地などで得点を下げました。でも長距離を走りたい人にとってはベストバイ超えです!
その他の評価はこちらです。
総合力であと一歩及びませんでしたが、大健闘の一台でした。
【75点】平均点はクリア 「PANTHERクロスバイク」
ベストバイの「ANIMATO SURFY」と同じ26インチ&タイヤが太めで、乗り心地は2位の「SPEAR SPC7007」上々だったのが「PANTHERクロスバイク」です。フレームの安定感もしっかりありました。
PANTHER
クロスバイク
実勢価格:2万2900円
サイズ:縦560×横1710mm(サドルの高さ840-980mm)
重量:14kg
ハンドルが上下昇降し、身長によって調整が可能なので、小柄な人も安心して乗りこなせます。
その他の評価はこちらです。
「PANTHER」は、こちらのイエロー以外にもカラー展開が豊富なのも魅力。色で選びたいという人にはいいかもしれませんね。
4位: 【68点】軽快さに欠ける…
「Raychell CR-7007R」
残念ながら特筆すべき魅力なし……といった評価となったのが「Raychell CR-7007R」。4製品の中では最も特長が見出しづらく、小回りは効くのですが走行感が重いせいか坂道でも走りにくかったです。
Raychell
CR-7007R
実勢価格:2万838円
サイズ:縦550×横1710mm(サドルの高さ800-990mm)
重量:13.4kg
評価はこちらになります。
あえて買うにはちょっと微妙かもしれません……。
【結論】格安最強! 日常使いなら 迷わず「ANIMATO」です!
格安でありながらしっかりとした構造、乗り心地のよさはプロも目を見張るほどだった「ANIMATO」。さらにスピードを出したい、もっと遠くに行きたいとなったら7~8万円台のクロスバイクの出番となりますが、普段の買い物や移動で乗るなら、まずは「ANIMATO」で文句なしです。
今回比較した4製品のなかでも、一番の格安品となっていますので、クロスバイク購入をお考えの方はまずはチェックしてみてくださいね!
普段使いなら前傾になりすぎない方が楽です。