新世代の完全ワイヤレスイヤホンを プロと編集部が徹底検証

新世代の完全ワイヤレスイヤホンをプロと編集部が徹底検証 イメージ

完全ワイヤレスイヤホンはどんどん進化を続け、音質が向上し、精度の高いノイズキャンセリングが搭載されたモデルが続々と登場しています。そこで、テストする批評誌『MONOQLO』では、「AirPods」「SONY」「HUAWEI」の“新世代の完全ワイヤレスイヤホン”を編集部とプロがありとあらゆる角度から徹底的に検証を行いました。

音質やノイズキャンセリングの実用性だけでなく、バッテリーの持ち、使いやすさなどの視点から「今年こそ買うべき理由」を連載でお届けします!

っていうかそもそもの話… 「新世代」って何ですか?

完全ワイヤレスイヤホンは2016年に登場したAirPodsが火付け役。発売直後からアップストアでは品薄になるほど、AirPodsは人気商品に。そこから完全ワイヤレスイヤホンは進化を続け、2019年には高精度のノイズキャンセリングを搭載するモデルが各メーカーから続々と登場しました。

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使い勝手も音質も毎年良くなり、電車内の騒音は“ほぼ無音”。完全ワイヤレスイヤホンは、今まで以上に音楽に没入できるようになっています。このように、音質が向上し、さらにノイズキャンセリングが搭載されているモデルが「新世代」なんです。

ノイズキャンセリングの性能は SONYとAppleが感動レベル

連載第2回目の今回は、ノイズキャンセリングについての検証結果をお届けします。

ノイズキャンセリングの強度と精度をチェックすべく、通勤ラッシュ時の電車や混雑する街中に出かけ、ノイズキャンセリングを起動して各モデルを聴き比べてきました。

ノイズキャンセリングの性能はSONYとAppleが感動レベル イメージ

まず、ノイズキャンセリングをオフにした状態だと、普通のイヤホンを同じく、周囲の雑音が聞こえるといった状況です。ソニーやAirPods Proの「カナル型」はこもったような音になり、ファーウェイの「インナーイヤー型」はかなり大きく聞こえてきました。

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カナル型
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インナーイヤー型

そして、ノイズキャンセリングをオンにして聴き比べた結果、圧倒的に周囲の雑音を除去したのがソニーでした。

ソニーはオンにした瞬間から騒音が消え、通勤時のストレスを軽減してくれました。アップルもほぼ雑音は聞こえず、ソニーに迫る性能。ファーウェイはノイキャンが働いていることはわかりますが、電車内の会話や運転音は聞こえてきました。

では、ここからは詳しい検証結果をランキング順にご紹介しましょう! 採点方法は「強度」と「精度」の2つを各10点満点で採点しています。

[1位]騒音が驚くほど静かに!
通勤時間を救ってくれるSONY

[1位]騒音が驚くほど静かに!通勤時間を救ってくれるSONY イメージ

ソニー(SONY)
WF-1000XM3
実勢価格:2万3721円

イヤホンサイズ:W約30.0×D約30.0×H約18.2mm

▼検証結果
強度:10.0/10点
精度: 9.0/10点

合計:19.0/20点

ソニーは走行音や会話が驚くほど静かになりました。電車内の会話や運転音、ホームの発車ベルなどはかなり軽減されてわかりません。車内アナウンスについてはわずかに聞こえましたが、音楽をかけていればほぼ気にならないレベルです。

[2位]SONYに劣らない性能で
騒音が大幅に軽減されたApple

[2位]SONYに劣らない性能で騒音が大幅に軽減されたApple イメージ

アップル(Apple)
AirPods Pro
実勢価格:3万580円

イヤホンサイズ:W21.8×D24.0×H30.9mm

▼検証結果
強度:9.0/10点
精度:8.0/10点

合計:17.0/20点

アップルは電車内の会話は聞こえず、運転音やホームの音などの騒音も大幅に軽減されます。アナウンス音はやや聞こえてきました。

[3位]雑音は軽減されるが
会話の内容は聞き取れるHUAWEI

[3位]雑音は軽減されるが会話の内容は聞き取れるHUAWEI イメージ

ファーウェイ(HUAWEI)
FreeBuds 3
実勢価格:1万8988円

イヤホンサイズ:W41.5×D20.4×H17.8mm

▼検証結果
強度:7.0/10点
精度:7.0/10点

合計:14.0/20点

ファーウェイはノイズキャンセリングをオンにすると雑音は軽減されますが、会話の内容が聞き取れるレベルで弱さを感じました。

ノイキャンが苦手な人は アプリでコントロールできます

飛行機で耳が痛くなる時のようなノイズキャンセリングの圧迫感が苦手という人も多いですよね。実際に使っていると徐々に耳が慣れ、最初ほど気にならなくなってきますが、ノイズキャンセリングはアプリで調整することが可能です。

まず、ソニーは「座る」や「立つ」などのシーンごとにノイズキャンセリングの強弱をコントロールできるため、自分に合った調整を行えます。

ノイキャンが苦手な人はアプリでコントロールできます イメージ
ソニーのアプリ画面

続いて、アップルはiOSの場合にノイズキャンセリングのオン・オフと外部音取り込みをシンプルな操作で切り替えできて、最適なモードを手軽に選べるのが便利です。

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アップルのアプリ画面

ファーウェイについては、強弱の調整やタップの割り当てを設定することができます。ただし、現時点(2020年1月)ではAndroidでなければアプリを使うことができないため、ご注意ください。

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ファーウェイのアプリ画面

以上、「新世代の完全ワイヤレスイヤホンを買うべき理由」の連載第2回目は“ノイズキャンセリングについて”でした。

バッテリーの持ちや気になる使い心地など、ありとあらゆる角度から検証した結果をお届けしていくので、引き続き楽しみにしていてくださいね。

▼【第1回:音質編】はこちら