国内ブランドで高ポイントを得るのはシャープとソニー!
創成期には、国内の大手メーカーが続々と新作を投入したスマートフォンですが、海外メーカーの台頭や販売台数の頭打ちによって続々と撤退。現在、新作を投入し続けているメーカーは数社に限られています。
とりわけシャープとソニーは積極的に新作を投入しており、その性能に磨きをかけています。
その一方、富士通や京セラもリリースしていますが、スペック重視というよりも耐衝撃性に優れた製品や小型化したもの、価格重視など明確なコンセプトを持った製品がほとんど。
スペックやバッテリー性能などに重点を置いた一斉テストでは残念ながら上位陣とは水をあけられる結果となりました。
主要な86機種を一斉テスト!国内ブランドの実力は!?
編集部では、少し古いものも含め、約2年以内に発売された主要なスマホの実機テストを敢行しました。テスト内容はこちらです。
[ベンチマーク]
「Antutu Benchmark」アプリを使って総合スコアを計測。
[メモリ]
搭載されるメインメモリ容量を点数化。
[ストレージ]
内臓ストレージの容量を点数化。
[バッテリー]
100%充電時に最大輝度でYoutubeの動画を連続再生し、再生時間をカウント。
[重量]
ディスプレイ1インチ当たりの本体重量を計測して点数化。
[使い勝手]
本体の持ちやすさや配置されるボタンや指紋センサーの操作感などを総合評価。
[付加機能]
テレビ/防水・防塵/おサイフケータイなど、編集部が選んだ機能の搭載数を点数化。
[カメラ]
ポートレートや暗所など、プロカメラマンが様々な作例を撮影し、発色や解像感などでジャッジ。
[ディスプレイ]
ディスプレイの明るさや発色の良さをプロカメラマンの目線でジャッジ。
ここではその中から、国内ブランドの一部製品に着目し、おすすめのスマートフォンをご紹介します。
【国内1位】国産ブランド最上位は「AQUOS R」あえて「初代R」がオススメです!
海外ブランドが強いAndroidスマートフォンのなかで、国産ブランドのトップを飾ったのは「AQUOS R」。AQUOS R3までリリースされる同シリーズのなかで、もっともバッテリーの持続性能が高く、カメラ性能も高評価。
87.9点
シャープ
AQUOS R
実勢価格:4万2800円
サイズ・質量:W74×H153×D8.7mm
重量:約169g
CPU:Snapdragon 835
ROM:64GB
RAM:4GB
OS Android 7.1
少し前のモデルとはいえ、搭載されるCPUはフラッグシップモデルのSnapdragon835となっており、性能も申し分ありません。いまでも快適に使いこなせるだけの性能を秘めています。
テレビも動画もたっぷり観られるバッテリー性能の高さは折り紙付き!
YouTubeの連続再生テストにおいて、10時間以上の再生を達成。テレビ視聴にも対応したモデルなので外出先でもたっぷり視聴が楽しめそうです。
また、シリーズを比較したときに注目したいのがバッテリー性能。AQUOS R、AQUOS R2、AQUOS R3と進化を遂げていますが、テストでは初代がもっともライフ性能が高く、最長の連続再生時間を記録しました。
【国内2位】ソニー勢でトップに立ったのはトレンドを取り入れたフラッグシップ!
4K HDR対応の有機ELディスプレイを搭載したXperiaシリーズのフラッグシップがこちら。CPUにフラッグシップモデルの「Snapdragon 855」を搭載しているため、ベンチマークテストの結果もトップクラス。
82.4点
ソニー
Xperia 1
実勢価格:10万4399円
サイズ・質量:W72×H167×D9㎜
重量:約178g
CPU:Snapdragon 855
ROM:64GB
RAM:6GB
OS Android 9.0
Xperia 1は、スマートフォン界でトレンドになりつつある21:9比率の縦長ディスプレイを採用するほか、シリーズ初のトリプルレンズカメラを搭載。広角から望遠撮影まで幅広くカバー。瞳AF機能を搭載しているためポートレート撮影で的確にフォーカスできます。
トレンドの縦長ディスプレイを導入! 画面はとにかくキレイでした!
映画とほぼ同じ比率となる21:9液晶を搭載。サイズも6.5インチと大きく存在感があり、画質も上々。画面サイズを活かし、ふたつのアプリを同時に表示できるマルチウインドウにも対応しています。
ディスプレイは高評価な一方でカメラの画質はちょっと残念な結果に
4K動画の撮影機能やディスプレイの発色は非常にいい印象。しかし、写真の撮影機能は、コントラストや色味が強くできる傾向に。解像感やシャープも弱く、クリア感の少ない弱々しい印象となりました。
画質やカメラ連携機能を強化した
「Professional Edition」も登場!
ソニー
Xperia 1 Professional Edition
実勢価格:14万3000円
さらに先日10月23日には、画質やカメラ連携機能を強化した「Professional Edition」も発表されました。そのベースとなったXperia 1は、文字通りXperiaのフラッグシップといえます。
コンパクトで持ちやすさも抜群!バッテリー性能にも優れた1台
手のひらにすっぽりと収まるコンパクトさを実現。搭載されるCPUも上位モデルとなっているためベンチマークテストの結果も上々。加えて基本スペックやカメラ性能など、総合力が高く評価されました。
87.7点
シャープ
AQUOS R2 Compact
実勢価格:6万4500円
サイズ・質量:64W×H131×D9.3㎜
重量:約135g
CPU:Snapdragon 845
ROM:64GB
RAM:4GB
OS Android 9.0
とりわけ注目したいのはバッテリー性能。ボディサイズがコンパクトになれば、搭載されるバッテリー容量も少なくなりがちですが、省電力設計によって動画の連続再生テストも10時間に迫る水準を誇っています。
軽くて速くて長持ち。そんな3拍子が揃ったモデルと言えるでしょう。
4位: 超軽量&ハイスペックを実現!
欲しい機能が満載の全部入りスマホ
本体重量が146gと画面サイズが6インチを超えるスマートフォンとしては世界最軽量クラスとなる146gの超軽量ボディを採用。背面パネルにアラミド繊維、側面フレームにマグネシウム合金を採用することで軽さと堅牢性を両立しています。
87.2点
シャープ
AQUOS zero
実勢価格:7万7280円
サイズ・質量:W73×H154×D8.8㎜
重量:約146g
CPU:Snapdragon 845
ROM:128GB
RAM:6GB
OS Android 9.0
ベンチマークスコアは、1世代前になりますが、CPUは上位のSnapdragon845を採用していることもあって結果は上々。内臓メモリも128GBとたっぷりあるため写真や動画の保存も余裕を持って行えます。
テレビやおサイフケータイ、防水防塵など日本市場で求められる機能も全部搭載されているため、機能を重視する人にオススメ。
5位: 2世代前とは思えないハイスペック
カメラの画質はプロのお墨付き!
ソニー勢の中で2位につけたのは、2世代前となりますが「Xperia XZ2」。ベンチマークテストやバッテリー性能は、最新モデルに肉薄するレベルを持っているため、ストレスを感じることなく使いこなすことができます。
79.6点
ソニー
Xperia XZ2
実勢価格:7万6320円
サイズ・質量:W72×H153×D11.1㎜
重量:約198g
CPU:Snapdragon 845
ROM:64GB
RAM:4GB
OS Android 8.0
本機の評価を底上げしたのは、カメラ性能。逆光時の白飛びや黒潰れを最小限に抑えられるほか、色味やコントラストのバランスも絶妙。さらに4KのHDR動画撮影にも対応しており、撮影した動画をHDR対応テレビに出力して楽しむことも可能です。
6位: Xperiaシリーズ初の有機ELディスプレイ搭載
型落ちで価格が大幅に値下がり中!
テレビで培った高画質技術を投入することで、緻密な色彩表現を実現したディスプレイを搭載。搭載されるカメラ機能も色温度や明るさも適正でナチュラルな画質でキレイです。
73.4点
ソニー
Xperia XZ3
実勢価格:5万1799円
サイズ・質量:W73×H158×D9.9㎜
重量:約193g
CPU:Snapdragon 845
ROM:64GB
RAM:4GB
OS Android 9.0
ベンチマークテストやスペック面が充実している半面、ハイスペックさが仇となってか動画の連続再生テストでは5時間を少し超えるのがやっと。バッテリー性能においてスコアが上積みできませんでした。
型落ちとなり価格は5万円台前半まで下がっているため、高機能機をお得に買いたいと考えている人なら視野に入れたい1台です。
以上、国内ブランドスマホ6選でした。国内発のスマホは、海外勢に押されつつもまだ発表されています。ここでは実機テストした機種のみを紹介しましたが、引き続き他機種もフォローしていく予定ですので、ぜひサンロクマルでチェックしてください。