どれにしようか毎回迷っちゃう… 東京駅で買うべきお土産はどれ?
出張や帰省などで利用する、「東京駅のお土産」コーナー。その充実ぶりに目を奪われますが、時間がないときにかぎって、どれにしたらいいか悩んでしまいますよね。とくに里帰りする際の手土産なんて、どうしてもおざなりにしがちです。
そこで、今回はそんな東京駅のお土産のなかでも、持ち運びに便利で日持ちのする「焼き菓子」に焦点を当てて検証を行うことにしました。
スイーツ業界に精通したフードライターのお二人と一緒に、手土産にぴったりな焼き菓子を見つけるべく、厳選した20製品を食べ比べてみました。
東京駅のお土産焼き菓子20種類を 辛口ジャッジした結果を発表します
今回ご協力いただいたのは、スイーツ業界に10年以上身を置き、著作も多数あるベテランフードライターのお二人です。
そんなスイーツのプロをお迎えして、東京駅で購入できる手土産にぴったりな焼き菓子の食べ比べテストを行いました。評価の対象としたのは、せんべいをはじめ、クッキー、ビスケット、チョコ系菓子、まんじゅうなど全20種類です。
食べ比べた結果は「食べやすさ」「コスパ感」「旨み」「インパクト」「高級感」の5項目で数値化。いずれも忖度ゼロの本音で辛口ジャッジしました。
東京駅で購入できるお土産全20種類を食べ比べてわかった結果は、ランキング形式で発表します。メーカーとのお付き合いを気にせず、語ってもらったプロの本音はいかに?
1位は富士見堂 東京鈴せんべい 軽い食感で味も見た目も文句なし
富士見堂
東京鈴せんべい
実勢価格:1530円
内容量:20枚入り
プロが選んだ「焼き菓子」の手土産NO.1は、富士見堂の東京鈴せんべいでした。軽い食感が特徴の鈴型の煎餅が4種入っています。こちらは東京駅のみでの販売となっています。
米の味をしっかり感じる4種の煎餅はすべて美味しいですが、特にかつお七味が格別。銀の鈴を型押ししたパッケージも気が利いており、デザインも文句ありません。全項目で満点評価に相応しい出来です!
2位は舟和 芋(Kinka×caramel) 自然な旨みのユニークな芋サンド
舟和
芋(Kinka×caramel)
実勢価格:1080円
内容量:8個入り
2位は舟和の芋(Kinka×caramel)。舟和らしいナチュラルな旨みがある芋×キャラメルのサンドは、レトロかつ斬新な老舗の新境地といえます。
甘すぎず、ナチュラルな芋の旨みが感じられる点はさすが舟和といったところ。ミルフィーユ的な作りはユニークで、芋羊羮より日持ちするのも嬉しいです。
3位は桂新堂 パンダの旅 大人も子供も喜ぶ東京名所海老せん
桂新堂
パンダの旅
実勢価格:648円~
内容量:3袋入り~
3位は桂新堂 パンダの旅。東京の名所が海老せんになって、子供受けは最高です。
パンダや雷門など東京を代表するアイコンを模した海老せんは、子供受け抜群。海老の風味が香ばしく、美味しいです。大人にはお酒のつまみとしてもいけそうです。
同3位は東京カラメリゼ 懐かしく新しいカラメルウエハース
上野風月堂
東京カラメリゼ
実勢価格:540円~
内容量:12枚入り~
同3位は東京カラメリゼの東京カラメリゼ。上野風月堂のあのゴーフルを斬新アレンジし、伝統の挟み焼きウエハースでカラメルが味わえます。
ゴーフルでお馴染みの上野風月堂らしい、カリカリ食感のウエハース。懐かしくも新しい味と食感は、老若男女に愛されるはずです。カラメルの優しさもGOODです。
5位: 5位は資生堂パーラー ラ・ガナシュ
二つの味が楽しめる大人のスイーツ
資生堂パーラー
東京 ラ・ガナシュ
実勢価格:540円~
内容量:6個入り~
5位には資生堂パーラーの東京 ラ・ガナシュがランクイン。クランチチョコのコーヒーミルクは東京駅限定となっており、しっかりカカオの大人味が楽しめます。
外はサクッ、中はトロッ。楽しい食感を実現しつつ、そのうえでカカオの味をしっかり伝える大人のスイーツなイメージ。チョコとコーヒーミルク、ふたつの味が楽しめるのもポイントが高いです。
6位: 6位は菓匠禄兵衛 KABUKI KIDS
上品な抹茶の香りのまんじゅう
菓匠禄兵衛
KABUKI KIDS 抹茶
実勢価格:1404円~
内容量:10個入り~
6位は菓匠禄兵衛 KABUKI KIDS 抹茶。パッケージには子供歌舞伎をモチーフに採用しており、外した蓋をお面として遊べるアイデアが秀逸で、インパクトも抜群です。
しっとりしたまんじゅうは上品な抹茶の香りが漂い、口溶けが良く後味もさっぱりしています。外見も中身も実に日本的で、特に外国人や子供に喜ばれそうです。
7位: 7位はフェアリーケーキフェア
バターとカカオの懐かしい味わい
フェアリーケーキフェア
トーキョーステーションビスケット
実勢価格:1500円
内容量:10枚入り
7位はフェアリーケーキフェアのトーキョーステーションビスケット。駅の形をした可愛いビスケットはイラスト同様に味わい深いものがあります。
東京駅を模した菓子の形状も可愛いく、手書きイラストの優しさは丁寧に作られたビスケットの自然な味わいとリンクしています。バターとカカオ、ともにホッとするような懐かしさを感じます。
8位: 8位あげもち屋パンチェッタあげ餅
程よい塩加減でおつまみに最適です
あげもち屋
パンチェッタ あげ餅
実勢価格:442円~
内容量:3袋入り~
8位はあげもち屋のパンチェッタ あげ餅。一風変わった洋風あげ餅はむしろ、つまみとして楽しめます。
独特のスモーキーさと程よい塩加減は、食べ出したら止まりません。乾燥したパンチェッタのチップが入っているのも嬉しい心遣いです。どうしてもお酒が飲みたくなってしまいます。
9位: 9位は和楽紅屋 和ラスク
普通に美味しくて会社のお配り用に
和楽紅屋
和ラスク
実勢価格:650円~
内容量:10枚入り~
9位は和楽紅屋 和ラスク。北海道のバターや和三盆を使用しており、小分けされ、お配り用としては最適です。
ラスクとしても普通に美味しいですが、ただ、全体的にインパクトに欠けます。割れないように外箱をつける、味を数種類入れるなどの工夫が欲しいところです。
10位: 10位はコロンバン 焼きショコラ
香ばしいチョコの食感が楽しめます
コロンバン
東京駅 焼きショコラ
実勢価格:648円~
内容量:5個入り~
10位にランクインしたのは、コロンバンの東京駅 焼きショコラ。外見はパッとしませんが、香ばしいチョコを複数の食感で楽しめ、中身は侮れません。
ビターな後味はキレが良く、柔らかい生地の中にクリスピーなチョコが入るため食感にリズムがあります。これぞ、“能ある鷹は爪を隠す”的な商品といえるでしょう。
11位: 11位はパティスリーキハチ
安定感があって万人受けする味です
パティスリーキハチ
東京キャラメル ウエハースバー
実勢価格:1080円
内容量:10個入り
11位はパティスリーキハチの東京キャラメル ウエハースバー。7層サンドの贅沢ウエハースで、サクサクしたミルフィーユの食感と綺麗な外装は特筆に値します。
万人受けする味にキハチのブランド力も相まって、揺るぎない安定感があります。ただ、逆に言えば無難過ぎるとも……。
12位: 12位はメサージュ・ド・ローズ
味よりも見た目重視派にオススメ
メサージュ・ド・ローズ
コーン・フルーリ
実勢価格:1080円
内容量:6個入り
12位はメサージュ・ド・ローズ コーン・フルーリ。どユニークな花束スイーツはインスタ映えしそうなビジュアルで、見た目重視派にオススメです。
小さな花までチョコで象るなど、細部の作り込みはインパクト抜群で文句なし。とはいえ、美味しいかと問われれば微妙です。見た目重視派にはオススメかもしれません。
13位: 13位はカファレル チョコパイ
とくに東京駅らしさがなく今一歩…
カファレル
東京ジャンドゥーヤ チョコパイ
実勢価格:648円~
内容量:4個入り~
13位はカファレル 東京ジャンドゥーヤ チョコパイ。こちらはカファレルの看板商品でイタリア喜歌劇の帽子がモチーフとなっています。
ジャンドゥーヤの香りは微かに存在します。ただし、パイにする必要性をあまり感じず、東京駅らしさも出せていません。東京土産としてはもう一歩足りない印象です。
14位: 14位はプレスバターサンド
クリームが強くて好みが分かれそう
PRESS BUTTER SAND
プレスバターサンド
実勢価格:1000円~
内容量:5枚入り~
14位はPRESS BUTTER SAND プレスバターサンド。シンプルながらお洒落なパッケージに、テンションが上がること必至です。
高級バターなど、厳選素材を使用。肝心の味は、外側のクッキーは美味しいものの、中のクリームはやや油脂が強いため、好みが分かれそうです。
15位: 15位は銀のぶどう 抹茶サンド
味はいいけど硬くて年配者に不向き
銀のぶどう
抹茶のショコラサンド
実勢価格:560円~
内容量:5個入り~
15位は銀のぶどうの抹茶のショコラサンド。抹茶&白チョコの2層の味を堪能することができます。
抹茶の味はバランスが良く、甘さと苦味が調和。クリスピーな歯応えは小気味良いものの、お年寄りには硬すぎるかも。あとはもう少しパッケージデザインに気を利かせてほしいところです。
16位: 16位はヨックモック
塩気が足りず満足度は平均以下です
ヨックモック
焼きチョコチーズ
実勢価格:594円~
内容量:6個入り~
16位はヨックモックの焼きチョコチーズ。チーズはチェダーとゴーダの2種がミックスされています。
見た目と香りでチーズを主張しますが、味にはさほど反映されていません。塩気が足りず満足感は平均以下といったところ。食後の後味も重く、ヨックモックにしては期待を裏切られた印象です。
17位: 17位は東京駅 スティックケーキ
味も外見も昔ながらの手土産どまり
東京駅限定
東京駅丸の内駅舎 スティックケーキ
実勢価格:1080円
内容量:8個入り
17位は東京駅限定 東京駅丸の内駅舎 スティックケーキ。味も外見も昔ながらの手土産といった印象を抜け出せていません。
東京駅のレンガをモチーフにしているように見えますが、目新しさに欠け、特筆すべき点もないため今回は17位に位置。昔ながらの手土産止まりですが、しっとり食感で食べ応えはあります。
18位: 18位は東京ミルクチーズ工房
油分が強くて妙に甘く味にクセあり
東京ミルクチーズ工房
東京駅限定 クッキー詰め合わせ
実勢価格:1944円
内容量:20個入り
18位は東京ミルクチーズ工房の東京駅限定 クッキー詰め合わせ。2種類のチーズを使ったクッキーで、良デザインですが味にクセがあります。
外箱や包装の仕方はキュートでトレンド感あり。問題は味。妙に甘く、素材本来の風味をほとんど感じません。2つの味どちらも油分が強いので、強いクセが苦手な人は避けた方がいいかも。
19位: 19位はザ・メープルマニア
メープル&バターの主張が強いです
ザ・メープルマニア
メープルバター クッキー
実勢価格:950円~
内容量:9枚入り~
19位はザ・メープルマニアのメープルバター クッキー。メイプルシュガーを生地に練り込んでいて、商品名のとおり、メイプルとバターの主張が強いです。
メイプルとバターの主張が強く、いや、むしろ強すぎると感じる人が多いはず。コスパも決して良いとは言えず、デザイン面の良さを差し引いてもマイナス評価でした。
20位: 20位はNYパーフェクトチーズ
鼻をつくチーズは一度食べれば十分
ニューヨークパーフェクトチーズ
ニューヨークパーフェクトチーズ クッキー
実勢価格:775円~
内容量:5個入り~
袋を開けた途端に鼻をつくチーズの香りに、どこか人工的なものを感じてしまいます。現在入手困難なほど人気でビジュアルのインパクトは強いですが、一度食べたらもう買おうとは思わないかもしれません。
現役フードライター2名が選ぶ、忖度ゼロの東京駅の焼き菓子手土産1位は富士見堂の東京鈴せんべいでした。これなら見た目も味も折り紙付き! 喜ばれること請け合いです。