いちごにはおいしく食べられるオススメの時期があります
ビタミンC、葉酸、アントシアニンなどを含むいちごは、老若男女問わずに人気のフルーツ。冬から春にかけて、スーパーの店頭を華やかに飾ります。
でも、いつでもおいしいわけではなく、おいしく食べられるオススメの時期があるんです。
いちごは11月中旬頃から2月が旬で、出始めのシーズンは味の良いものが多め。というのも、いちごは1つの株から何度も収穫されるからなんです。品質のばらつきが小さくなってくる1~2月は価格も安定し、ハズレが少なくオススメです。
オススメの時期はどのいちごを選んでもほぼハズレがありませんが、できればよりおいしいいちごが食べたいですよね。正しい選び方をすれば鮮度が高く、甘いいちごが食べられます。
正しく選んだいちごは鮮度が高くて甘いんです
いちごを選ぶときは、パックの底やいちごの先端をしっかり確認してください。
というのも、いちごの糖度は1日で約1度下がるといわれ、甘いいちごを選ぶうえで鮮度はとても重要だからです。つぶれて黒ずんだりピンクになっているものは、鮮度が落ちているので避けてくださいね。
種が均等ではなく片寄っているいちごは、十分に成長していない場合があります。また、色づきにムラがあるのも甘さがイマイチなことがあるので、こういったいちごは避けましょう。
でも、いちごは「赤ければいい」というわけではありません。もちろん購入当日が一番おいしく食べられるので、購入のタイミングも大事です。それ以外にも「良いいちご」を選ぶ5つのポイントがあるんです。
[ポイント1]ヘタが元気に反り返っている
ヘタが青々として反り返ったものは、株に元気があり栄養がよく行き渡っていて鮮度の良い証です。
[ポイント2]果肉が盛り上がっている
実が成長するとともに果肉が盛り上がるので、これも熟している証。鮮度の目安にもなります。
[ポイント3]先のほうがつぶれていない
いちごの先のほうはデリケート。痛みやすい先端が黒ずんだりつぶれたりしているものは避けましょう。
[ポイント4]ハリとツヤがある
新鮮なものは果皮がみずみずしく、宝石のようにキラキラしたツヤがあります。
[ポイント5]ヘタのキワまでムラなく色づいている
全体にムラがなく、ヘタのそばまで色づいているかチェック。よく日が当たり十分に熟している目安になります。
以上5つのポイントをしっかりチェックしてくださいね。正しく選べば、新鮮で甘さがしっかり感じられるいちごを食べられます。
甘さ・食感・香りは品種によって違いがあります
いちごは、どの品種も生食でおいしいように作られています。でも品種ごとに個性があり、甘さと酸味のバランス、硬さに違いがあるんです。
柔らかくみずみずしいものはより甘さを感じやすく、硬めでシャッキリしたものはケーキなどに使いやすく、つぶれにくいので日持ちするといった特徴があります。
長時間の輸送に向かないなどの理由から、よく見かけるいちごの品種は限られていますが、実はその品種は数十種ともいわれています。一部の品種ですが、スーパーで見かけるいちごの特徴と産地をご紹介します。
▼シェアNo.1! とちおとめ(産地:栃木)
現在シェア第1位のいちごです。甘さと酸味がほど良く形がキレイなので、トッピングに向いています。
▼味が濃いあまおう(産地:福岡)
甘さも酸味も濃くスイーツにももってこい。厳しい基準でハズレが少ない品種です。
▼しっかり甘いさがほのか(産地:佐賀)
酸味が少なく食べやすいいちご。中は白いけれどちゃんと甘さが感じられます。
▼形が個性的なきらぴ香(産地:静岡)
個性的な細長く尖った形が特徴。濃厚な甘さとほど良い酸味で食べやすいいちごです。
▼ほっぺが落ちる! 紅ほっぺ(産地:静岡)
真っ赤な色づきで見栄えが良く、食感もしっかりとしています。ケーキなどのトッピングに向いています。
▼すべてが濃い真紅の美鈴(産地:千葉)
中まで濃い色の通称「黒いちご」。中は中心部まで真っ赤です。色だけでなく、甘さや酸味も濃い!
▼香りが特徴的な桃薫(産地:北海道)
香りの良い桃薫は、桃やココナッツのようなやさしい香りが特徴。数が少なく主に贈答用とされています。
▼ジューシーな越後姫(産地:新潟)
とても柔らかくジューシーな越後姫は、ご紹介したいちごの中でもダントツの柔らかさ。寒冷な気候でゆっくり育ち、甘さを増していきます。
▼大粒のスカイベリー(産地:栃木)
甘く大きな粒が特徴。酸味が抑えめで甘味をより強く感じられます。
いちごの甘さや食感などは、産地ではなく品種によって異なります。用途や好みに応じて選んでくださいね。
ちょっと残念ないちごもアレンジでおいしく変身
頑張って選んだいちごなのに、甘さが足りなかったり酸味が足りなかったときはどうしてますか?
いちごと相性が良い砂糖や練乳をプラスする人が多いのではないでしょうか。でも、他にもおいしい食べ方があるんです。
▼柔らかいちごはジュースやスムージーに
食感が柔らかすぎと感じたら、思い切ってミキサーにかけちゃいましょう! ジュースやスムージーにすれば、食感を気にせずおいしくいただけます。
▼ぼんやり味はチョコレートフォンデュに
味がぼんやりして甘みがイマイチな場合、チョコレートフォンデュにしてみてはいかがですか? 風味のはっきりしたチョコレートがアクセントとなって、ぼんやり感が気になりません。
▼酸っぱいいちごはケーキに
いちごのショートケーキは王道ですよね。酸味が気になるなら、ケーキのほかにも生クリームを添えたパンケーキに添えてもいいですね。
▼形がイマイチならサンドイッチに
傷んでいるわけじゃないけど、形が良くないいちごを丸ごと使うのは厳しい……。そんなときはフルーツサンドがオススメです。カットやスライスなら見た目もキレイ!
▼小粒すぎるならジャムに
ちょっと小粒すぎる場合は、ジャムにしてみませんか? 小粒のいちごは皮の部分が多いので、赤いキレイなジャムに仕上がります。
今回は、いちごの選び方や品種をご紹介しました。こちらを参考にして、好みや用途にあった、おいしいいちごを選んでくださいね。きっとよりいちごの魅力を味わえますよ!