ワンアクションでスプーンに! 折り紙にインスパイアされたシリコーンシート
筆者は、よく料理をするのだが、調味料をたいてい目分量で投入してしまうので、味付けが決まらないことがある。だからといって、いちいち分量に合わせて計量スプーンを選ぶのは、面倒だと感じていた。
そんな折、ものぐさな家庭料理人でも使いやすいモノを見つけた。この「POLYGONS」の計量スプーンだ。
厚さ2.5ミリのシリコーンでできており、一見すると単なるシートのようだが、表面に幾何学的なラインが刻まれている。このラインに沿って折り曲げることで、瞬時に3種の容量(小さじ1、1/2、1/4と、大さじ2、1、1/2)のスプーンに変形する。
加えて、内蔵されたマグネットでスプーンの形を保つことができる。これなら、余計な手間がかからない。
使用後は、そのまま食洗機に入れられる。乾燥後は、キッチン周りの金属面にペタンと貼り付けておけるので、次に使うときもすぐに手に取ることができて便利だ。
折り目のある構造なので、耐久性が心配になるかもしれないが、メーカーは10万回の屈曲テストに耐える三層構造を作り上げており、その点でも安心といえる。
それにしても、こうした製品に折り紙の概念を応用するのは、なぜか海外メーカーのほうが得意のようだ。日本企業にも頑張ってもらいたいと思う。
POLYGONS「2 Measuringspoons, with 6 different size」
- POLYGONS2 Measuringspoons, with 6 different size
- 実勢価格: ¥2,753〜
- 型番
- IUFBDDKBI-RED
気になる構造や機構はどうなってる?
溝で折ることでスプーンの形状に
シートに刻まれた溝が、ガイドの役割を果たす。折る位置に応じて、小気味よく容量の違うスプーン形状に変形する。
三角錐の部分で粉や液体をすくいとり、その大きさを変えることで、容量も変化する仕組み。大さじ用と小さじ用の2枚セットになっているのが便利。
マグネット内蔵なので貼り付けて保管できる
シートを軽くつまんで折るだけで三角錐が形成されるのは、シートの要所にマグネットが内蔵されているため。
このマグネットは形状を固定するだけでなく、フラットな状態にした本体を、冷蔵庫の扉やレンジフードなどの金属部分に貼り付けておくことにも使えて便利だ。
これからも、ユニークなアイテムをどんどん紹介していきます!
今回は、ワンアクションで計量スプーンになるマグネット内臓シリコンシート、POLYGONS「2 Measuringspoons, with 6 different size」をレビューしました。
まだまだ世の中には、メジャーではないけれど、ユニークで面白いモノがたくさんあるはず。これからも、『リアルグッドデザイン賞』では、そんなモノたちを発掘して、レビューしていきます!