今、本気で防犯グッズ&対策を見直す時期です!
昨年から関東を中心に全国で「闇バイト」による強盗事件が多数発生し、大きな社会問題になっています。
雑誌『MONOQLO』編集部員の自宅近所でも、闇バイトに関連した強盗事件が発生しました。誰もが自分ごととして、気をつけなければなりません。
テレビやネットで事件のニュースを聞くたびに、防犯対策に頭をめぐらせる人も増えているのではないでしょうか。
じつは、従来の強盗や泥棒と、昨今のそれとはいささか事情が違っています。
以前は念入りな下調べを元に犯行を行う悪人が多かったものですが、昨今は「実行犯に足がつこうが一向に構わない」との意識のもと、荒っぽい「タタキ(=強盗)」が行われることが増えているのです。
そうなるといくら対策を施しても無駄のように思えるかもしれません。
それでも私たちがそのリスクを少しでも減らし、命を奪われないようにするためにも、防犯グッズをきちんと選定することは重要です。
侵入者の犯行を少しでも遅らせたり、住居から逃げる時間を作ったり、なるべく高精細な防犯カメラを設置したりと、昨今の犯行トレンドにあわせたアイテム選びが肝要です。
編集部、その道のプロ&
多くのモニターと検証
そこで雑誌『MONOQLO』は防犯のプロとともに、おすすめの防犯対策グッズを検証しました。
各製品を実使用し、生活者視点で本音でジャッジ
どれだけ有益な機能や性能の高さを持ちあわせていても、実際に使う人が「設置や設定、やり方が難しいから使いづらい」となってしまうと本末転倒。性能の良し悪しはもちろんのこと、ストレスなしで使いやすいかも評価の大きなポイントです。
プロの視点も取り入れた現状に即したテスト
プロの視点も取り入れ、昨今の強盗や泥棒への対策がなされているかもしっかりテスト。たとえば防犯フィルムの検証では、ガラスが本当に割れないかなどもしっかり検証しました。
防犯対策はいたちごっこではあるものの、なるべく現在のトレンドに即したアイテムを選ぶことが重要です。
今回は、玄関対応アイテムから、インターホン応答ボイスにフォーカス。強盗の下見時に、家族構成や在宅状況といった知られたくない情報を与えないために、役立つアイテムです!
玄関対応アイテムのおすすめは?
【1位】ライソン「録音くん」
- ライソン録音くん
- 実勢価格: ¥980〜
- リアルさ
- 使い勝手
- 音質
- 価格
- 幅
- 60mm(約)
- 奥行
- 20mm(約)
- 高さ
- 100mm(約)
- 重量
- 70g(約)
- 応答メッセージ
- 15種
- 型番
- KSVC-004A
【防犯性:◎】不在時も「俺の声」で家族を守り抜く!
RECボタンと吹き込みたい番号を同時に押しながら、音声を録音します。メッセージは、「はい」「今、手が離せません」などの短文がおすすめ。
ボタンが小さい点は、やや不便。とくに高齢男性は、押し損じの心配があるかもしれません。
【2位】ライソン「応答くん」
- ライソン応答くん
- 実勢価格: ¥1,380〜
- リアルさ
- 使い勝手
- 音質
- 価格
- 幅
- 60mm(約)
- 奥行
- 20mm(約)
- 高さ
- 100mm(約)
- 重量
- 70g(約、電池含む)
- 型番
- KSVC-001W
【防犯性:◎】演技派の男性ボイスが吹き込まれています
居留守は不在だと思われて侵入される場合も。応答ボイスで撃退を!
以上の2製品のほか、代用できそうな若い女性向けアプリとも比較してみました。
【3位】Hironari Mizunuma「ドアボイス」
【4位】euclid agency「1人暮らしの女性に便利な男性の声素材集」
【番外編】バイオニクス「AQUBIOシリーズ」
- バイオニクスAQUBIOシリーズ
- 検証時価格: ¥150,000〜
防犯にも、カギ紛失対策にもなる!
玄関対応アイテムとしては、番外編としてこんなものも。バイオニクス「AQUBIOシリーズ」は血流認証という技術を用い、物理キーを使わずに解錠できる画期的な鍵です。
鍵の紛失に対応するべく開発されましたが、防犯対策にも有効。
物忘れが激しくなった両親のために、導入してみるのもよさそうです。
- 幅
- 62.3mm(リーダー部)、73.3mm(電動部)
- 奥行
- 58.9mm(リーダー部)、46mm(電動部)
- 高さ
- 208mm(リーダー部)、160mm(電動部)
指先の血流を見分けて解錠するから、鍵穴がありません!
子どもや高齢の親を守る対策は?
やっと留守番ができるようになった我が子や、離れて暮らす高齢の親を守るためにどんな対策をするべきなのでしょうか?
検証のあと、テストにご協力くださった犯罪ジャーナリストの小川さんにお聞きしました。
「強盗は、侵入する前にピンポンを押すような行儀のいい真似はしません。インターホンを鳴らすのは下見役です。どんな人が住んでいるのか、間取りはどうなっているのか、あの手この手で家の中に上がりこんで確認しようとしてきます」とのこと。
知らない人にインターホンを鳴らされたら無視すればいいのかと思いきや、居留守を続けると「この時間は不在」と思われ、それはそれで危険なのだとか。
「子どもやお年寄りしかその場にいなくても、インターホンにはとりあえず出ておいたほうがいい。応答ボイスは『この家には男性がいる』と思わせる一定の効果がありそうですね」と、小川さん。
万が一、押し入られるなど鉢合わせした場合に、防犯ブザーは役立つのでしょうか。
「大きな音を鳴らせば、闇バイトのような素人強盗は動揺するでしょう。隙ができれば逃げやすくなります。同時に、近所にも異常を知らせることができ、通報を促せます」
日頃から近所に顔見知りを作り、非常時の対応を相談しておくことも、我が子や実家の親を守ることにつながりそうです。
以上、インターホン応答ボイスの検証など、玄関対応グッズの紹介でした。
防犯には、家族構成や在宅状況などの情報を与えないことはとても重要。効果的なアイテムをしっかり選んで対策しましょう。
防犯グッズの売れ筋ランキングもチェック!
防犯グッズのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
昨今の強盗は下見をせず、実行犯が捕まってもいい覚悟で家に入ってきます。