音を小さくし周囲に配慮が利くマスク
オンラインでの会議やゲームなどコミュニケーションの幅がここ数年で格段に広がりました。
その一方で「自分の声が周囲の迷惑になっているか心配」や「深夜にオンラインゲームのボイスチャットで気兼ねなく楽しみたい」などのニーズが高まっているんだとか。
そんな悩みを解決すべく、キヤノンが減音型装着デバイス「Privacy Talk」をクラウドファンディングで先行発売しました。
「Privacy Talk」とは?
Privacy Talkはキヤノンが開発した、イヤホン・マイク・ファンを搭載した減音効果が期待できるマスクです。装着時に発した声を減音し周囲の雑音を軽減するため、場所に左右されず幅広いシチュエーションで快適に使えるんだとか。
キヤノン「Privacy Talk」は、場所や周囲の環境に左右されず、話し声や周囲の雑音を減らす効果が期待できる装着型デバイスです。
どうやって減音しているの?
空気の通り道を本体内部に作り上げています。特定の周波数帯域の音を吸収し、呼吸のための空気の通り道を通過すると減音される仕組みだそうです。
でも実際、どんな感じか気になりませんか? そこで今回雑誌『家電批評』編集部が、実際にキヤノン「Privacy Talk」を使って基本性能を検証。その実力をレビューしていきます。
オンラインミーティングなどを想定して性能チェック
Web会議向けとのことなので、オンラインミーティングを想定し検証。
周囲の雑音が低下しているか、話し声はクリアに聞こえるかを確認しました。快適に装着できるかもチェックしました。
オンライン会議で使用する場合、長時間を見据えて装着感もポイントです。
早速、気になる検証結果をご紹介します。
キヤノン「Privacy Talk」の実力は?
キヤノン「Privacy Talk」
- キヤノンPrivacy Talk
- 実勢価格: ¥21,735〜
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- 総合評価
「減音」と「雑音軽減」は実感!
キヤノン「Privacy Talk」は、一見見た目はマスクですが、中にイヤホン・マイク・ファンが一体になっているデバイスをセット。
いざ電源を入れてみると、普段の声の3分の1ぐらいまで声が小さくなりました。
また、ファン稼働音取得用マイクと音声取得用マイクをそれぞれ搭載しているので、ノイズとなるファンの音も打ち消せるんです。
しかし、本体の奥行きにより、横から見るとくちばしのように飛び出ているみたい……。しかも肝心のマイク音質は、音がこもっていてクリアとは言えず。
- おすすめポイント
-
- 減音はできている
- 周囲の環境音も軽減
- がっかりポイント
-
- 装着時の不自然な見た目
- 音がこもり音質がよくない
- 2万円は高い
- 幅
- 104mm
- 奥行
- 66mm
- 高さ
- 69mm
- 重量
- 106g(電池含む)
- 型番
- MD-100-GY
外で使うには勇気がいるかもだけどちゃんと声は小さくなる!
この製品のウリである「減音」と「雑音軽減」はたしかに実感できました。
一方で音質は、音がこもりクリアな音質とは程遠い結果に。本体が重いため、長時間装着すると耳が痛くなりそうですし、サイズも複数ないので使い勝手はいま一歩です。
自分の話し声が小さくなり、周囲のノイズもカット!
発した声は確かに減音していました。ちゃんと耳を傾けないと何を話しているか聞き取れないレベルまで声が小さくなります。
マスクを装着すると、いつもの1/3ぐらいのボリュームまで落ちました。減音できている実感も感じられます。また、ファンの稼働音も気になりません。
周囲の環境音はZoomで録音した音声を確認。周りにいる話し声や環境音は、録音した音声からはほぼ聞き取れませんでした。
Zoomを繋いだときに音声を確認しましたが、相手からの声以外は聞こえません。録音した音声を最大音量にして聞けばやっと聞こえる程度です。
正面は普通のマスクだけれど横向きの見た目は改善したい!
ファブリックカバーに本体を装着します。実際に付けてみたところ、マスクが大きいこともあり女性がつけると顔の半分が覆われます。
また、横からはくちばしのように飛び出て見え外で使うには勇気がいるかも……。
正面から見ると普通のマスクですが、横向きだと口が飛び出ているように見えます。女性にはサイズが大きめです。
マスクが大きいうえに重たいので、耳が痛くなりそうです……
マスクのヒモは調整できるものの、本体が重たく長時間の装着には向いていなさそう。短時間の使用が現実的です。
耳が痛くなる以外に、普段小さめのマスクを使用している人には、カバーが大きすぎます。
音がこもるうえ、自分の声が聞こえる
肝心の音質は、音がこもりクリアな音質とは言えません。「鼻声だけど風邪ひいてる?」と音声を聞いた人に言われたほど。また、音が反響し自分の声が聞こえるのもイマイチ。
本体に声が反響し、自分の声が聞こえたのかも?
以上、減音型装着デバイス、キヤノン「Privacy Talk」のご紹介でした。
減音はできていて周囲の環境音も軽減されますが、装着時の不自然な見た目や音がこもり音質がよくないこと、2万円は高いことがネックでした。
外で使うには勇気がいるかも……だけど、ちゃんと声は小さくなります! 気になったらチェックしてみてください。
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電源をつけるとファンの稼働音が聞こえます。マスク内が蒸れる心配はなさそう。