あのコンビニの「塩たまご」を自分で簡単に作りたい!
コンビニでよく見る「塩たまご」は、絶妙な塩加減でとっても美味しく、おつまみや朝食のおかず、昼食にも最適です。これを自分でも作ることができたらいいなと思ったことはありませんか?
でも、家で作ろうとすると中まで味が染みなかったりしょっぱすぎたりと、加減が難しいのではないでしょうか。そこで、今回は塩たまごの色々な作り方を試し、どの方法が一番美味しく簡単にできるのかを実験しました!
そもそも「塩たまご」ってどうやって作るの?
①硬めの半熟たまごを作る
鍋に水を入れて火にかけ、沸騰しはじめたらたまごを入れます。
お湯がぐらぐら煮えてきたら火を弱め、8分ほどゆでて半熟たまごを作ます。
②飽和食塩水にたまごをつける
水に食塩を入れた飽和食塩水にゆでたまごを入れます。飽和食塩水は、ゆでたまご2個分の塩たまごを作る場合、ファスナー付き保存袋に、水150ccと塩大さじ3を入れ、冷凍庫で凍る直前まで冷やして作ります。
ゆでたまごを食塩水に入れる際は、殻つきの場合は熱いうちに、殻をむく場合は殻をむいてから食塩水につけます。
それでは、検証していきましょう
検証方法はゆでたまごを同時に作り、たまごは
・殻付き
・殻むき
で2パターン、食塩水は
・常温
・冷蔵庫でおく
で2パターンを用意し、それぞれ15分~3時間つけておきます。この中で、殻付きかそうでないか、食塩水の温度、つけおき時間の3要素のもっとも美味しくできた組み合わせのものから発表します。
「殻付きで氷冷15分」がベストでした!
保存袋に入れて冷凍庫で凍らない程度に冷やしておいた飽和食塩水に、殻付きのゆでたまごを入れて冷凍庫に戻します。
結果:◎
そのまま15分おくと、程よい塩味がついて試した中で一番美味しくできました!
薄味好みなら「殻付きで常温30分」
次は殻付きで、飽和食塩水に30分つけた場合です。
結果:◯
氷冷で15分つけたときよりも薄味ですが、薄い味が好みならちょうどいいかもしれません。
「殻付きで常温15分」はほとんど味がつかず
次は、殻付きのゆでたまごを常温の飽和食塩水に15分つけてみました。
結果:△
結果は、ほとんど塩味を感じることができませんでした。
「殻をむいて常温で30分」は外だけしょっぱめ
殻をむいたゆでたまごを、常温の飽和食塩水に30分つけたものです。
結果:△
殻がないので塩味が強めにつきましたが、中までは十分味が染み込んでいなかったのが残念。
「殻付きで常温1時間」はかなりしょっぱめです
殻付きのゆでたまごを、常温の飽和食塩水に1時間つけた場合です。
結果:△
殻付きでもしっかりと塩味が付きました。ただし、そのまま食べるには塩味が強いので、好みが分かれそうです。
「殻をむいて常温3時間」は強烈なほど塩辛い……!
最後に、殻をむいたゆでたまごを、常温の飽和食塩水に3時間つけたものです。
結果:×
口に入れるとまるで塩の塊を食べたかのよう! 飲み込むのもきついほどで、口をすすぎたくなりました。
いかがでしたか? 結論は「殻付きで15分冷蔵庫でおく」のがベストです! 今回の実験では、どれだけ美味しくなるべく早く作れるかを調査しましたが、黄身の中まで味を染み込ませるにはやはり長い時間が必要です。時間があるときは、2%程度の食塩水を作り、その中に殻をむいた半熟たまごを入れて24時間ほど冷蔵庫に寝かせるという方法もオススメです。
【ご協力いただいた方】
左:料理家/風間章子さん
右:フードアクティビスト/松浦達也さん