燻製チップも燻製器もなくてOK!
おつまみにもぴったりな、香ばしくて美味しい卵の燻製は、手作りしてみたいけど、燻製器や燻製チップを用意しなきゃならなくて手間がかかる……と思っていませんか?
実は、自宅にあるものだけで簡単に卵の燻製が作れるんです。
そこで今回は、チップの代りに簡単に使えるもので、どれが美味しくできるかをテストしました。テストしたのは次の4つです。
・ハーブ(クミンシード)
・ハーブ(ローズマリー)
・コーヒー
・紅茶
・緑茶
・ほうじ茶
はたして、いったいどれが一番美味しくできたのしょうか?
まずは基本の作り方をご紹介自宅で簡単に燻製卵ができます
様々な燻製を試す前に、まずは基本の作り方をご紹介しましょう。
[使うもの]
・ステンレスのボウル:2個
・焼き網
・お好みの茶葉やハーブ:適量
・半熟卵
ボウルや焼き網は、100円ショップなどでも手にはいります。
[作り方]
①ボウルに材料を入れ、網を乗せる
ステンレスのボウルに茶葉やハーブを入れ、その上に焼き網を乗せて中弱火にかけます。煙が出始めたらいったん火を止めましょう。
②卵を網に乗せ、中弱火にする
網の上に半熟卵を置き、その上にもう1つのステンレスボウルをかぶせ、再び中弱火にかけます。煙が立ったら火を止めて、そのまま冷まします。鍋などを使うと煙の匂いがついてしまうので、専用の簡易燻製器を作ってしまうのがオススメです。
今回はステンレスのボウルを使いましたが、代わりにコンビニの焼きうどんの容器のような使い捨てのアルミ鍋2個を使うこともできます。
それでは、チップの代わりとなるものは、どれが良いのかをテストした結果をご覧ください!
ローズマリーは玉子の甘みを際立たせます
まずは、ハーブのローズマリーを試してみました。
結果:◎
肉料理によく使われる、スキッとした強い香りのローズマリーは、甘くほろ苦い風味を感じました。このほんのりと香る苦味が、玉子の甘みをぐっと引き出し、旨みを楽しめます。
クミンシードはカレー風味っぽい!
次は、同じくハーブのクミンシードです。
結果:◎
クミンシードはスパイスの王様と呼ばれるほど、香りの高いハーブです。カレーのような風味が付き、香りがしっかりと立ってエスニック料理のような個性的な味わいに仕上がりました!
ハーブは2種類とも高評価でした。それでは、コーヒーで作るとどのようになるでしょうか。
コーヒーはスモークチップのような香りになります
コーヒーに卵は意外な組み合わせかと思いましたが……。
結果:◯
コーヒーは思ったよりも香りが柔らかく、売っているスモークチップに近い香りでした。焙煎されている分、薫香としてのバランスが燻製にぴったりです。ちなみに、コーヒーはインスタントではなく挽いた豆がおすすめです。
紅茶は香りに甘さも加わります!
それでは、次は紅茶です。
結果:◯
紅茶は茶葉が発酵されているので、次にテストした緑茶よりも複雑な風味が感じられました。食べると口の中によく知っている紅茶の香りと、やや甘い感じがふわっと広がります。
緑茶は食べた後の青っぽい香りが気になる
次は緑茶で香り付けをしてみました。
結果:△
緑茶はその独特な香りだけでなく、焙じることによって香ばしさも感じることができます。ただ、食べた後青っぽい香りが残るので、人によっては好みが分かれるかもしれません。
ほうじ茶は香りのつけすぎに注意!
最後はほうじ茶の結果です。
結果:×
ほうじ茶はもともと緑茶を焙じたお茶で香ばしさが強いので、焦げたような香りになることがあります。火加減に注意して、香りをつけすぎないようにしましょう。
いかがでしたか? 簡単にできるので、いつもと違った玉子を食べてみたい方は、ぜひお試しください。
【ご協力いただいた方】
左:料理家/風間章子さん
右:フードアクティビスト/松浦達也さん