生成AIで絵や動画を作ってみよう!
これまでのクリエイターの仕事を奪いかねないほど急速に進化しているのが、「生成AI」。
「プロンプト」という条件をテキスト入力するだけで、イラストや音楽、動画などを作成できるため、素人でもクリエイターになれる時代が到来しつつあります。
iPadで生成AIを利用するアプリは複数ありますが、イラスト分野ではLiu Liu「Draw Things」が使いやすく、さまざまなモデルデータとプロンプトを駆使してイラスト作成ができます。
生成AIアプリとは?
ユーザーが「対象」「背景」「雰囲気」「シチュエーション」などを入力すると、AIがそれを「どんなものか」を判断して作品を生成。この技術をイラストや動画、音楽の作成に役立てるのが生成AIです。
作品を作る技術がなくても、イラストや音楽を自動で作ることができます。
Liu Liu「Draw Thingsapu」
Liu Liu
Draw Things:AI Generation
実勢価格:無料
▼おすすめポイント
- イラストの生成枚数に制限がない
- 最初から使えるモデルデータが豊富
- 好きなモデルデータを自由に追加できる
▼がっかりポイント
- 生成時間は使用機器の性能に依存する
Liu Liu「Draw Things」の使い方
最短2ステップでイラストを作成できる!
左側のパラメーターツリーでモデルデータの選択や設定を行います。上部に条件(プロンプト)と除外する条件(ネガティブプロンプト)の入力欄があり、中央に生成したイラストの表示欄があります。
ステップ1:条件(プロンプト)を入力
まずは条件を英語で入力。単純な情景や行動を簡単な1文、もしくは複数の単語の羅列で入力します。
ステップ2:生成開始
画面右上の「Generate」ボタンをタップ。ボタン下の数字を変えると一度に複数枚のイラストを生成できます。
イラストが生成されます。条件通りの女の子が空を飛ぶ絵ができました!
同じ条件でも、複数生成すると雰囲気の違う絵ができあがります。
画像生成AIで思うような絵にならないときは?
思ったような絵にならない場合は、プロンプトは日本語ではなく英語で入力するのがおすすめ。
日本語に対応する生成AIもありますが、元は英語向けのアプリ。プロンプトは、英語で入力したほうが細かい表現ができます。日本語をアプリで翻訳して生成AIの能力を引き出しましょう。
翻訳アプリ:DeepL GmbH「DeepL Translate」
DeepL GmbH
DeepL Translate
実勢価格:無料
おすすめの翻訳アプリは、DeepL GmbH「DeepL Translate」。翻訳した単語や文をコピーし、生成AIアプリにペーストして使いましょう。
動画や音楽のおすすめ生成AIアプリは?
生成AIはイラストの分野で大きく発展していますが、動画・音楽・文章でも活用されています。
ひとつの作品としてはまだまだ完成度は低いものの、今後に期待ができる分野。ただし、無料で生成できるものは短めの作品になりがちです。
また、動画や音楽分野はアプリよりWebサービスのほうが充実しています。とはいえ、スマホやタブレットで作業できるアプリもあり、「RunwayML」はテキストだけで動画作成できるアプリ。「Amadeus Topline」は用意されているデータを元に作曲できます。
文章系生成AIは、PIXELCELL.LIMITEDの「文書AI」がとても強力。英語アプリのため日本語では使いづらいものの、生成能力は随一です。
【動画】runwayml「RunwayML」
runwayml
RunwayML
実勢価格:基本無料
月額:¥2,200
runwayml「RunwayML」は、元動画をアニメ調に変えたり、イラストやテキストからGIF動画のような数秒の動画を作成したりできます。
入力欄に条件を入力して「Generate」ボタンをタップするだけ。無料版では4秒の動画を生成します。
【音楽】Amadeus Code Inc.「Amadeus Topline」
Amadeus Code Inc.
Amadeus Topline
実勢価格:基本無料
Amadeus Code Inc.「Amadeus Topline」は、曲調やジャンルなどを指定すると条件に沿った曲を作ります。自分のイメージを10数秒の曲作りから始めてみましょう。
【文章】PIXELCELL.LIMITED「文書AI」
PIXELCELL.LIMITED
文書AI: AI文章作成、チャットボット
実勢価格:¥5,000/年
PIXELCELL.LIMITED「文書AI」は、プロットを入力するとエッセイや小説を作成してくれるアプリ。日本語で入力しても問題なく作成できますが、英語でできるので、先ほどご紹介した「DeepL」などでの翻訳が必要になります。
Webブラウザで使えるおすすめ生成AI
生成AIはウィンドウズの標準ブラウザ「Bing」にも搭載されており、グーグルも参入予定。ブラウザだけでも自分好みのちょっとしたイラストを作れるようになってきました。
ネット上でイラストを生成するので、使用機器の性能を必要としません。生成AIがどういうものか、試してみるのにはちょうどいいでしょう。
Microsoft「Bing Image Creator」
Microsoft
Bing Image Creator
実勢価格:無料
「Bing Image Creator」は、マイクロソフトが提供する生成AIサービス。使用モデルやセンシティブな表現に厳しいので、イラスト生成には限界がありますが、手軽に生成AIを試せます。
以上、おすすめの生成AI系サービスの紹介でした。
技術や知識がなくても、AIの力を借りればクリエイター気分で作品作りが楽しめます。最近話題になっているので、気になっていたけど難しそう……と思っていた人も多いのでは? ぜひ、今回ご紹介したもので興味をおぼえたサービスがあれば、試してみてください。
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自分の持っているイメージを文字にするだけで形にできるわけです。