シャークニンジャからドライヤーが新登場!
シャークニンジャとは?
シャークニンジャ(SharkNinja)はアメリカのボストン郊外に本社を置く家電メーカーです。「シャーク」はフロアケア家電ブランドで、「ニンジャ」は小型キッチン家電ブランドです。
シャークニンジャは2018年に日本に上陸。コードレススティック、ハンディ、スチームモップ、ロボット掃除機など、主にフロアケア家電ブランドの「シャーク」で革新的な製品のラインアップを発売。2020年には、家電量販店の充電式ハンディクリーナー市場部門で大きなシェアを獲得し、人気となっています。
そのシャークニンジャが“なりたい自分”をコンセプトに、2種類のドライヤー「Shark FlexStyle」と「Shark SpeedStyle」を発売しました。
美容家電に初参入となりますが、『家電批評』殿堂入りのパナソニックのドライヤーを超える実力があって、おすすめとなるのでしょうか?
シャークニンジャのドライヤーのそれぞれの特徴は?
シャーク「Shark FlexStyle」
- シャークFlexStyle マルチスタイリングドライヤー HD434J
- 実勢価格: ¥29,700〜
シャーク「Shark FlexStyle」の特徴は、アタッチメントをスタイラー時とドライヤー時で本体を変形させて、使い分けすることが可能ということ。髪を乾かすだけでなく、本格的なスタイリングまでできるとうたっています。
なお、ヘアスタイラーとは、カールをつけたヘアスタイリングの仕上がりと向上させるアイテムのことです。
- 重量
- 640g(約、コード含む)
- 風量調節
- 3段階
- 風温調節
- 温風3段階
- 幅
- 45mm
- 奥行
- 115mm
- 高さ
- 223mm(ドライヤーモード)
- 型番
- HD434J
用途に合わせて変形できる
本体を回すと上部が変形します。アタッチメントは、スタイラーは「カール」と「ロールブラシ」、ドライヤーは「ワイドノズル」や「つるツヤローラー」などで使い分けできます。
細長い形状は収納がしやすい
本体がスリムなので、洗面台の引き出しなどに入れやすいです。この形状であれば、旅行などにも持ち運びもしやすそうです。
特徴
アタッチメント
- エアカーラー(右用/左用)
- ロールブラシ
- ワイドノズル
- つるツヤローラー
アタッチメントは4種類。ブラシからヘアセットまでできます。
モード数
- 温度調節:4段階
- クールショット
- 風量調節 :3段階
マイナスイオン
- あり
髪のダメージの原因となる静電気を抑えられる効果を期待できそうです。
機能
- なし
温冷モードなどは非搭載。風量・温度・冷風のシンプルな作りです。
折りたたみ
- 不可
本体を半分に折るといったことはできません。収納時はスタイラー形にしておくのが無難です。
消費電力
- 1100W
シャーク「Shark SpeedStyle」
- シャークShark SpeedStyle
- 実勢価格: ¥29,700〜
シャーク「Shark SpeedStyle」は従来と変わらない、ノーマルなドライヤー。「Shark FlexStyle」のようにアタッチメントはありますが、カールは使えません。
「Shark FlexStyle」と異なる機能としては、スウィングモード(温冷自動切り替え)を搭載しています。
- 幅
- 160mm
- 奥行
- 48mm
- 高さ
- 205mm
- 重量
- 410g(約、コードも含まず)
- 型番
- HD231J
他製品と変わらないノーマルな形
本体が大きくないうえ、取っ手は折りたためるので、収納がラクちん。こちらも旅行などの持ち運びに困らないサイズ感です。
使用中に手が触れないボタン位置
本体上部に温度や風量を変えるボタンを設置。さらに冷風のボタンは、一度ボタンを押すとずっと冷たい風が出ます。
特徴
アタッチメント
- ロールブラシ
- ワイドノズル
- つるツヤローラー
3種類で付け替えできます。
モード数
- 温度調節:3段階
- クールショット
- スウィングモード
- 風量調節 :4段階
マイナスイオン
- あり
シャーク「Shark FlexStyle」と同様にマイナスイオンを採用。ダメージを抑えてくれそうです。
機能
- 温冷モード
高温と冷風を自動で切り替える温冷モードを搭載しています。
折りたたみ
- 可
従来のドライヤーと形状が同じです。取っ手も折り曲げられます。
消費電力
- 1050W
「Shark FlexStyle」と「Shark SpeedStyle」の共通点は?
両製品に共通しているのはモードの種類です。
最近のドライヤーは、スカルプやモイストなど頭皮の乾燥や髪ダメージを抑える機能を採用している製品が多いですが、シャークは「Shark SpeedStyle」のスウィングモード以外は搭載していません。
ただし、両製品とも風を出すとマイナスイオンが放出し、髪のダメージの原因となる静電気を抑える効果が期待できるでしょう。
また、アタッチメントも豊富で、「Shark FlexStyle」のみ付属のエアカーラー以外は両製品とも3種類同じものが付属しています。
検証方法は?
テストでは、シャーク「Shark FlexStyle」とシャーク「Shark SpeedStyle」を実際に使い、髪の仕上がりや使いやすさをプロとチェック。以下の項目で実力を評価しました。
1:髪の仕上がりを確認
マネキンの髪を濡らし、乾かしたあとの仕上がりをチェック。検証は最大風量・最大温度に設定して乾かしています。
2:熱分布と最高温度、風速を計測
風の範囲や温度はサーモカメラで、風速は風速計で計測しました。
3:本体やアタッチメントの使いやすさをチェック
ドライヤーの持ちやすさや重さや、実際に使用した際に本体が使いやすいかなどをプロと確認しました。
さらに、ベンチマークとして『家電批評』殿堂入りのパナソニックのドライヤー「ナノケア EH-NA0J」とも比較しました。
パナソニック「ナノケア EH-NA0J」
- パナソニックヘアードライヤー ナノケア EH-NA0J
- 実勢価格: ¥33,801〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥35,200〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥34,351〜
パナソニック(Panasonic)「ナノケア EH-NA0J」は過去の検証でベストバイ殿堂入りのドライヤー。ドライヤーのあと、髪の毛がしっとりしつつ、ふんわりするのが特徴です。
- 幅
- 148mm
- 奥行
- 74mm
- 高さ
- 221mm
- 重量
- 550g(約、セットノズル含まず)
- 温度調節/風量調節
- 温風・冷風/3段階
- 消費電力
- 1200W
- マイナスイオン
- 高浸透ナノイー&ミネラルマイナスイオン
- 搭載モード
- 温冷リズムモード/毛先集中ケアモード/スカルプモード/スキンモード
- 折りたたみ
- ✕
- 付属ノズル
- セットノズル/根元速乾ノズル
- 型番
- EH-NA0J
それでは、テストの結果を順に解説していきます。
テスト1:髪の仕上がりは?
シャーク「Shark FlexStyle」
テスト結果(評価)
- 速乾性:2分26秒(優秀)
- 最大風速:13.0m/s(合格)
- 最高温度:57.6℃
サーモ画像を見ると、送風範囲は広いです。しかし、風が集中してあたる部分の温度が高すぎるかもしれません。
ドライヤー後の仕上がりはパナソニック「ナノケア EH-NA0J」に比べて、毛先の広がりや手触りが劣っていた印象。高温が原因なのか髪へのダメージが気になります。
髪の毛が乾くスピードは、乾かしている最中にわかるほどダントツの速さでした。
シャーク「Shark SpeedStyle」
テスト結果(評価)
- 速乾性:2分55秒(良好)
- 最大風速:13.8m/s(合格)
- 最高温度:57.9℃
シャーク「Shark FlexStyle」と同様にサーモ画像に白い部分があり、最高温度は同等。
過去に検証したドライヤーと比べても、温度が高いからなのか、髪の毛を触るとバサつきを感じます。風質なのか、毛が散漫としてまとまりにくいのかもしれません。ツヤ感が少なく、イマイチな結果でした。
毛先が外側にハネていてまとまりがなく、仕上がりはイマイチです。
パナソニック「ナノケア EH-NA0J」
テスト結果(評価)
- 速乾性:2分45秒(優秀)
- 最大風速:14.1m/s(合格)
- 最高温度:50.0℃
最高温度は50.0℃と低温なうえに広範囲で、理想形です。
何度検証しても、安定して柔らかくしっとりした仕上がりになるんですよね。
プロがこんなコメントをするくらい、仕上がりがいいです。
髪の表面がツルッとしていて手触りも良好。また、毛先がまとまっているのは、毛先まで風が行き届いているうえに低温だからだといえます。
仕上がりのレベルが違う!「ナノケア EH-NA0J」がやっぱりベストでした
数多くのドライヤーが、『家電批評』ベストバイのパナソニック「ナノケア EH-NA0J」に挑むものの、仕上がりの良さを超えられません。
髪の毛はふんわりしっとりし、毛先のまとまりやツヤも抜群。さらに、広範囲に風が行き届いています。まさに、トータルで非の打ち所がない製品です。
テスト2:アタッチメントは実用的?
アタッチメントは、温度・風量は推奨モードでテストしました。テストは仕上がりがわかりやすい、実際の髪の毛を使用。テスト前の髪の状態は最悪です。ダメージがひどく、毛先の広がりやアホ毛もあります。
つるツヤローラー
使い勝手
シャーク「Shark FlexStyle」:良好
シャーク「Shark FlexStyle」では、頭皮とローラーの距離が近く、簡単に使えます。
シャーク「Shark SpeedStyle」:微妙
しかし、シャーク「Shark SpeedStyle」では、頭皮から距離が遠く、動かし方に難しさを感じました
仕上がり
シャーク「Shark FlexStyle」:優秀
シャーク「Shark SpeedStyle」:優秀
ローラーで頭頂部や中央部分をなでたところ、一瞬でアホ毛が消えました! シャーク「Shark FlexStyle」のほうが本体は使いやすいですが、仕上がりはどちらもよかったです。
両製品とも表面をなでるだけで、しっかりまとまっています。
エアカーラー
エアカーラーはシャーク「Shark FlexStyle」のみに付属されています。
カーラーはスタイラーで使います。
カーラーに髪の毛を巻き付けて、本体を左右に少し動かします。
欲張り過ぎずに少量ずつ毛束をつかんで、カールを作っていくのがポイントです!
仕上がり
ふんわりとしたカールで、エレガントな仕上がりに。風の力で髪を巻いているので、ヘアアイロンよりも髪にやさしくツヤが出て、ダメージも抑えられます。
髪は傷みにくいですが、髪を巻きつけるのが難しかったです。
カーラーに髪の毛を巻き付けられず、練習が必要そうです。
ロールブラシ
仕上がりに大きく差がついたのが、ロールブラシ。
シャーク「Shark FlexStyle」:優秀
シャーク「Shark FlexStyle」はスタイラーで使用できるうえにブラシが回転し、初めてでも簡単です。
シャーク「Shark SpeedStyle」:微妙
しかし、シャーク「Shark SpeedStyle」はブラシと頭皮の距離が遠く、感覚がつかみにくいです。推奨モードだと温度が低めなのか、髪が伸びずクセが残りました。
シャーク「Shark FlexStyle」のスタイラーが、ブラシを使うのに最適です。
ワイドノズル
ワイドノズルは、風を集約して風速を上げるアイテムです。
一部分を集中的に乾かしたいときなど、スポット使いで活用します。
自らブラシを使ってブローする人に向けたアイテムです。
シャークニンジャのドライヤーの比較検証まとめ
以上、シャークのドライヤー「Shark FlexStyle」と「Shark SpeedStyle」の検証レビューでした。
最近のドライヤーは「低温で熱くなりにくい」製品が人気です。しかし、テストしたシャークの2製品は、風の中心部が57℃を超える、なかなかの高温。
そのため、髪のまとまりやツヤ、手触りなどトータルの仕上がりが及ばず、パナソニック「ナノケア EH-NA0J」に軍配が上がりました。
また、シャーク「Shark Speed Style」とパナソニック「ナノケア EH-NA0J」の使いやすさは同等。
ただ、ドライヤー「Shark FlexStyle」は排気口に手を触れないように使うのをメーカーは推奨していますが、実際は手で触れてしまい、頭皮が熱くなり、使いにくさを感じます。
それに、今回検証したシャークの2製品と同価格帯のドライヤーには、温冷自動切り替え以外にスカルプなどのモードを搭載している製品が多数あります。
一方のシャークのドライヤーはマイナスイオンは常に出ているものの、それ以外の髪や頭皮をケアするモードがありません。この価格帯であれば、ほかの機能もほしいところです。
シャーク「Shark FlexStyle」
- シャークFlexStyle マルチスタイリングドライヤー HD434J
- 実勢価格: ¥29,700〜
- 総合評価
シャーク「Shark SpeedStyle」
- シャークShark SpeedStyle
- 実勢価格: ¥29,700〜
- 総合評価
今回の検証では、両者ともドライヤーの性能はもうひと頑張りという結果に。
とはいえ、ドライヤー「Shark FlexStyle」のアタッチメントは十分実用的。風の力で髪を巻けるので、ヘアアイロンを使うより傷みやダメージなどを抑えられます。
ヘアアイロンによる傷みなどに悩んでいる人は、使ってみるのもアリでしょう。
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