髪の寝グセ直しやボリュームダウンは「ヘアブラシアイロン」におまかせ!
毎朝頑固な寝グセに悩まされている人は、発熱するブラシでとかすだけで毛流れを整えてボリュームダウンさせてくれる「ヘアブラシアイロン」がおすすめ。
コテよりも操作が簡単で、自然な仕上がりになるため、男性でも使いやすいビューティーアイテムなんです。
さらに充電式のコードレスタイプは、コンパクトで持ち運びしやすいため、外出先でサッと直したいときにも活躍します。
コードレスブラシアイロンのテスト項目は?
今回は巷にあふれるブラシアイロンの中から、コードレスかつ新製品、さらにAmazonで購入できる充電式の2製品をリストアップ。
シャンプーやスタイリング剤などの商品開発にも携わる人気美容室代表・福島康介と一般モニター、さらに数々の美容家電をテストしてきた「家電批評」編集部が、実際にコードレスブラシアイロンを試して使い勝手や仕上がりを評価しました!
テスト1:温度設定[配点:5点]
設定温度への到達時間の計測とその時のブラシ部分の様子をサーモカメラで撮影し、実際の温度を確認しました。
テスト2:モニター評価[配点:各5点]
男女モニター6名にて、「ブラシとしての使い勝手」「持ちやすさや、重さなどの扱いやすさ」「付属品などの使いやすさ」を評価しました。
テスト3:機能性[配点:5点]
温度設定の細かさ、ロックボタンの有無、温度表示ランプの見やすさなどを評価しました。
テスト4:仕上がり[配点:5点]
美容師の福島康介さんが、直毛のモデルの髪にうねりや広がりを作って寝癖を再現し、コードレスブラシアイロンでセット。髪の毛をまっすぐにするだけでなく、曲線的で自然な毛流れを作れているかもチェックしました。
テスト5:ボリュームダウン向きか[配点:10点]
湿気で髪が広がりやすくなる梅雨のシーンを想定し、ボリュームダウン効果の有無に比重を置いて評価しました。
テスト6:使い勝手(プロによる評価)[配点:10点]
ブラシのつくりや持ち手の握りやすさ、ボタン操作のしやすさなどを総合的に評価。福島さんがとくに重視していたのは、「ブラシが髪をとらえやすいかどうか」です。
それでは、以上をふまえてコードレスブラシアイロンのおすすめ2製品を順番にご紹介します!
うねり髪のボリュームダウンならルメント「コードレス ストレートヒートブラシ LM-CSHB01」
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- 温度設定
- ブラシとしての使い勝手
- 持ちやすさ・扱いやすさ
- 付属品の使いやすさ
- 機能性
- 仕上がり
- ボリュームダウン向き
- 使い勝手(プロの評価)
僅差でベストバイとなったのは、モニターから評価が高かったルメント「コードレス ストレートヒートブラシ LM-CSHB01」です。
▼温度設定のテスト結果は?
120℃から徐々に設定温度を上げていった際、180℃の温度表示ランプが点滅から点灯に変わったのは、電源を入れてから3分15秒後でした。ブラシの温度は一番高い箇所で208℃にも達していました。
最高設定温度の200℃に設定したところ、ちょうど2分後にランプが点灯。その時点の温度は187℃とやや低めでしたが、数秒で200℃を超え、220℃くらいまでになり徐々に下がり出しました。ルメントは、設定温度よりも高めの温度になる傾向があるようです。
▼ブラシとしての使い勝手のテスト結果は?(モニター)
ブラシ部分の横幅が広く、髪の広範囲を一気にとかすことができます。ブラシの中央部が山形に隆起しているため、「根元付近までしっかり届いて気持ちよくブラッシングできる」と称賛するモニターもいました。
▼持ちやすさ/扱いやすさのテスト結果は?(モニター)
丸みを帯びた太めの持ち手が握りやすく、指に触れにくい位置にボタンが配置されているので、誤操作しにくいです。ただし、わりと重みがあるので、人によっては長時間使うのはツラいかもしれません。
▼付属品などの使いやすさのテスト結果は?(モニター)
Type-CのUSBケーブルが付属。収納袋はサイズにゆとりがあるため、本体と充電ケーブルを一緒に入れて持ち運ぶことができます。
▼機能性のテスト結果は?(スペック評価)
設定温度は5段階で切り替えが可能。温度表示ランプも見やすいです。
▼仕上がり・ボリュームダウンのテスト結果は?(プロによる評価)
正面から見た様子。うねっていた髪が、ストンと落ちるようにまっすぐになりました。
サイドの仕上がり。毛束感は表現しにくいですが、髪のボリュームを抑えてまっすぐに整えられました。
▼使い勝手のテスト結果は?(プロによる評価)
モデルの髪の毛が直毛なこともあってか、ブラシが髪をとらえにくく、ブラシから髪がスルッと抜けてしまいました。とかすというよりも、髪の表面を撫でているような感覚です。
ブラシの毛足がやや短く、髪の毛をとらえにくいです。どちらかといえば、うねって絡まりやすい髪や広がりやすい髪を上から抑えてボリュームダウンさせるのに向いています。
ブラシを使用しているとき、頭皮にちょっと熱さを感じました。
根元から立ち上げてふんわり仕上げるならLAVIEL「コードレスブラシアイロン LV-CL-BI」
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- 温度設定
- ブラシとしての使い勝手
- 持ちやすさ・扱いやすさ
- 付属品の使いやすさ
- 機能性
- 仕上がり
- ボリュームダウン向き
- 使い勝手(プロの評価)
同じくA評価となったのは、スリムで持ち運びに便利なLAVIEL「コードレスブラシアイロン LV-CL-BI」。プロによる仕上がりの評価は上々でした。
▼温度設定のテスト結果は?
120℃、150℃、180℃と温度を上げていき、180℃の温度表示ランプが点灯したのは2分19秒後でしたが、ブラシの温度は一番高いところで155℃。設定温度よりも実測は低い傾向にありましたが、そのまま40秒ほど経過すると(計2分59秒後)180℃に達しました。
最初から最高設定温度の180℃に設定した場合は、3分13秒後にランプが点灯し、ほぼ設定温度に近い176℃になりました。
▼ブラシとしての使い勝手のテスト結果は?(モニター)
ブラシ部分はルメントよりもコンパクトなつくりで、「耳の後ろの毛など、局所的な部分に活躍しそう」という意見もが出ました。また、ブラシの両端が熱くならず、熱くなっている部分に直接肌が触れない設計になっているため、頭皮の火傷が心配な人にも○。
▼持ちやすさ/扱いやすさのテスト結果は?(モニター)
重量や持ち手の形状としては悪くないですが、「使っているうちに持ち手の上部が熱くなってくる」という意見が過半数でした。また、電源/温度切替ボタンが親指の触れやすい位置に配置されており、使用中に誤ってボタンを押して温度が切り替わってしまう場面もありました。
▼付属品などの使いやすさのテスト結果は?(モニター)
Type-CのUSBケーブルのほか、ACアダプタ、収納袋も付属。収納袋は本体を入れるとパツパツで、アダプタとケーブルを入れる余裕はありません。「USBの差込口が硬い」という意見が散見されました。
▼機能性のテスト結果は?(スペック評価)
温度切替は120/150/180℃の3段階。温度表示ランプは、設定した温度以外の箇所もうっすら光るため見づらいです。
本体ヨコには誤作動を防ぐスライド式のロックボタンが付いています。
使用中に温度が切り替わらないようにしたくてロックをかけてみたところ、電源がオフになりました。ロックボタンは、あくまでも移動中の誤作動防止用のようです。
▼仕上がり・ボリュームダウンのテスト結果は?(プロによる評価)
髪のうねりは抑えつつも、ふんわりとした仕上がりに。
サイドの様子。髪がのっぺりとした印象にならず、毛束の立体感も表現できました。
▼使い勝手のテスト結果は?(プロによる評価)
ブラシが髪の毛をしっかり捉えてくれるため、片手でもとかすことができます。うねったり、絡まりやすい髪の場合は、ブラシが髪に引っ掛かってしまいほぐすのに時間がかかりそうです。
ボリュームを抑えることもできますが、直毛の人が髪をふんわりさせて毛流れをつくるのにも向いています。セット力重視ならLAVIELがおすすめです!
プロのスタイリストがヘアセットのコツを伝授!
美容師の福島さんに、立体感のあるヘアセットのコツを教えてもらいました! 直毛のモデルの髪をセンター分けに仕上げる手順をご紹介します。
ヘアセットの手順1:前から後ろに向かって髪をとかす
前髪を下ろしたり、左右に分けるスタイルにする場合、最初から前方向に向かって髪をとかすと、ペタッと潰れてしまいます。
髪の根元にボリュームを出すには、前から後ろに向かって髪をとかしましょう。この際、ブラシを頭の形に添わせるようにすると、少ない手数で自然な立ち上がりが出て、スタイリングしやすくなります。
ヘアセットの手順2:髪の内側からブラシを通し、根元を立ち上げながら毛先に向かってとかす
今度は、手順1でオールバック風になった根元をしっかり起こして、分け目となるセンターにしっかりボリュームを出すように内側からブラシを入れていきます。
ヘアセットの手順3:毛流れに変化をつけたいなら、逆の手で毛先を支えながらカールを作るイメージで
髪にもっと動きをつけたいなら、両手を使いましょう。ブラシを持っているほうと逆の手で毛先を持ち、ブラシの熱でしっかりクセ付けすることを意識して、髪を流したい方向に毛束をひねりましょう。
うねったボサボサ髪が……
↓
フワッとしたセンターパートに仕上がりました!
ヘアドライ後、何も塗っていない髪にブラシアイロンを当てると、パサついて短い髪の毛が浮いてくることも。ブラシアイロンを当てる前に少量のヘアオイルやミルクをなじませてブラシを通した後に、足りなければスタイリング用に付け足していくといい感じに仕上がります。
まとめ
以上、コードレスブラシアイロンのおすすめ2選でした! くせ毛でボリュームを抑えたい人はルメント「コードレス ストレートヒートブラシ LM-CSHB01」、直毛でヘアセット力重視ならLAVIEL「コードレスブラシアイロン LV-CL-BI」と、ご自身の髪質や目的にあわせて選んでみてはいかがでしょうか。
自宅では立ち上がりが早くて熱が安定するコードタイプ、外出先でのお直し用はコードレスタイプと、使い分けるのもアリですね。