ゲーミングサウンドバーってなに?
様々な種類の外付けスピーカーやサウンドバーが発売されていますが、なかでもゲーミングサウンドバーは、鮮やかなライティングで気分を盛り上げてくれるのが魅力。
直線的なフォルムでPCモニターの下にすっぽり収まり、壁際に寄せて置くことも可能なので、デスクの上がスッキリとして手の動きを邪魔しにくいです。
また、モニターや壁への反響を利用して音の広がり・奥行き感を与えてくれるため、ヘッドセット無しでプレイする際も、PC内蔵スピーカーの音以上にゲームの世界観に没頭することができます。
CREATIVEの最新モデル「Sound Blaster Katana SE」の実力は?
- クリエイティブSound Blaster Katana SE SP-SBKSE
- 検証時価格: ¥42,799〜
今回紹介するのは、PC用サウンドカード「Sound Blaster」シリーズや様々なスピーカーやヘッドホン等を開発しているCREATIVEのゲーミングサウンドバーKatanaシリーズの最新作「Sound Blaster Katana SE」。低音用パッシブラジエーター内蔵で省スペースな一体型ゲーミングサウンドバーです。
Sound Blaster Katana SEは、Katanaシリーズが採用するマルチコアDSPによる強力なAcoustic Engine オーディオ エフェクトや、Dolby Audio デコーダーによるサラウンドサウンド、カスタマイズ可能な1680万色RGBライティング、USBオーディオやHDMI ARC、光デジタル入力などの豊富なオーディオインターフェイス類はそのままに、バイアンプ駆動の4ドライバーシステムと4つのパッシブラジエーター向けにサウンドバーデザインを再設計。
低音用パッシブラジエーター内蔵でも重低音の効いたピーク出力180Wのパワフルなゲーミングサウンドを再生するといいます。
テスト1:まずは使い勝手をチェック!
結果:いろんな接続パターンに対応し操作性もGOOD
使い勝手のテストでは、本体やスマホアプリの操作性・機能性をチェックしました。
多彩な接続端子を完備。もちろんワイヤレス接続にも対応!
ヘッドセット用以外の端子は背面に配置し見た目がスッキリとしています。
HDMI ARC接続にも対応し、PS5™やPS4™、Xbox Series XおよびSeries S、Nintendo Switch™などのゲームを、テレビを介してオーディオ再生することが可能です。
USBオーディオに対応するゲーム機やPC/MacとのUSB接続、光デジタル出力を備えたゲーム機やテレビとの光デジタル接続、Bluetooth®によるワイヤレス接続など、さまざまなデバイスに対応しています。
本体の操作性・視認性も良好!
本体上部に、電源、音量調節、モード選択などの操作ボタンを配置。物理ボタンなので押しやすいです。
前面のディスプレイに接続方式や再生モードが表示され、視認性は良好。
多種類のゲームタイトルの音質設定を用意!
スマホの専用アプリで、音質を細かく調整可能。数十種類ものゲームタイトルに応じた音質設定を取り揃えており、「ゲーミング」の名に恥じないこだわりが感じられます。
ライトは1680万色!
サウンドバー正面にRGBライティングを搭載。オーロラやウェーブなどのモーションで光る1680万色のLEDでライトアップしてゲーミングシーンを彩ります。操作はPC/モバイル版の専用アプリで行えます。
テスト2:ゲームプレイ時の音質は?
続いて、音質評価のプロである原田裕弘さんとゴン川野さんに、Sound Blaster Katana SEの音を「ゲーム」「映画」「音楽」の3パターンで聴き比べてもらいました!
音質の評価は、全てPCをHDMIで繋いでスピーカーで聴いてもらって評価をしてもらいました。ただ、念の為3パターンの検証でヘッドホンでも聴いてもらい、大きな違いがある場合、都度コメントをもらうことに。
なお検証では、デフォルトの再生モード「フラット」で視聴して評価しています。
RPGゲーム『原神』の動画を視聴し、効果音やBGM、キャラクターの音声などの聞こえ方を確認しました。また、FPSゲーム『ヴァロラント』では、足音の指向性や、距離感の違いを確認しました。
結果:ゲームは音のバランス良し‼︎
ゲームについては、遅延などはなく、プロ2名とも評価は上々。フラットモードとgamingモードの差はそこまで感じられず、音のバランスが良かったです。
アプリにあった「原神」モードも試してみると、キャラクターの声と遠くで鳴っている効果音が聞き取りやすくなりました。
テスト3:映画視聴時の音質は?
轟音・爆撃音が多用されるSFアクション映画で、音の広がりや奥行き感、臨場感があるかどうかをチェック。
人物の会話や歌唱シーンの多い映画では、口の動きと音声とのズレの有無、声の聞き取りやすさをチェックしました。
結果:重低音の迫力は十分!サラウンド感はあと一歩でした
計4つのパッシブラジエーターが迫力の重低音を実現
本体上部に0.75インチの布製ドームツイーター、本体前面と背面に各2つのパッシブラジエーターを備えています。音を室内に反射させることによって、低音の迫力やズンズンという音の響きが感じられました。
検証時のサラウンド感はあと一歩でしたが、6〜8畳くらいのコンパクトな部屋であれば、壁への反射によって真価を発揮してくれると思います。
▼映画は内容に合わせてモードを選ぼう
フラットで視聴すると、広がり感はあまり感じられないものの、音の歯切れが良くセリフが聞き取りやすいという評価。movieモードに関しては、音の抜けが悪くセリフがこもっているように聞こえた一方、低域が強調されて轟音の迫力は増しました。
movieモードはアクションやSFに特化した設定だと思います。フラットで聞けばそんなに悪くない。映画の内容に合わせてモードを選んだ方がいいでしょう。
テスト4:音楽視聴時の音質は?
ボーカルや楽器音がよく聞こえるか、低音域・中音域・高音域のバランスに注目して評価しました。
結果:ボーカルメインの曲は「music」モードが最適
フラットで聴くと音の情報量が少なく、楽器の細かな音は聞き取りづらいですが、「音色は良い」との評価。musicモードだと中域・高域が強調され、ボーカル曲に関して言えば声のニュアンスが出てきました。
movieモードとgamingモードでは低域が強調され、gamingモードでは音量が小さくなってボーカルが引っ込むものの、サラウンド感が増しました。
また、スマホでの音楽視聴も想定し、Bluetooth接続・フラットモードで再生してみると、高域の情報量が少なく、やや寂しい印象に、基本的に、USBか、HDMI、光デジタルで接続するのがおすすめです。
ヘッドホンで視聴すると、音が多少ドンシャリに寄ります。
ボーカルメインの曲は、musicモードの方がよく聞こえます。フラットモードにして、イコライザで高音をちょっと上げるなど、設定を工夫するといいでしょう。
CREATIVE「Sound Blaster Katana SE SP-SBKSE」のテスト結果まとめ
4項目のテストの結果、本製品は見事ベストバイに輝きました。
CREATIVE「Sound Blaster Katana SE SP-SBKSE」
- クリエイティブSound Blaster Katana SE SP-SBKSE
- 検証時価格: ¥42,799〜
- 映画
- 音楽
- ゲーム
- 使い勝手
4つのパッシブラジエーターを搭載したCREATIVE「Sound Blaster Katana SE」は、室内への音の反響を利用し、迫力のある低音を届けてくれました。検証時のサラウンド感はあと一歩だったものの、再生モードはフラットのほか、movie・music・gamingなどシーンに合わせて選べます。イコライザで細かく調節すれば自分好みの音に近づけることができる、カスタム性も含めて楽しめる1台です!
- おすすめポイント
-
- イコライザで細かな調節が可能
- 多彩なgamingモード
- 低音の迫力
- がっかりポイント
-
- movieモードの音質にクセがある
- Bluetooth接続時の音質はあと一歩
- 幅
- 650mm(約)
- 奥行
- 109mm(約)
- 高さ
- 78mm(約)
- 重量
- 2.67kg(約)
- 電源
- AC100〜240V/50-60Hz 2.0A
- 周波数特性
- 55Hz〜20kHz
- Bluetooth規格
- 5
イコライザで自分好みの音に調節できるのは大きな利点!
CREATIVE「Sound Blaster Katana SE」は、デフォルトの音でもそこそこ聞きやすいものの、専用アプリのイコライザで自分好みの音や、シーンに合った設定を探すことができます。
デフォルトだと音としてはやや寂しい。いろんなモードで聞いて、好みに近いものを選んで、そこから多少補正していくのが一番の近道だと思います。一部の音域を極端に上げて、うるさく感じる音を見つけてそこの音量を下げると、調節しやすいですよ。
音色は悪くないので、使い方次第で楽しめるはず!
以上、ゲーミングサウンドバーCREATIVE「Sound Blaster Katana SE」のレビューでした。
ゲーマーに限らず、テレビやPC周りの音環境を向上させたい方は、ぜひ検討してみてくださいね!
距離感を掴むなら、やはりヘッドセットをつけた方がいいですね。ヘッドセットで聴くなら、イコライザでの調節はそこまで気にしなくていいかもしれません。