自動開閉ゴミ箱のメリットとは?
衛生面が気になるキッチンのゴミ箱。人感センサー付きの自動開閉式ゴミ箱なら、いちいちフタを触って開閉する手間がなく、臭いも密閉してくれるので重宝します。
最近では、横開きタイプのダストボックスが増加傾向にあります。袋とじまで自動で行い、新しい袋を付け替えてくれる全自動タイプも登場しています。
そこで今回雑誌『家電批評』が、自動ゴミ箱のおすすめを探すことに。最新6製品をニオイのプロと一緒に比較しました。
まずは、自動ゴミ箱を使用するメリットについてご紹介します。
ふたを開閉する手間が省ける
センサーに手をかざせば自動でフタが開閉するので、開け閉めの手間が省けて便利です。閉め忘れの心配もありません。
ごみ箱に直接手が触れないから衛生的
手動だと足や手でゴミ箱を直接触らなくてはいけませんが、自動対応のごみ箱ならその必要がないため、衛生的なのも魅力。
両手がふさがっていても、手をかざせばセンサーに反応して自動でフタが開くので、ラクにゴミを捨てられるのがいいです。
キッチンのニオイ問題から解放される
フタが自動ですぐに閉まって密閉してくれるので、ニオイが気にならなくなるのもメリットの1つ。キッチンの生ゴミだけでなく、子どものおむつなどを捨てるのにも向いています。
自動開閉ゴミ箱の選び方は?
自動開閉ゴミ箱にもさまざまなタイプの製品があります。「臭わない」「使いやすい」がポイントになりますが、どんなところをチェックするとよいのでしょうか。
ここでは、ライフスタイルに合ったゴミ箱を選ぶための選び方について解説します。
ふたの開閉方向で選ぶ
自動開閉ゴミ箱のフタの開閉方法には、横開きと縦開きがあります。
横開きはにおいが拡散しづらい
人気のジータ(ZitA)やジョブソン(JOBSON)は横開きタイプで、においが拡散しづらく、狭いスペースでも置けるなどのメリットがあります。
縦開きは格安
縦開きのゴミ箱は比較的安い商品が多いのがメリット。自分に合った予算で、容量・デザインが選べるのが魅力です。
省スペースを求めるなら横開きタイプ、ゴミ箱の開口部の上にスペースがあるなら縦開きタイプがおすすめです。
サイズ感で選ぶ
キッチンでの料理中に生ゴミを捨てるのに使うなら、シンクの近くに置けるサイズやスリムなものがおすすめ。
一方、紙や袋といった一般ごみを捨てるのであれば、ある程度の大きさは確保しておきたいです。
自動開閉ゴミ箱の用途と使う場所を考えて、適切なサイズのものを選びましょう。
容量で選ぶ
大きく分別できるものがいいか、細かく分別できるものがいいのかも考えて選ぶのもポイントです。
1〜2人暮らしや少人数で頻繁にゴミ出しする人には20〜30リットルがおすすめ。一番人気は45リットルサイズです。
大家族や生ゴミの量が多い家庭、飲食店向けなら46リットル以上を目安にしましょう。
素材で選ぶ
ふた付きのプラスチック製のゴミ箱は比較的安いものが多く、軽量でお手入れしやすいのが特徴。汚れやにおいが気になったら、パーツごとに分解して水洗いすることで清潔に保てます。
ただし、高温多湿なキッチンでは、プラスチック製は劣化しやすい点がデメリットです。
ステンレス製のフタ付きゴミ箱は、耐久性が高くさびにくいのが魅力。プラスチック製に比べると高価で本体重量が重めですが、ニオイうつりや劣化がしにくいため、長く使えておすすめ。
また、洗練されたデザインでおしゃれな製品も多いです。
機能性で選ぶ
自動開閉ゴミ箱には、使い勝手が良くなるように便利な機能が付いているものも多くあります。
ゴミ袋をセットしやすいように内部に袋止めがあるもの、本体内側にペールやインナーボックスが付いていて、お手入れが簡単なものなど、自分の使い方に合った製品を選びましょう。
自動開閉ゴミ箱の選び方のポイントがわかったところで、本題の検証内容の詳細について説明します。
45リットル前後の自動開閉式ゴミ箱を比較
今回は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといったネット通販で購入できる人気・売れ筋の45L前後のセンサー式自動ゴミ箱5製品をピックアップ。
キッチンに置くことを前提に、実際にゴミを入れて、下記の項目をニオイのプロと比較しました。詳細は次のとおりです。
ニオイ漏れ(閉じた状態・開けて閉める)
ふたを閉じた状態と開けて閉める際に、ニオイ漏れしないかどうかをチェック。生ゴミを入れてふたを閉じた状態、また開閉時の臭い漏れを臭気判定士の石川英一さんが確認しました。
センサーの感知(反応速度)
ふたが自動で閉まる際のセンサーの感知について、反応速度をチェックしました。
ふたの開閉(時間・動作音)
ふたが空く時間と閉じる時間、また動作音の大きさについてチェックしました。
使いやすさ
「入れやすさ」「実際に入る容量」「袋の取り出しやすさ」「置きやすさ」「給電方式」をそれぞれチェックしました。
また、ゴミ袋まで縛ってくれる注目の自動開閉ゴミ箱、townew「スマートトラッシュボックス T4」も検証しました。
検証結果は、評価の高かった製品からおすすめ順にランキング形式で発表します!
自動開閉式ゴミ箱のおすすめは?
商品 | |||||||||||||
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スリーアール気配り上手なゴミ箱さん
|
45L |
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ジョブソン賢いゴミ箱 47L
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42L |
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MAXZENJG047MT01
|
47L |
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ZitAジータゴミ箱
|
45L |
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ウェイモールゴミ箱 非接触 自動開閉 センサー式
|
48L |
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トーニュースマートトラッシュボックス T4
|
16.7L |
【1位】スリーアール「気配り上手なゴミ箱さん 3R-ADB45」
- ニオイ漏れ(閉じた状態)
- ニオイ漏れ(開けて閉める)
- センサー感知
- ふた(開く時間)
- ふた(閉じる時間)
- ふた(動作音)
- 入れやすさ
- 実際に入る容量
- 袋の取り出しやすさ
- 置きやすさ
- 給電方式
自動開閉ゴミ箱おすすめランキング1位でベストバイに輝いたのが、スリーアール(3R)「気配り上手なゴミ箱さん 3R-ADB45」。
最大の要因は、臭い漏れの少なさ。閉じている時はもちろん、フタをゆっくり開閉することで外への臭い漏れを最低限に抑制。臭いがほとんど気になりませんでした。
真四角の形状でかつ、フタが横開きのため、キッチンなどの角に配置しやすい設置性の高さもポイントです。
また開け口が小さいのがネックになると思いきや、大きい弁当箱や袋も入るサイズでした。
- おすすめポイント
-
- 臭い漏れが少ない
- 給電方式が選べる
- 置きやすい形
- がっかりポイント
-
- フタが開くのが遅い
- 幅
- 27.5cm
- 奥行
- 32.9cm
- 高さ
- 67.2cm
- 重量
- 3.4kg
- 容量
- 45L
- 型番
- 3R-ADB45
一番臭い漏れが少ない
生ゴミを捨てる時に気になるのが、臭い漏れ。実際に生ゴミを入れて、フタが開く際と、閉じている状態を確認したところ、最も臭い漏れが少なかったです。
手をかざすとセンサーが反応します。
ゴミを捨てると...
フタが自動で閉まります。
給電方式が2つある
自動開閉ゴミ箱の電源は、単一や単二電池を採用する電池式の製品がほとんどです。
しかし、スリーアールは単一電池に加え、充電式にも対応していてコンセントからの充電も可能です。
置く場所に応じてどちらか好みの方法で動かすことができます。
【2位】ジョブソン「賢いゴミ箱 47L JB03」
- ニオイ漏れ(閉じた状態)
- ニオイ漏れ(開けて閉める)
- センサー感知
- ふた(開く時間)
- ふた(閉じる時間)
- ふた(動作音)
- 入れやすさ
- 実際に入る容量
- 袋の取り出しやすさ
- 置きやすさ
- 給電方式
自動開閉ゴミ箱おすすめランキング2位は、ジョブソン(JOBSON)「賢いゴミ箱 47L JB03」。
開けた時に臭いが横に漏れてしまいましたが、フタが開く際の動作音が静かで使いやすいです。
シルバーで見た目はおしゃれですが、若干置きづらい形状なのがやや難点かも。
- おすすめポイント
-
- 反応速度が早い
- 動作音が静か
- ゴミが入れやすく使いやすい
- がっかりポイント
-
- やや置きづらい形状
- 容量
- 42L
- 型番
- JB03
【2位】MAXZEN「JG047MT01」
- MAXZENJG047MT01
- 検証時価格: ¥9,900〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで探す
- ニオイ漏れ(閉じた状態)
- ニオイ漏れ(開けて閉める)
- センサー感知
- ふた(開く時間)
- ふた(閉じる時間)
- ふた(動作音)
- 入れやすさ
- 実際に入る容量
- 袋の取り出しやすさ
- 置きやすさ
- 給電方式
自動開閉ゴミ箱おすすめランキング同じく2位は、マクスゼン(MAXZEN)「JG047MT01」。
ジョブソンとほぼ同じ形の製品で、評価もほぼ一緒。家具やインテリアを邪魔しないスタイリッシュさもいいです。
値段が安いので、購入するならこちらの方がおすすめです。
- おすすめポイント
-
- フタの開閉が早い
- ゴミが入れやすい
- 値段が安くてコスパ良好
- 容量
- 47L
- 型番
- JG047MT01
【4位】ジータ「ゴミ箱」
- ニオイ漏れ(閉じた状態)
- ニオイ漏れ(開けて閉める)
- センサー感知
- ふた(開く時間)
- ふた(閉じる時間)
- ふた(動作音)
- 入れやすさ
- 実際に入る容量
- 袋の取り出しやすさ
- 置きやすさ
- 給電方式
自動開閉ゴミ箱おすすめランキング4位は、ジータ(ZitA)「ゴミ箱」。
円柱状の形状かつ、開閉時にフタが横に出っぱるため、置き場所を少し選びます。
リビングや洗面所に置いても様になるので、見た目のかっこよさで選ぶのはアリです。
- 容量
- 45L
- 型番
- zita0112
【5位】ウェイモール「ゴミ箱 非接触 自動開閉 センサー式」
- ウェイモールゴミ箱 非接触 自動開閉 センサー式
- 実勢価格: ¥5,651〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥5,651〜
- ニオイ漏れ(閉じた状態)
- ニオイ漏れ(開けて閉める)
- センサー感知
- ふた(開く時間)
- ふた(閉じる時間)
- ふた(動作音)
- 入れやすさ
- 実際に入る容量
- 袋の取り出しやすさ
- 置きやすさ
- 給電方式
自動開閉ゴミ箱おすすめランキング5位は、ウェイモール(WEIMALL)「ゴミ箱 非接触自動開閉 センサー式」。
今回の検証で最も臭いが漏れ、さすがに生ゴミは捨てられません。それ以外の用途であれば安く導入できます。
- 容量
- 48L
- 型番
- FHB00300
【番外】トーニュー「スマートトラッシュボックス T4」
- トーニュースマートトラッシュボックス T4
- ニオイ漏れ(閉じた状態)
- ニオイ漏れ(開けて閉める)
- センサー感知
- ふた(開く時間)
- ふた(閉じる時間)
- ふた(動作音)
- 入れやすさ
- 実際に入る容量
- 袋の取り出しやすさ
- 置きやすさ
- 給電方式
自動開閉ゴミ箱おすすめランキングの番外として最後の紹介するのは、2023年4月発売予定のトーニュー(townew)「スマートトラッシュボックス T4」。
ゴミ袋まで自動で縛り、新しいゴミ袋まで取り付けてくれる、完全自動で画期的なゴミ箱の最新モデルです。
しかし、テストの結果、使い勝手はイマイチ。ペットの排泄物や赤ちゃんのおむつ捨てなどの用途では使えそうですが、金額が高いのがネックです。
- 幅
- 25.3cm
- 高さ
- 70cm
- 重量
- 3.9kg
- 容量
- 16.7L
脱臭はしてくれる
取り換え可能な活性炭脱臭袋が、きちんと臭いをきっちり除去します。
サイズが大きくて使い勝手が微妙
以前の機種とほぼ同じ16.7リッターなのにサイズは大きく、また口が狭くゴミが捨てづらいです。
ゴミ袋まで縛ってくれるのですが、とにかく捨てづらいです。
自動開閉式ゴミ箱のおすすめ まとめ
以上、センサー式自動ゴミ箱のおすすめ6選でした。
定番・人気の自動開閉ゴミ箱6製品を比較した結果、おすすめベストバイはスリーアール(3R)「気配り上手なゴミ箱さん 3R-ADB45」でした。1万円を超える商品も多い中、8000円弱とコスパも優秀です!
スリーアールはコスパも優秀!
最大の要因は、臭い漏れの少なさ。閉じている時はもちろん、フタをゆっくり開閉することで外への臭い漏れを最低限に抑制。臭いがほとんど気になりませんでした。
真四角の形状でかつ、フタが横開きのため、キッチンなどの角に配置しやすい設置性の高さもポイントです。
臭い漏れが少ない一方、スリーアールのごみ箱は完全にフタが開くまで約4秒かかりました。他の製品はセンサーに反応してすぐフタが開くのでゴミ捨て時のストレスは少なめでした。
ゆっくり開くのはゴミを捨てる際に少し気になります。(編集部・土屋)
自動開閉ゴミ箱を探しているという人は、本記事のおすすめを参考に、お気に入りを見つけてみてくださいね。
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フタがゆっくり開閉して、逆に臭いが漏れにくいです。