“うっかり汚れ”に、ハンディクリーナーがあると心強い!
広範囲の床を掃除するならスタンダードな掃除機やロボット掃除機が重宝しますが、壁のキワキワを狙ったり、デスク脇や洗面所、玄関、車内などの狭い場所では、コードレスタイプのハンディクリーナーのほうが小回りが利く&サッと取り出せて、掃除しやすいですよね。
また、調理中にうっかり塩や砂糖をこぼしてしまったときには、布巾やティッシュでかき集めるよりも、ハンディクリーナーで吸い込んだほうが格段にラク。液体は流石に無理か…と思いきや、最近は乾いたゴミだけでなく、液体も吸い込める“乾湿両用”なハンディクリーナーが登場しているようです。
レコルト「コードレス ウェット&ドライ クリーナー RSC-2」の実力は?
レコルト
コードレス ウェット&ドライ クリーナー
RSC-2
実勢価格:8800円
サイズ(約):本体/W8.5×D8.5×H37cm、本体+スタンド/W12×D12×H39cm
重量(約):本体/660g、本体+スタンド/745g
充電時間:約4時間
連続使用可能時間:Hiモード/約15分、Loモード/約20分
2022年5月に発売されたレコルト「コードレス ウェット&ドライ クリーナー RSC-2」は、液体も吸える乾湿両用のコードレス掃除機。
オブジェのようにスタイリッシュなデザインで、インテリアにもフィット。さらに、コンパクトでコードレスなので、リビングやデスク脇、玄関などに置いて、飲みこぼしやホコリ、泥などさまざまな汚れ・ゴミを手軽に掃除できるのだとか。
用途に合わせて使い分けできる4種類のアタッチメントノズルを付属し、濡れた場所からすき間、ファブリック上、引き出しの中まで、掃除に幅広く役立ちそうな製品です。
今回は、家電プロレビュアーの石井和美さん協力のもと、吸引力、使用感、メンテナンスのしやすさ、収納性などを検証しました!
テスト1:肝心の吸引力は?
結果:フローリングの隙間やコーナーの汚れも見逃さず、ハンディクリーナーとしては優秀だった!
フローリングの平面に砂、フローリングのコーナー(壁際と突き当たり)にコーヒー粉を撒き、それぞれHiモードで一定方向に吸引しました。いずれもウェットノズルを使用しました。
▼フローリングの平面(Before)
▼フローリングの平面(After)
ノズルの通ったところは砂が綺麗になくなり、フローリングの細い溝にも砂がほぼ残りませんでした。
▼フローリングのコーナー(Before)
▼フローリングのコーナー(After)
壁際や角のクリーナーをかけた箇所にはコーヒー粉がほぼ残りせんでした。ただし、ノズルの幅は狭いため、広範囲に散らばった汚れを吸い取るには手数が必要です。
テスト2:使用感や取り回しはどうなのか?
結果:ランプ表示がわかりやすく、ボタン1つでシンプルに操作できた
Hi(High)モードでは緑色、Lo(Low)モードでは青色に下のランプが点灯。電池残量が少ない場合は下のランプが赤色に点滅し、ゴミが溜まったり、つまったりすると上のランプが点滅します。
直感的にモードが理解でき、操作時のストレスがありませんでした。
「ウェットノズル」が万能! 液体も大きめの乾いたゴミもよく吸ってくれました
ゴム質のウェットノズルが平面にピタッとフィットし、吸い込み口も広いため、紙片や髪の毛などの大きめのゴミも掃除しやすかったです。また、テーブルにこぼしたコーヒーの大半を吸い込んでくれました。
本体に液体が入って故障の原因となるため、液体を吸う場合は、本体を傾けすぎたり、逆さまにしないように要注意です。
騒音は一般的なスティッククリーナーと同レベル
掃除機から真横と真上方向に1.5m離れた位置で騒音を測定し、平均値を算出。弱モードの平均値は74.2dB、強モードの平均値は78.5dBでした。
『家電批評』2022年11月号で行ったスティッククリーナーの検証では、12台の強モードの平均騒音値は、74.6dBでした。「RSC-2」の騒音値は一般的なレベルです。
ボディが太くてやや重ためなのでピンポイント使用向き
筒状の持ち手に引っかかりがなく、ボディの形状が太いため、掃除機をかけていて重たく感じました。広範囲に連続でかけると手が疲れそうなので、あくまでもピンポイントで使うのに向いています。
テスト3:メンテナンスはしやすいのか?
結果:ダストボックスやダストボックスカバーを丸洗いできて清潔!
パーツを取り外して丸洗いできるので、清潔に使えて◎。フィルターの取り外し&ゴミ捨てに関しては、他の掃除機と大きく変わらず、手間はそこまで感じません。
気になった点を挙げるとすれば、ダストボックスカバーを取り外して再度取り付ける際に凸凹の合わせがやりづらかったです。また、ノズルを取り外す際もそこそこ力が必要でした。
ダストボックスを外す時など、持ち手を握ると自然と電源ボタンに触れ、意図しないタイミングで作動してしまうことがたびたびありました。
テスト4:使わないときの収納性は?
結果:充電時は置き場所を選ぶけど、省スペースでスッキリ置ける
付属のUSB-Cケーブルを使って充電する必要があるため、充電時の置き場所は電源によって限られそうですが、スタンドに立てると省スペースで収納でき、リビングなどに置いても悪目立ちしません。
ノズルの置き場所には困った
長さの短い「ウェットノズル」と「格子ノズル」は本体にはめたままスタンドに立てられますが、長さのある「先細ブラシノズル」、また横幅のある「ファブリックノズル」は、本体につけたままスタンドに立てることはできません。
ノズルの収納方法がないのは残念。一箇所に集約できるとなお良かったです。
各種ノズルの使用感を深掘りしました!
「RSC-2」には、検証で主に使用したウェットノズル以外にも、3つのノズルが付属されています。それぞれいろんなシーンで試してみた使用感を振り返ってみました!
「先細ブラシノズル」は、やっぱり隙間を狙うのが得意!
先細ブラシノズルは、窓の溝やソファーの隙間など、狭い場所を狙うのに最適でした。
ただし、髪の毛やペットの毛など毛足の長いゴミはブラシに絡まって吸い込みづらく、どちらかというと細かいチリ汚れを取り除くのに向いていると感じました。
格子ノズルやファブリックノズルは軽い汚れ掃除向き
「格子ノズル」は、アクセサリーなどの小物を吸い込みにくくしたノズルです。先細ブラシノズル以上に大きなゴミを吸引しづらいため、鏡台のホコリなどの軽い汚れを毎日掃除するのに向いていそうです。
幅広の「ファブリックノズル」は、カーペットやテーブルクロスなどの布製品に吸い付きにくい仕様になっています。
今回はハンディクリーナーの使用に慣れていないテスターが、ソファーに散らした2種類のゴミをファブリックノズルを使って吸引してみたのですが、毛足の長い羽毛はほぼそのまま残り、コーヒー粉は多少マシなものの、ウェットノズルほどは綺麗に吸い込めませんでした。
そこで、家電のプロ・石井和美さんにファブリックノズルの使い方のコツを伝授してもらいました。
- 布にしっかり押し当てる
- 手前→奥ではなく、奥から手前に向かって引く
掃除機を適当に動かしても、汚れを広げるだけになってしまうことも。ノズルを対象物に押し当てながら、一定方向にゆっくり動かしましょう。
テスト結果とアピールポイントを総まとめ!
レコルト
コードレス ウェット&ドライ クリーナー
RSC-2
実勢価格:8800円
サイズ(約):本体/W8.5×D8.5×H37cm、本体+スタンド/W12×D12×H39cm
重量(約):本体/660g、本体+スタンド/745g
充電時間:約4時間
連続使用可能時間:Hiモード/約15分、Loモード/約20分
▼テスト結果
総合評価 | 総合得点 | 吸引力 | 使用感 | メンテナンス のしやすさ |
収納の しやすさ |
A | 16/20点 | 5/5点 | 4/5点 | 4/5点 | 3/5点 |
最後に、レコルト「コードレス ウェット&ドライ クリーナー RSC-2」の良かった点と残念だった点をまとめてみました!
▼良かった点
- 吸引力に優れている(ウェットノズル使用時)
- 用途に合わせてノズルを使い分けできる
- 液体も吸える
- ランプ表示で電池残量・ゴミ捨てのタイミングがわかりやすい
- パーツを水で丸洗いできる
- スタンドに立ててスマートに収納できる
▼残念だった点
- 持ち手の触れやすい位置に電源ボタンがあり、意図せず作動しがち
- 一度に吸引できる液体の容量はそこまで多くない(MAX容量75ml)
- ボディが太くてやや重たい
- パーツやノズルの付け直しが大変
- ノズルを収納するための機構がない
以上、レコルト「コードレス ウェット&ドライ クリーナー RSC-2」のレビューでした。
液体も吸えるクリーナーは、飲み物をこぼしがちな小さなお子さんのいる家庭や、ペットの粗相で困っているという人にもおすすめです。また、毎日のちょこっと掃除にも、ぜひ“乾湿両用”のコードレス式ハンディクリーナーを活用してみてはいかがでしょうか。
吸引力の弱いハンディクリーナーだと、汚れを進行方向に寄せるだけで全然吸い取れない…なんてこともありますが、レコルト「RSC-2」は汚れをしっかり吸い取ってくれました。