はじめに:コールドブリューって何?
「コールドブリュー」とは水出しコーヒーのことで、人気のあるアイスコーヒーのスタイルです。
ホットコーヒーを急冷する通常のアイスコーヒーとは異なり、コーヒー粉を低温の水でじっくり(8〜12時間)と抽出します。
この方法だと苦みや雑味があまり出ず、まろやかさや甘さ、舌触りの滑らかさなどを感じられるのが特徴。
…とはいえど、抽出時間がかかる点はネックですよね……。
EPEIOSのコールドブリューメーカーなら“わずか15分で抽出”できるらしい!
EPEIOS(エペイオス)
コールドブリューメーカー680ml
実勢価格:10850円(680ml 大容量モデル)
容量:680ml
通常のコールドブリューは抽出まで8〜12時間がかかるのに対し、このEPEIOSのコールドブリューメーカーは、わずか15分で抽出できると謳っています。
果たして、水出しコーヒーが本当に15分で抽出できるのか?
肝心な味はどうなのか?
お手入れのしやすさなど、使い勝手は問題ないのか?
『家電批評』が喫茶店の激戦区・神保町で1976年より営業を続ける『カフェ・トロワバグ』オーナー・三輪徳子さんとともに、厳しくチェックしました!
ちなみに今回の検証では、2022年11月7日に発売された大容量の680mlモデルを使いましたが、スタンダードな380mlモデル(実勢価格9350円)もラインナップされていますよ。
テスト1:操作や作り方は簡単なの?
結果:スイッチ押して放置で良い!忙しい朝でもラクに作れた
コーヒー粉・水をセットし、スイッチを押したら放っておけばいいので、非常にラクでした。
朝の忙しい時間でも、抽出の間に着替えや食事の仕度など、ほかのことができるのはありがたいです。
実際のところ、どのようにラクなのか? 具体的な作り方の手順を見て行きましょう。
手順1:コーヒー粉をケースに入れる
深煎り・中細挽きのコーヒー粉35gを、サイドにメッシュフィルターが付いたケースに入れます(※今回はドトールのアイスコーヒー:実勢価格980円を使用)。
ちなみに付属のスプーンは約7g軽量ができます。
ケースは入り口が狭いので、周囲にこぼさないよう注意しましょう。
コーヒー粉は酸味が強いタイプだと、冷やしたときにエグみが出るので注意しましょう。
手順2:水をボトルに入れる
水520mlをボトルに入れます。
コーヒー粉や水の量は、好みによって変えても構いません。
手順3:メインユニットやケースをボトルに入れる
メインユニット、下部にフィルターが付いたケース、コーヒー粉を入れたケースを接続して、水を入れたボトルの中に入れます。
軽く押さえて、外から空気が入りにくいようにします。
手順4:あとはスイッチを押して待つだけ!
メインユニット上部にあるスイッチを押すと、コールドブリューメーカーが自動抽出を開始します。
メインユニットは充電式バッテリーを搭載しているので、電源ケーブルを接続する手間もありません。
手順5:減圧&加圧で自動抽出!
メインユニットにより、下部のケースが繰り返し減圧&加圧されます。
減圧されるとコーヒー粉を通した水が上部のケースに入り、加圧されると下のボトルに戻されます。
これが15分繰り返されることで、コールドブリューが抽出されます。
職場で実際に抽出してみた様子がこちら!
水が上下している様子がわかりますでしょうか?
実使用して気づいたのは、意外と騒音が小さい点。
動画だと近距離撮影のため大音量で聞こえますが、実際は近くの席の人でもさほど気にならない程度で、職場に常備しておくのもアリなレベルです。
ちなみに、抽出時間は30分を選ぶこともできます。キリッとした濃いめの味わいがお好みの方におすすめです。
テスト2:肝心な味は美味しいの?
結果:冷蔵庫で長時間かけて作るボトルタイプより美味しいが、微粉のザラつきと濁りはあった
完成したコールドブリューは、あっさり飲みやすい味わいでした。コーヒー豆の中の苦みや雑味も出ていません。
淹れる人によって味に差が出るハンドドリップと違い、このコールドブリューメーカーを使えば、誰でも一定の味が出せる点も評価ポイントです。
今回の検証にご協力いただいたカフェオーナー・三輪さんからも美味しいとのコメントが挙がっていました。
舌触りなど多少気になる点はありますが、冷蔵庫の中で8〜12時間かけて作るボトルタイプのものよりおいしいと感じました。
紙フィルターではなくメッシュフィルター仕様のためか微粉が混ざるので、三輪さんがおっしゃるように、ザラつき感が多少舌に残る点は気になりました。
またコーヒーの脂分も抽出されるためか、水面にやや油が浮き、混ざった微粉と相まって少し濁った見た目になっていました。
テスト3:作ったコーヒーは保管しやすいの?
結果:フタ付きなので冷蔵庫内で保管もしやすい!
飲み残しても、付属のフタをボトルに被せれば、そのまま冷蔵庫内で2日程度は保管できます。
ホコリやニオイが移りにくいので安心です。
テスト4:お手入れ方法は大変なの?
結果:本体ユニット以外は食洗機対応。しかも付属のブラシ付き!
コールドブリューを作り終えたら、ケースを振って中のコーヒー粉をゴミ箱へ捨てます。
メインユニット以外は水洗いができ、しかもパーツがこまかく分割できるため、ストレスは感じません。ブラシが付属しているのでしっかり洗えるのも◎です。
また、本体ユニット以外は食洗機に対応しているのもありがたいです。
まとめ:誰でも一定の味を15分で作れるのは価値あり!
以上がEPEIOS(エペイオス)「コールドブリューメーカー680ml」の検証結果です。
プロと検証した結果、「アイスコーヒー好きなら買う価値あり!」の評価になりました。
EPEIOS(エペイオス)
コールドブリューメーカー680ml
実勢価格:10850円(680ml 大容量モデル)
容量:680ml
▼評価
総合点 | 香り | 酸味 | 苦味 | ボディ | 使い勝手 | 手入れの しやすさ |
52/60点 | 9/10点 | 8/10点 | 8/10点 | 8/10点 | 10/10点 | 9/10点 |
【総合評価:A+】
最後に、EPEIOS(エペイオス)「コールドブリューメーカー680ml」のよかった点と残念だった点をまとめました。
▼よかった点
- 15分と、非常に速く作れる
- スイッチを入れるだけで自動的に作ってくれる
- コーヒーの雑味や苦みもなくおいしい
- パーツが分離できるので洗いやすい
- 動作音は気になるほどではない
▼残念だった点
- コーヒーに微粉が少し混じるため、多少舌に残る
- コーヒーが少し濁っていて脂分が浮いており、見た目は多少気になるかも
誰でも一定の味を、わずか15分で出せるのが利点。
フォルムが格好良く、樹脂製なのでガラス製よりは割れにくいのもいいですね。夏場は苦みよりサラッとした口あたりのコーヒーが好まれ、冬場でも苦みが苦手な人にオススメです。
実勢価格は10850円ですが、いつでもおいしいコールドブリューが作れるのなら十分に価値があると言えますね。
ボトルとケースの中を上下している水が次第にコーヒーの色になっていき、見ていて楽しいです。