スマートフォンAndroidタブレットが注目されている3つの理由

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スマホはAndroidなのにタブレットはiPadという人は、意外と多いのではないでしょうか。

今までのAndroidタブレットは、iPadとの差別化で「安くてスペックがそこそこ」のモデルが主流だったため、iPadのほうが人気でした。

しかし近ごろ、 iPad Proに迫るスペックのAndroidタブレットが続々と登場する一方、iPadは大幅に値上がりしてしまい、「今こそAndroidタブレットの出番では !?」と注目されています。

Androidタブレットが注目されている理由

1:ハイエンド機が続々登場している
2:iPadにはない有機ELモデルがある
3:Androidスマホとの連携が強化された

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そこで『家電批評』2022年10月号では、Androidタブレットの最新製品を集めて、趣味も仕事も快適にこなせるおすすめの1台を探しました。

スマートフォンAndroidタブレット7製品を3つのテストで検証

今回は7製品をピックアップし、AV評論家の折原さんとともに以下の3項目で検証しました。

テスト1:基本性能の評価

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ベンチマークスコアを中心に採点。Geekbenchをはじめとした4種類のソフトにより計測しました。メモリやストレージ容量は多いほど加点。価格は購入価格の価格帯に合わせて、5点満点で評価しました。

【テスト項目】

  • ベンチマークスコア
  • バッテリー性能
  • メモリ容量
  • ストレージ容量
  • 価格

テスト2:使い勝手の評価

テスト2:使い勝手の評価 イメージ

付加機能はeSIMなど、対応している便利な機能に応じて配点。使い勝手は編集部によるタッチ操作のなめらかさや、持ちやすさなど、実際に使用するうえで気になる点を中心にチェック。ペンなどの専用アクセサリの有無も加味しました。

【テスト項目】

  • 付加機能
  • 使い勝手

テスト3:エンタメ機能の評価

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ディスプレイの画質は、色の出方に偏りがないか、コントラストは適正かなどを専門家が目視で評価。音質は内蔵のスピーカーで音楽を再生して評価しました。有機EL採用のモデル、サラウンド対応のモデルは少し加点しています。

【テスト項目】

  • ディスプレイ画質
  • スピーカー音質
折原一也 氏
オーディオ&ビジュアルライター
折原一也 氏 のコメント

4K動画の再生、音楽の再生でそれぞれチェックしました!

それでは今回は、7製品比較の結果、ベストバイとなったおすすめ製品を紹介します。

A評価サムスン「Galaxy Tab S8+」

サムスン「Galaxy Tab S8+」 イメージ
 
王冠アイコン

サムスン
Galaxy Tab S8+
実勢価格:10万8000円

OS:Android 12
メモリ:8GB
ストレージ:128GB
ディスプレイ:有機EL
重さ:567g
サイズ:12.4インチ
ペン:付属
キーボード:別売り

目立った欠点がなく、総合力の高さで1位となったのがサムスン「Galaxy Tab S8+」。iPad Proに似た、洗練されたデザインです。

サムスン「Galaxy Tab S8+」 イメージ2

高精細な120Hz 駆動の有機ELに、Qualcomm社製のハイエンドチップ(Snapdragon 8 Gen 1)、大容量バッテリーを搭載。Dolby Atmos 対応スピーカー、指紋・顔認証搭載と、ハード面の性能の高さはさすがのひと言です。

サムスン独自のOne UIは、サイドキーやジェスチャー操作など便利機能が充実し、高リフレッシュレートで反応のよいディスプレイと合わせて操作性も抜群。

また、3画面分割できるマルチウィンドウ機能、AndroidスマホやWindowsパソコンとの連携機能は、iPadにはない魅力だと感じました。

サムスン「Galaxy Tab S8+」の得意なことと残念なこと

▼得意なこと
  • ダントツの処理能力
  • 付属のSペンの書き心地。メモやスケッチが得意
  • Android・Windowsとの連携
▼残念なこと
  • この価格帯にしては音質が低い
  • LTE通信非対応
  • ストレージが128GBのモデルのみ

スマートフォン「Galaxy Tab S8+」のテスト結果詳細

それでは、サムスン「Galaxy Tab S8+」のテスト結果の詳細を見てみましょう。

総合評価:82.0/100点

有機ELによる圧倒的な映像美と、サクサク動作する処理性能の高さがベストバイ獲得の決め手となりました。AndroidをベースにしっかりカスタマイズされたOne UIはiPadに近く、使いやすさが抜群です。Apple Pencilほどではないものの、ペンの書き心地もよく高評価でした。

テスト1:基本性能

テスト1:基本性能 イメージ
  • ベンチマーク :18.0/20点
  • バッテリー容量: 9.0/10点
  • ストレージ容量: 8.0/10点
  • メモリ容量  :10.0/10点
  • 価格     :  1.5/ 5点

ハイエンドチップ搭載だけあり、ベンチマークの評価はダントツです。10090mAhのバッテリー搭載で電池持ちもよく、持ち運んで使うのにも安心。ネックは10万円超えの価格のみです。

テスト2:使い心地

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  • 付加機能 :5.5/10点
  • 使い勝手 :14.5/15点
  • ペン   :4.0/5点
  • キーボード:3.0/5点

タッチ操作は非常に反応がよく、UIもAndroid特有の使いづらさが解消されています。付属のSペンは低遅延で書き心地もまずまずです。

テスト3:エンタメ性能

  • ディスプレイ画質:3.5/5点
  • スピーカー音質 :5.0/5点

黒色の再現性も高く、画質は文句なし。スピーカーも悪いわけではありませんが、やや音質は弱めです。

折原一也 氏
オーディオ&ビジュアルライター
折原一也 氏 のコメント

有機ELらしい鮮やかさや明るさ、密度感に加え、視野角が広いところも優秀です。

スマートフォン「Galaxy Tab S8+」の快適ポイントは?

続いて、「Galaxy Tab S8+」の快適に使えるポイントを見てみましょう。

1:鮮やかなディスプレイ&快適なタッチ操作

1:鮮やかなディスプレイ&快適なタッチ操作 イメージ

2800x1752の高解像度&高精細な有機ELディスプレイが鮮やか。高リフレッシュレートでタッチ操作も快適です。

120Hz駆動で非常になめらか

120Hz駆動で非常になめらか イメージ

60・120Hz可変対応で、タッチ・スワイプ操作ともに快適です。

ディスプレイの設定項目が豊富

ディスプレイの設定項目が豊富 イメージ

画面モードの設定が豊富で、ホワイトバランスの調節も可能です。

2:「DeX」モードでPCのように複数のウィンドウを重ねて表示できる

2:「DeX」モードでPCのように複数のウィンドウを重ねて表示できる イメージ

「DeX」モードをオンにすると、UIがPCのデスクトップ風に。複数のウィンドウを重ねて表示できるうえ、配置やサイズの変更も自在。

別売りのキーボード、サムスン「Galaxy Tab S8+ Book Cover Keyboard」は独特のキー配列に戸惑うかもしれませんが、打鍵感もよく、本体と合わせて約1kgと軽量なのもグッド。トラックパッドも搭載されています。

サムスン「Galaxy Tab S8+ Book Cover Keyboard」

サムスン「Galaxy Tab S8+ Book Cover Keyboard」 イメージ

サムスン
Galaxy Tab S8+
Book Cover Keyboard
実勢価格:2万2000円

3:無線接続でWindowsのサブディスプレイにもなる

3:無線接続でWindowsのサブディスプレイにもなる イメージ

「2番目の画面」機能でWindows PCにワイヤレス接続すれば、セカンドディスプレイに変身。画面拡張に加え、画面複製も可能で、タッチ操作にも対応。レスポンスも上々です。

4:ハイエンドチップ搭載でベンチマークも優秀

4:ハイエンドチップ搭載でベンチマークも優秀 イメージ

CPU性能が20%、GPU性能が30%向上したというQualcomm社製のフラッグシップチップ、Snapdragon8 Gen1を搭載。ベンチマークのテストでは、その処理性能の高さを遺憾なく発揮し、比較した7製品中でトップの評価を獲得。他製品を圧倒しました。

RAMも8GBなので、よほどヘビーな作業でなければ、普段使いで困る場面はないでしょう。

5:Sペンは引っかかりがなく
書き心地も上々

5:Sペンは引っかかりがなく書き心地も上々 イメージ

Sペンも従来より進化していて、低遅延で書き心地は上々。ペン先はやわらかい素材のため、引っかかりもありません。ペンのボタンを使ったショートカット機能も便利。

Apple Pencilよりも好みという声もありました!

6:動画編集の大定番アプリ「LumaFusion」が使える!

6:動画編集の大定番アプリ「LumaFusion」が使える! イメージ

iPad ユーザーおなじみの人気動画編集アプリ「LumaFusion」に対応しています。Galaxy Store のみでのリリースなので、動画編集用途にもぜひ活用しましょう。

スマートフォン「Galaxy Tab S8+」の物足りないところは?

Galaxy Tab S8+の長所を紹介してきましたが、iPad Pro並みを求めるとやや物足りなく感じる部分もありました。

1:最高設定で高負荷なゲームをプレイするのはやや厳しい

1:最高設定で高負荷なゲームをプレイするのはやや厳しい イメージ

サムスンの発熱防止機能による制限のせいか、最新チップを搭載しているにもかかわらず、『原神』を60fps(画質はカスタム) でプレイすると、ややカクツキが気になりました。

また12.4インチの大きめサイズなので、ゲームプレイ時はボタン操作がしづらい点もネックです。

2:Dolby Atmos対応もスピーカーの音質はあと一歩

2:Dolby Atmos対応もスピーカーの音質はあと一歩 イメージ

本体サイズの割に、スピーカー音質が物足りないです。音の広がりはあるものの、中高域のクリアさがなく、音の厚みや情報量も不足。

ただし、Dolby Atmosはコンテンツに合わせて設定を変更でき、イコライザーも搭載しているので、改善の余地はあります。イヤホンで音質をカバーするのもアリです。

3:国内版はWi-Fiモデルのみ

グローバル版はモバイル通信対応モデルがあるものの、国内版は Wi-Fiモデルのみ。iPadのセルラー版から乗り換えを検討している人は注意が必要です。

持ち運びやすく、いろいろな場所で作業ができるのがタブレットの利点でもあるため、Wi-Fi環境がないとデータ通信ができないのは残念。一方、Wi-Fiは最新規格のWi-Fi 6に対応しています。

スマートフォン遊び、仕事問わず使える超高性能Androidタブレット

遊び、仕事問わず使える超高性能Androidタブレット イメージ

検証の結果、処理性能とディスプレイは圧倒的。この基本性能の高さなら10万円を出す価値アリです。

エンタメだけでなく、セカンドディスプレイなど仕事がはかどる機能も満載。Windowsのように多彩な使い方ができ、PCライクに使えるので、動画編集などクリエイティブな作業におすすめです。

モバイル通信に対応していないことなど、不便さを感じる点はあるものの、OSについてはアンドロイド13でタブレットへの対応が強化される予定なので、今後の進化にも期待できます。

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