自動車月に一度はタイヤの空気圧の点検を

車のタイヤに電動式空気入れで空気を入れている様子

車のタイヤは、何もしなくても徐々に中の空気が減っていきます。そのまま走行していると、タイヤの接地面積が大きくなるためハンドルが取られたり、燃費が悪くなったりします。

少なくとも1カ月に1回くらいは空気圧測定などの点検を行い、減っている場合は決められた空気圧まで充填などのメンテナンスをするようにしましょう。

そんなときに役立つのが、車のタイヤ用空気入れ。最近は、空気入れが短時間で完了する電動のエアーコンプレッサータイプや充電式のコードレスタイプが主流です。

そこで今回は、充電式タイプの車用電動空気入れ7製品を比較して、重要な空気入れの速度や音量のほか、操作のしやすさや充電時間などを多角的にチェック。点数化しておすすめをランキング形式で紹介します。

自動車車のタイヤ用空気入れの選び方は?

まずは車のタイヤ用空気入れを選ぶ際のポイントを確認しましょう。

1. タイプで選ぶ

車のタイヤ用空気入れは、大きく分けると「手動タイプ」「電動タイプ」「充電式タイプ」があります。それぞれに特徴があるので使用シーンなどに合わせて選びましょう。

手動タイプ

足踏みタイプのタイヤ空気入れ

※画像はAmazonより。

手動タイプは電源が必要ないため、電源が使えないときでも、どこでもすぐに使えるのが大きなメリット。小型で軽量なものが多く、車内に収納しやすいのも魅力といえます。足踏みタイプのものもあります。

ただ一方で、レバーを手動で上下させながらタイヤに空気を入れていくのは、かなり時間もかかりますし、力のない人が使うのは大変かもしれません。価格も安めなので、万が一のときに備えて一つ常備しておくのにいいでしょう。

電動のエアーコンプレッサータイプ

電動タイプのタイヤ空気入れ

※画像はAmazonより。

車用に作られた電動のエアーコンプレッサータイプは、電源をシガーソケットから取れるようになっています。手動に比べると価格は高めになりますが、手動は大変という人におすすめです。

最近は便利な機能を搭載したものも増えており、デジタル式メーターで制御を行い、空気圧の数値を設定すると自動停止するものなど、とても使いやすくなっています。

充電式のコードレスタイプ

コードレスで使えるタイヤ空気入れ

電源のないところでも使える手動タイプ、電動で空気を入れられるエアコンプレッサータイプそれぞれのメリットを備えているのがリチウムイオン電池を使った充電式のコードレスタイプです。

コードを気にせずさっと使えますし、電動ドライバーのような形のものも多く、取り回しやすいのがポイント。アタッチメントを変えれば、車以外にママチャリなどの自転車やロードバイク、バイクのタイヤや、ボール、浮き輪などのレジャー道具などにも使うものもあります。

2. ディスプレイ表示をチェック

車のタイヤ用空気入れは多くが海外製のため、ディスプレイの単位表示もチェックしておきましょう。

日本では圧力単位は「kPa(キロパスカル)」や「kgf/cm2」などが使われますが、米式、英式や仏式などのヨーロッパのものでは「PSI(ポンド/平方インチ)」主流となっています。

中には単位表示を切り替えて使える製品もありますが、慣れた単位表示で作業をしたい人や換算が面倒な場合は、必ず単位表示はチェックするようにしましょう。

3. 最大空気圧をチェック

車のタイヤ用空気入れは最大空気圧が決まっており、それ以上の空気を入れることができません。目安としては軽自動車が180kpa~240kpa、普通車が200kpa~280kpaとなので、最大でも約345kPa(50PSI)もあれば十分です。

ただし、大型トラックの場合は約834~980kPa(121~142PSI)、自転車用のタイヤは一部が689kPa以上(100PSI)に設定されているので、用途によって選んでください。

4. 使いやすさをチェック

使いやすさもポイントになります。実際にテストしてわかったチェックすべきポイントはこちらです。

ホースの長さ

タイヤの空気入れはホースの長さもチェック

空気を入れるホースが長いと接続もしやすく、作業しやすいです。逆に短いと収納性はいいのですが、しゃがんで持ったまま使う必要ありやや辛いかもしれません。

ノズルの先端部分

タイヤの空気入れやノズルの先端部分もチェック

ノズルの先端がレバー式になっているとタイヤのバルブにワンタッチで簡単に接続できます。一方スクリュー式だとクルクル回す必要があり面倒です。

バッテリー付きかどうか

バッテリー付きかどうか イメージ

製品によっては、バッテリーが別のものもあります。ただ、同じメーカーのほかの電動工具を持っていれば、流用できてコストを抑えられることもあります。

その場合は取り外し可能なバッテリー付きタイプが便利です。

LED付きなら夜間作業に便利

LED付きなら夜間作業に便利 イメージ

夜間走行時にパンクなどがあり、タイヤ交換をしたあと空気を入れるときに便利。バルブを照らすので接続もしやすいです。暗い車内で物を床に落としたため探すときなどにも活躍します。

便利機能

適正な空気圧より少しだけ多く注入してくれる「空気漏れ防止機能」や、本体が高温になると電源をオートストップしてくれる「過熱保護機能」などが付いているとより安心して使うことができます。

自動車電動式車のタイヤ用空気入れ7製品を比較

電動式車のタイヤ用空気入れ7製品を比較 イメージ

今回は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどネット通販で人気の電動タイヤ空気入れ7製品ピックアップ。充電式でコードレスで使えるタイプを比較し、以下のテスト項目で検証しました。

テスト1:空気入れの速度(40点満点)

テスト1:空気入れの速度(40点満点) イメージ

10kPa分の空気が入る速度を計測しました。速く入れられればすぐに出発することができます。

テスト2:音量(30点満点)

テスト2:音量(30点満点) イメージ

音量が大きいと近所迷惑になることもあります。50cm離れた場所の音量を計測しました。

テスト3:操作性(10点満点)

テスト3:操作性(10点満点) イメージ

操作のしやすさ、画面の大きさなど持ちやすさや使いやすさを検証しました。

テスト4:充電・作動時間(10点満点)

テスト4:充電・作動時間(10点満点) イメージ

充電時間や作動時間を計測。充電時間は短い方が評価が高くなります。

テスト5:付加機能(5点満点)

テスト5:付加機能(5点満点) イメージ

ホースを収納できるとすぐに使うことができるなど、各製品の付加機能をチェックしました。

テスト6:汎用性(5点満点)

テスト6:汎用性(5点満点) イメージ

浮き輪など車以外の用途にも使えると便利ということで、汎用性を確認しました。

以上、6つの各項目をチェックし100点満点で採点。総合点の高かった順に紹介します!

自動車車のタイヤ用空気入れのおすすめは?

第1位アイリスオーヤマ「充電式エアコンプレッサ JAC10 【バッテリー付き】」

アイリスオーヤマ「充電式エアコンプレッサ JAC10 【バッテリー付き】」 イメージ
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アイリスオーヤマ「充電式エアコンプレッサ JAC10 【バッテリー付き】」 イメージ2

アイリスオーヤマ
充電式エア
コンプレッサ
JAC10 【バッテリー付き】
実勢価格:1万3700円

サイズ・重さ:W155×D65×H234mm・約900g
エアホース長さ:390mm

総合点 空気入れの速度 音量 操作性 充電・作動時間 付加機能 汎用性
88/100(S評価) 40/40 23/30 8/10 9/10 3/5 5/5

総合評価:S

ベストバイに輝いたのは、アイリスオーヤマ「充電式エアコンプレッサ JAC10 【バッテリー付き】」

約900gと片手で持つにはそれなりの重さですが、握りやすいソフトグリップのガンタイプなので安定性はバツグン。さらにエアホースが長く、空気注入作業がしやすく助かります。

10kPa分の空気を入れる速度も、実測で16秒と最速でした。ただ空気量を表示する画面や操作ボタンが他機種に比べると小さいのは気になりました。

ポイント1:ガンタイプなのでとても持ちやすい

ポイント1:ガンタイプなのでとても持ちやすい イメージ

グリップ付きのガンタイプなので、しっかり握ることができます。人差し指部分がスイッチになっています。作業中は手が疲れにくく、振動で落とすこともありませんでした。

ポイント2:バッテリーはほかの工具に使い回せる

ポイント2:バッテリーはほかの工具に使い回せる イメージ

底面に装着するリチウムイオンバッテリーは、同社製のほかの電動工具にも使えるのが便利。充電器も同梱されており、充電時間は約60分と短めです。

ポイント3:ホースが長いので取り付けがしやすい

ポイント3:ホースが長いので取り付けがしやすい イメージ

エアホースが390mmと長いので、作業中は本体を持ったまま立つことができ、膝や腰に負担がかかりません。ホイールに当たる心配も少ないです。

ポイント3:ホースが長いので取り付けがしやすい イメージ2

ノズルの先端はレバー式で、車のバルブに差し込んでロックするだけと、簡単に取り付けられます。しっかりロックもできます。

ポイント4:画面は小さいけど明るく見やすい

ポイント4:画面は小さいけど明るく見やすい イメージ

操作ボタンは小さいですが、見やすい画面です。

作動音は7機種ともうるさかった......

作動音は7機種ともうるさかった...... イメージ

50cm離れた場所の作動音は、実測で88.7dBA。この数値は、カラオケ店内の騒音に匹敵するそうです。他機種も同じくらい高いので仕方ないところでしょう。

第2位ブラック・アンド・デッカー「トリプルパワーソース 電動マルチ空気入れ BDCINF18B」

ブラック・アンド・デッカー「トリプルパワーソース 電動マルチ空気入れ BDCINF18B」 イメージ
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ブラック・アンド・デッカー
トリプルパワーソース
電動マルチ空気入れ BDCINF18B
実勢価格:1万4333円

サイズ・重さ:W260×D170×H200mm・約2120g
エアホース長さ:42・65cm

総合点 空気入れの速度 音量 操作性 充電・作動時間 付加機能 汎用性
87/100(S評価) 34/40 26/30 7/10 10/10 5/5 5/5

総合評価:S

同じく総合評価Sだったのはブラック・アンド・デッカー「トリプルパワーソース 電動マルチ空気入れ BDCINF18B」。

多機能で車だけでなく、家やアウトドアでも大活躍する一台で、使い勝手でこちらもベストバイになりました。

こちらは他機種のような手に持つタイプではなく置いて使うタイプ。電源はAC、シガーソケット、バッテリー(別売り)の3種類あり、エアーマットの空気抜きもできます。

大きく重量もありますが、上部にハンドルが付いているので持ち運びがしやすいのもポイント。作業中はハンズフリーで見守れるので、とにかくラクちんです。

たくさん空気を入れる必要がある浮き輪やエアマットレスに適したモードもあり、空気抜き作業も任せられるので、アウトドアなどのレジャーを楽しむ人にもオススメできます。

ポイント1:置いたまま使える

ポイント1:置いたまま使える イメージ

作業中は他機種のように本体を持つ必要がなく、側で立っていればいいのでラク! 大きめのハンドルが付いています。

ポイント2:ほかのノズルも収納

ポイント2:ほかのノズルも収納 イメージ

本体裏側には自転車、浮き輪、ボール用のノズルを収納できます。なくしてしまう心配はありません。

ノズルはレバー式で簡単に差し込み&ロックができます。

第3位サンコー「ポータブル電動 エアコンプレッサー」

サンコー「ポータブル電動 エアコンプレッサー」 イメージ
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サンコー
ポータブル電動
エアコンプレッサー
実勢価格:5780円

サイズ・重さ:W78×D50×H120mm・約390g
エアホース長さ:170mm(実測)

総合点 空気入れの速度 音量 操作性 充電・作動時間 付加機能 汎用性
82/100(S評価) 30/40 30/30 8/10 5/10 4/5 5/5

総合評価:S

サンコー「ポータブル電動 エアコンプレッサー」は、7製品の中でも5980円とかなり安いのに速さや音量は合格点ということでS評価を獲得。コスパ面でベストバイに選ばれました。リーズナブルなので最初の1台に最適です。

リーズナブルといっても、実用性は十分。空気を入れる速度は4位ですが遅いとは感じず、デジタル表示窓も大きめで操作性も良好。レバー式のエアホースも付いているので、バルブの装着もラクにできます。

エアホースはロック式とネジ式の2種類が付属。バルブにより使い分けられます。

これまで車のタイヤ用空気入れを使ったことがない人は、まずはこの機種を使ってみるのもいいでしょう。モバイルバッテリーとしても使えます!

ポイント1:エアホースは短め

ポイント1:エアホースは短め イメージ

エアホースは短いので、空気充填中はバルブの近くで持ち続ける必要があります。

ポイント2:音量は最も小さい

ポイント2:音量は最も小さい イメージ

作動音は実測で83.3dBAと、7製品の中では最小。ただ、実感ではうるさいので夜中は使いたくありません。

4位: テイクワン「A-20 電動空気入れ」

4位: テイクワン「A-20 電動空気入れ」 イメージ

テイクワン
A-20
電動空気入れ
実勢価格:7040円

サイズ:W40×D40×H188mm・365g
エアホース長さ:175mm(実測)

総合点 空気入れの速度 音量 操作性 充電・作動時間 付加機能 汎用性
77/100(A評価) 24/40 28/30 10/10 7/10 3/5 5/5

総合評価:A

テイクワン「A-20 電動空気入れ」は、A評価です。まずそのスタイリッシュな形状と色合いが目を引き、デザインではベストです。スリムボディでバッグに入れやすく、モード切り替えも親指だけで簡単にできます。

手に持ったときにちょうど親指の位置がスイッチに当たるので、数値やモードの操作もラクに行えます。車だけでなく高級自転車に乗っている人にもオススメできそうです。空気を入れる速度は、実測で49秒と長めでした。

ポイント1:鉄製で高見えする

ポイント1:鉄製で高見えする イメージ

つや消し黒色の鉄製で質感が高く、バー状の本体や丸いスイッチはオシャレです。

ポイント2:デジタルが見やすい

ポイント2:デジタルが見やすい イメージ

数値は大きく表示され、コントラストもあり見やすいです。リアルタイムの気圧値も表示します。LEDライト付なのも魅力です!

5位: シャオミ「電動 空気入れ」

5位: シャオミ「電動 空気入れ」 イメージ

シャオミ
電動 空気入れ
実勢価格:6990円

サイズ・重さ:W77×D45×H124mm・488g
エアホース長さ:162mm(実測)

総合点 空気入れの速度 音量 操作性 充電・作動時間 付加機能 汎用性
70/100(B評価) 33/40 20/30 5/10 6/10 3/5 3/5

総合評価:B

5位のシャオミ「電動 空気入れ」は、B評価でした。スマホが人気を博している中国メーカー製。デジタル音楽プレイヤーのようなオシャレなデザインで、上部のエアホースは先端を曲げて本体に収納すればハンドルのような形状となり、収納性とデザイン性を兼ね備えています。

作動音は最も高かったものの、空気は速めに入れられます。日本法人では取り扱いがなく、並行輸入のみなので取説に日本語版はありません。

6位: 日邦電機「ELXEED AP2(エルシード AP2)」

6位: 日邦電機「ELXEED AP2(エルシード AP2)」 イメージ

日邦電機
ELXEED AP2
(エルシード AP2)
実勢価格:9970円

サイズ・重さ:W60×D38×H152mm・340g
エアホース長さ:155mm(実測)

総合点 空気入れの速度 音量 操作性 充電・作動時間 付加機能 汎用性
68/100(C評価) 21/40 25/30 8/10 7/10 2/5 5/5

総合評価:C

6位の日邦電機「ELXEED AP2(エルシード AP2)」は、空気を入れる速度は実測で55秒と最遅でこの順位になりました。数値の表示窓は大きいものの、ボタンは小さめ。充電時間は約2.5〜3時間とまずまずです。

7位: キジマ「スマートエアポンプ JP01」

7位: キジマ「スマートエアポンプ JP01」 イメージ

キジマ
スマートエアポンプ JP01
実勢価格:6600円

サイズ・重さ:W39×D63×H155mm・428g
エアホース長さ:155mm(実測)

総合点 空気入れの速度 音量 操作性 充電・作動時間 付加機能 汎用性
67/100(C評価) 22/40 22/30 8/10 7/10 3/5 5/5

総合評価:C

キジマ「スマートエアポンプ JP01」は、7位。タッチ式でスタイリッシュなデザインですが、空気を入れる速度は53秒と長めで、動作音も89.1dBAと高めなのがネック。エアホースが本体内に収納できるのは便利です。

C評価だった日邦電機もキジマもオシャレで操作性も悪くはありませんが、価格が高めなのはネックになりそうです。

自動車まとめ

以上、電動タイプの車のタイヤ用空気入れ7選でした。いかがでしたか?

万人にオススメできるのはアイリスオーヤマですが、アウトドアにもよく行く、コスパを最優先する、デザインを重視するなどのポイントで選んでもいいでしょう

今回テストしてわかったことは、エアホースの長さやノズルの先端の形状は、意外と操作性に影響すること

まとめ イメージ

アイリスオーヤマ、ブラック・アンド・デッカーはホースが長めで、ノズルの先端もレバー式と使い勝手がよかったです。

3位のサンコー、4位のテイクワン、6位の日邦電機、7位のキジマはエアホースが別体型なのでコンパクトに収納できて携帯しやすいですが、使用時に本体にネジを接続する必要があるのはやや面倒に感じました。その点、5位のシャオミのエアホースを曲げる収納方法には感心しました。

1位のアイリスオーヤマ以外でも用途によってはおすすめできる製品はあるので、自分が重要視する項目を決めて選びましょう

ガソリンスタンドなどにわざわざ行って空気圧をチェックするのは面倒……という方は、ぜひ参考にしてくださいね!

第1位アイリスオーヤマ「充電式エアコンプレッサ JAC10 【バッテリー付き】」

アイリスオーヤマ「充電式エアコンプレッサ JAC10 【バッテリー付き】」 イメージ
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アイリスオーヤマ
充電式エア
コンプレッサ
JAC10 【バッテリー付き】

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