スマートフォンはこんな親御さんにおすすめ
シニア世代でもスマートフォンを使う方が増えています。スマホを持つことで家族や友人とのコミュニケーションの頻度が増えると、認知機能の維持にも役立ちます。
こんな親御さんにおすすめです
・LINEなどスマホ用のアプリを使う
・コミュニケーションを増やしたい
親御さんがスマホに抵抗感がある場合、「もっと密にコミュニケーションを取りたいから」「長電話しても無料だから」というプレゼンを試みてみましょう。
ポイントは「ソフトウェアキーボード」
近頃のシニア向けスマホは、電話やメールなどのショートカットキーやホームボタンを備え、アイコンやメニューを大きく表示するなど、操作のわかりやすさに配慮したものが多く販売されています。
今回、担当編集の両親(シニア向けスマホを使用中)に最新の4製品を渡し、使った感想をヒアリングしたところ、印象を左右したのがソフトウェアキーボード。あまり得意ではないタッチ操作が少なく済むことは重要ポイントのようでした。
それではシニア向けスマートフォン4製品を高評価だった順に紹介します。
京セラ(NTTドコモ)「あんしんスマホ KY-51B」
京セラ(NTTドコモ)
あんしんスマホ
KY-51B
実勢価格:4万1976円
画面サイズ:6.1インチ
サイズ・重量:W71×D8.9 ×H161mm・約171g
SoC: Snapdragon 480
メモリ:4GB
ストレージ:64GB
▼テスト結果
総合評価:A+
- 通信性能 :◎
- 処理性能 :○
- 通話のしやすさ :○
- 文字の入力しやすさ:◎
- 簡単に撮影できるか:△
- 画面の見やすさ :◎
- 付加機能やサポート:△
今回もっとも高評価だったのは、京セラ(NTTドコモ)「あんしんスマホKY-51B」です。
家族や親戚とのコミュニケーションを目的にスマホを選ぶ場合、文字の打ちやすさや画面の視認性はとても重要。メールやLINEを多用するならこちらが最適です。
入力しやすさ:◎
京セラ製品の日本語入力システムは「数字」「英字」「カナ」「記号」などの文字種キーが独立していて、操作がわかりやすく迷いません。
また、搭載SoCは「Snapdragon 480」でシニア向けとしては十分な性能です。ディスプレイが明るくレスポンスが良好なので、視認性や文字入力のしやすさを求める人に特にオススメです。
カメラ機能がいま一歩
惜しかったのは、カメラ機能です。人物や花などがピンボケしがちなので、写真を重視する人にはストレスが溜まりそう。この点がベストバイをのがした理由です。
また、他製品では利用できる無料の電話相談窓口がありません。ただしスマホの操作がある程度できる人であれば、問題ないでしょう。
シャープ(ソフトバンク)「 シンプルスマホ6」
シャープ(ソフトバンク)
シンプルスマホ6
実勢価格:5万4720円
画面サイズ:約5.7インチ
▼テスト結果
総合評価:A
- 通信性能 :○
- 処理性能 :◎
- 通話のしやすさ :◎
- 文字の入力しやすさ:△
- 簡単に撮影できるか:○
- 画面の見やすさ :△
- 付加機能やサポート:○
次に高評価だったのは、A評価のシャープ(ソフトバンク)「シンプルスマホ6」です。通話のクリアさはダントツ! ナチュラルかつクリアで、音声通話を重視する人におすすめです。
「Snapdragon 695 5G」搭載で、シニア向け製品では最も高性能……なのですが、液晶の輝度やレスポンスについては先ほど紹介した京セラの「あんしんスマホ」より劣るので、日常の利用ではこの高性能さを実感しづらいかもしれません。おサイフケータイは非対応です。
入力のしやすさ:△
文字種切り替えが一般的なトグル式です。慣れている人には使いやすいですが、初心者向きではありません。
筐体には使いやすい工夫アリ
物理ボタンと画面が適度に離れていたり、指紋認証ボタンが色分けされているなど、使いやすいよう配慮がされていました。
富士通(NTTドコモ)「らくらくスマートフォンF-52B」
富士通(NTTドコモ)
らくらくスマートフォン
F-52B
実勢価格:5万1744円
画面サイズ:5.0インチ
▼テスト結果
総合評価:A
- 通信性能 :◎
- 処理性能 :○
- 通話のしやすさ :△
- 文字の入力しやすさ:△
- 簡単に撮影できるか:△
- 画面の見やすさ :○
- 付加機能やサポート:◎
B+評価となったのは、富士通(NTTドコモ)「らくらくスマートフォンF-52B」。縦スクロールを廃した独特のホーム画面はわかりやすく、スマホに不慣れな人でも操作に迷わなさそうです。タッチ操作がとくに苦手な人に向いています。
口元とマイクの距離が離れると声を拾いづらくなったり、小型で薄いため写真撮影では持ちづらく感じるなど、筐体が小型なことによるデメリットを感じてしまうのが惜しかったです。
入力のしやすさ:△
記号や英数入力には、「文字」キー →文字種を選ぶ →入力と、手順が多くて煩雑でした。
非常時モードやボタンの名称がわかりやすい
電源ボタンの長押しで非常時用のモードが表示されたり、ボタンの名前が明記されているなどの作り込みは優秀でした。
京セラ(ワイモバイル)「かんたんスマホ2+」
京セラ(ワイモバイル)
かんたんスマホ2+
実勢価格:2万5920円
画面サイズ:5.6インチ
▼テスト結果
総合評価:B -
- 通信性能 :△
- 処理性能 :×
- 通話のしやすさ :○
- 文字の入力しやすさ:◎
- 簡単に撮影できるか:◎
- 画面の見やすさ :△
- 付加機能やサポート:△
B -評価となったのは、京セラ(ワイモバイル)「かんたんスマホ2+」です。処理性能が低いため、他製品と比べると操作に引っかかりがあります。また5Gに非対応のため、エリアによってはGoogleマップがもたつく場面もありました。
画面サイズはiPhoneに近い5.6インチで、高齢者2名による試用では最も持ちやすいとの評価。高性能化した後継機をぜひ検討してほしいです。
入力のしやすさ:◎
京セラ製「あんしんスマホ」と同じキーボードで、こちらも操作性が良好です。
カメラで選ぶならコレです
カメラは色や明るさの制御が好ましく、4製品で最もカンタン・キレイに撮れます。「あんしんスマホ」との差は一体何?と思うほどの優秀さです。
まとめ:文字入力のしやすさが決め手でした
4製品を比較してわかったのは、年配者のスマートホン選びでは、得意ではないタッチ操作が少なく済むことが重要ポイントということ。その点、京セラ「あんしんスマホ KY-51B」はわかりやすさと操作数の抑制をうまく両立しています。
一方、このジャンルの定番である「らくらくスマホ」はタッチを押し込み操作にするなど初心者向けの配慮が見られる一方で、アイコンが多すぎて操作に迷うカメラなど、ややチグハグな面もみられました。
以上、シニア向けのAndroidスマホ4製品の比較でした。高齢の親御さんにスマホをおすすめしたい方は、参考にしてみてください。
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