AV機器 イヤーピースってとっても肝心なんです!

イヤーピースとは、カナル型イヤホンの音が出る部分に取り付けるゴム製のパーツのこと。メーカーによっては、イヤーチップやイヤーパッドなどと呼ばれています。

イヤーピースはイヤホンの装着感を左右する大切なパーツです。イヤホンが耳から落ちてしまったり、逆にきつすぎて耳が痛いなどの悩みは、イヤーピースを見直すことで解決できる可能性があります。

しかも、イヤーピースが耳にしっかりはまっていれば、音質改善にもつながるなどいいことづくめ! そこで今回は、イヤーピースの正しい使い方をご紹介します。

AV機器 音楽を聞く前にやるべきは耳に合ったイヤーピースを選ぶこと

イヤホンがすぐに耳から落ちる……。そんなトラブルが多い人は、もしかしたらイヤホンを購入時のまま使っていることが原因かもしれません



実はこれ、あまりおすすめできたことではありません。なぜなら、メーカーはイヤーピースが耳にしっかりはまって密閉されていることを前提に音決めをしているから。よって、イヤホンの性能通りに音楽を聞くには、自分の耳にフィットしたイヤーピースを使用することがとても重要なんです。

デフォルトで装着されているのは通常Mサイズのイヤーピース。しかし、自分の耳に合ったものでなければ、イヤホンの性能は活かされません。

そこで、まずは耳への密閉度を確認するためにワンサイズ大きめを試してみましょう。これでしっくりくれば、適正サイズはLサイズ。逆にMサイズでも数十分で耳が痛くなるなら耳が痛くなる場合は、ワンサイズ小さめのものを試してみてください。

音楽を聞く前にやるべきは耳に合ったイヤーピースを選ぶこと イメージ

音楽を聴くには、音質以前に耳に合ったサイズのイヤーピースを選ぶことが先決です。

AV機器 低音域がもっとほしいときはワンサイズアップで解決します

音楽を聞いていて低音が物足りなく感じたときは、イヤホン本体を買い替える必要はありません。イヤーピースの密閉度を上げることで問題解決可能です。

Sサイズのイヤーピースを使っていたらMサイズにサイズアップする、といった具合に、サイズを1つ大きくすることで低音の音圧を高めることができます。ただし、バランスとして、高音がやや控えめになってしまう点にはご注意を。

低音域がもっとほしいときはワンサイズアップで解決します イメージ

イヤーピースの手持ちがない場合は、家電量販店やコンビニ、100円ショップなどで購入することができます。いろいろなサイズのイヤーピースを試して、求めるサウンドにふさわしいものを見つけ出してください。

AV機器 手持ちのイヤホンも1000円程度で音質改善可能です

新しいイヤホンが欲しいけど、高いお金を出すのは気が引ける……。この問題ズバリ、予算1000円ほどで解決します。というのも、この問題もイヤーピースを交換すれば音質改善につながるからです。

イヤホンをしっかり耳に密着させると、鼓膜と耳道の間に密閉空間ができます。これがスピーカーの箱のような役割をもたらすのですが、密閉空間の容積は人によって異なるため、同じ製品を使っても同じ音がしない場合があります。

このような場合に音質を調整するには、前述のようにイヤーピースの交換が効果的です。また、サイズをアップさせるだけではなく、素材や直径、長さ、形状の違いによっても音は変化します。

手始めに、ここでは素材に注目してみましょう。

AV機器 シリコンタイプとフォームタイプ素材が変われば音質も変わります

イヤーピースの素材は大きく分けて、「シリコンタイプ」と「フォームタイプ」の2種類に分けることができます。まずは、その2つの特徴をおすすめの製品をあわせてご紹介します。

「シリコンタイプ」は、薄く柔らかい素材を使って耳孔のカーブに合わせて密着させる方式です。遮音性は普通ですが、情報量が多くて解像度も高く、帯域バランスがフラットになるという特徴があります。

ファイナル :イヤーピース Eタイプ

ファイナル
イヤーピース Eタイプ
実勢価格:810円

評価はこちら
情報量:◎
低音域:◯
遮音性:△
耐久性:◯

「フォームタイプ」は、低反発ウレタンを使っているので素材自体が柔らかく耳にフィットします。特徴は、遮音性が高く高音が柔らかくなる傾向にあることです。また、低音に量感があって中低域寄りのバランスになります。

コンプライ :イヤホンチップ Tシリーズ

コンプライ
イヤホンチップ Tシリーズ
実勢価格:980円

評価はこちら
情報量:◯
低音域:◎
遮音性:◎
耐久性:×

このようにイヤーピースは素材によっても、密閉度が変わるので遮音性や低音域などの音質を変化させることが可能です。

イヤーピースを交換する際は、メーカーによって規格が違うためイヤホンのノズル径を測定するようにしてください。裏ワザとしては、「コンプライ」のWebサイトから見られる対応表で、手持ちのイヤホンがどのモデルと互換性があるのかを調べると、他社のイヤーピースが使えるかどうかがわかります。

イヤーピースの使い方や選び方について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。自分の耳に合ったイヤーピースを見つけて、今まで以上に音楽を満喫してください。