カメラ「家電批評」2025年上半期ベストバイを発表!

大手メーカーから新興ブランドまで魅力的な家電・ガジェットが続々登場しているなか、雑誌「家電批評」編集部は2025年上半期も、さまざまな家電製品をテストしてきました。

そこで、「家電批評」編集部が2025年上半期に見つけたおすすめアイテムから、とくにおすすめの“イチオシ家電”だけを厳選した、「家電批評2025年上半期ベストバイ」を発表します!

【家電批評2025年上半期ベストバイ】の記事一覧はこちら

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今回は、「VLOG用コンパクトカメラ」部門で選ばれ、グランプリも獲得したキヤノン「PowerShot V1」です。

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カメラ家電批評2025年上半期ベストバイ グランプリ

キヤノン「PowerShot V1」

  • キヤノンPowerShot V1
  • 実勢価格: ¥143,300

総合評価: 4.50

 
画質
 4.63
機能
 4.63
使い勝手
 4.25
サイズ・重量
 4.00
コスパ
 5.00

1.4型センサー搭載で動画も写真も超キレイ!

キヤノン「PowerShot V1」は、「VLOG用コンパクトカメラ」部門で家電批評2025年上半期ベストバイを獲得し、さらにはグランプリとなったデジタルカメラです。

注目すべきポイントは、VLOGを意識した動画向けの設計と1.4型CMOSセンサーを搭載していることです。

従来モデルの「PowerShot V10」に採用されていた1型センサーと比べて、センサー面積が約2倍に拡大。画質や階調表現が大きく進化。

さらに、AF性能も強化され、被写体を自在にトラッキングできそうです。

レンズは35mm判換算で約17〜52mm相当(動画撮影時)のズーム域をカバー。日常の記録や街スナップ撮影にも使いやすい焦点距離になっています

おすすめポイント
  1. AF性能の高さが驚異的
  2. どんなシーンもオートで撮れる
  3. 暗いシーンに強い
がっかりポイント
  1. フィルター操作が少し煩雑
118.3mm(約)
奥行
52.5mm(約)
高さ
68.0mm(約)
重量
426g(約)
センサー
1.4型
有効画素数(写真)
2230万画素(約)
有効画素数(動画)
4K(3840×2160(最大サイズ)) 1870万画素(約)
型番
POWERSHOT V1
1.4型センサー搭載で動画も写真も超キレイ! キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ
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園部大輔 氏
山岳写真家/イラストレーター
園部大輔 氏 のコメント

暗所での画質を含めても最新の一眼カメラと同等の画質です。これに、どんなシーンもきれいに撮れてしまうオートモードが加わり完璧です!

手のひらサイズのコンパクトボディ

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コンパクトカメラとしてみると、少し大きめですが、カメラを構えたときに安定するちょうどいいサイズ感といえます。

1.4型センサーを搭載し画質を向上

1.4型センサーを搭載し画質を向上 キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

コンパクトデジカメで主流の1型ではなく、1.4型CMOSセンサーを搭載。大きなセンサーサイズは、豊かな階調表現や暗いシーンで有利です。

自撮りも簡単バリアングル液晶

自撮りも簡単バリアングル液晶 キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

背面モニターは3型タッチ液晶(約104万ドット)を搭載。モニターの位置を自由に動かせるバリアングル液晶は自撮り時にも◎。

カメラ家電批評2025上半期ベストバイ グランプリに選ばれた理由は?

【AF性能:優秀】捉えたら外さないAF追尾性能がスゴすぎです

キヤノン「PowerShot V1」のAF性能は、同じキヤノン社の一眼カメラと同等レベルの高精度かつ高速なもので、どんな被写体にも瞬時にピントが合います。

人物やペットなど被写体が激しく動いても驚くほどしっかりと追従し、後ろを向いてもピントを外さない点は非常に優秀です。

印象的だったのは水族館でのシーン。ピントを合わせていた魚が一瞬別の魚に隠れたにもかかわらず、AFはしっかりと元の魚を追い続けていました。

被写体検出は人物・犬・猫に限られますが、タッチで指定すれば他の被写体にも追従可能です。

このAF性能だけでも、キヤノン「PowerShot V1」を選ぶ十分な理由になると感じました。

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画面内の被写体をタッチすれば、ピントが合い続けます。

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一度ピントが合ったら、激しく動く被写体でもしっかり追従。

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向かってくる電車にもビタッと合います

電車などの高速に動く被写体でも絶えずピントが合います。

【露出コントロール:優秀】逆光に強く、大きな輝度差も即座に対応

【露出コントロール:優秀】逆光に強く、大きな輝度差も即座に対応 キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

輝度差の大きなシーンでも

輝度差の大きなシーンでも キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

すぐに露出が合います

屋外から店内に入る際など、即座に露出を合わせてくれるのは便利です。

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全体的にバランスのいい明るさ

キヤノン「PowerShot V1」は、逆光時の露出コントロールが非常に優秀で、暗くなりがちな被写体もしっかりと適切な明るさで写し出されます。

【全自動撮影:優秀】オートが優秀! すべてこれで撮ればOK

キヤノン「PowerShot V1」のモードダイヤルにある「A+」(シーンインテリジェントオート)は、いわゆる全自動撮影モードで、日常のあらゆるシーンに対応できる万能な撮影モードです。

カメラが被写体や状況を自動的に解析し、シャッタースピードや露出、色合いといった設定を最適化。撮影者がどう撮りたいかを予測して、シーンに合った仕上がりにしてくれます

例えば人物撮影では、顔や瞳を自動で検出してピントを合わせてくれますし、動きのある被写体や暗所、逆光といった難しい環境でも、シャッターボタンを押すだけでキレイに仕上がるのは非常に心強いポイントです。

写真・動画どちらにも対応しているので、基本はここに設定しておけばOKです。

【全自動撮影:優秀】オートが優秀! すべてこれで撮ればOK キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

桜のような淡い色合いもキレイに表現。ボケも滑らかで美しい。

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モードダイヤルをA+に設定

モードダイヤルをA+に設定 キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

暗いシーンも色鮮やかに!

園部大輔 氏
山岳写真家/イラストレーター
園部大輔 氏 のコメント

VLOGや日常撮影なら、オートが失敗なくておすすめです。

【高感度性能:優秀】薄暗いシーンでもキレイに撮れる

キヤノン「PowerShot V1」は、センサーが1型から1.4型に大型化したことで、暗所での画質が大幅に向上しました。

動画撮影時には常用ISO12800(拡張ISO25600)、静止画撮影時には常用ISO32000(拡張ISO 51200)相当に対応しています。

ここでは、ISO感度の性能を確認するために、薄明かりのシーンで撮影しました。

ペンギンの作例は、ISO12800で撮影したものです。

キヤノン「PowerShot V1」はノイズを抑えているだけでなく、毛の質感や背景の岩肌までしっかり再現されています。

この性能はスゴい!

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写真も高感度に強く、夜景など暗いシーンで画質を維持します。手ブレ補正と相まって、手持ちで夜景スナップが簡単に撮れます。

園部大輔 氏
山岳写真家/イラストレーター
園部大輔 氏 のコメント

ISO12800でここまで画質が落ちないのは驚きの暗所性能です。そしてこの暗さでAFがしっかり反応するのもスゴいと思います。

【高感度性能:優秀】薄暗いシーンでもキレイに撮れる キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ2

キヤノン「PowerShot V1」では、画質の劣化が抑えられているだけでなく、目視より明るく撮れています。

ソニー「VLOGCAM ZV-1 II」では、ノイズは抑えていますがディテールが失われています。明るさも足りません。

【レビューモード:優秀】手前のものにピントが合う

【レビューモード:優秀】手前のものにピントが合う キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

差し出したものにすぐにピントが合う

自分の前に出したものにすぐにピントが合い、引っ込めるとまた顔にピントが合いました。ピントの合う速度がとても速く、これは使えるモードです。

差し出したものにすぐにピントが合う キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

頭からピントが外れません

「A+」モードは顔にピントを合わせたままそれを維持してくれますが、上画像のようなシーンではそれが逆効果に……。

手前にものを出しても顔からピントが外れません

【ズーム:良好】ボケ加減もいい感じです

ズームを望遠側いっぱいにして被写体に寄ると背景がキレイにボケます。スマホでは難しい自然なボケで、被写体に立体感が出ます

【ズーム:良好】ボケ加減もいい感じです キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

ボケの質が滑らかでキレイです

ボケの質が滑らかでキレイです キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

ボケがキレイに変化するのがわかります

【手ブレ補正:優秀】手ブレ補正が強力でジンバルが不要かも!

キヤノン「PowerShot V1」は、わずかに揺れが残るものの、歩行に合わせて生じる上下の大きな揺れや細かな振動をしっかりと抑えており、不快な手ブレはまったく感じませんでした。

【手ブレ補正:優秀】手ブレ補正が強力でジンバルが不要かも! キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

カメラの揺れを止める意識はせず、歩きながら撮影しました。不安定な状態でもブレがないのは凄いです。

【画角:良好】画角はどうか?

【画角:良好】画角はどうか? キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ
【画角:良好】画角はどうか? キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ2

17mmは適度な広さでさまざまなシーンで使いやすく、52mmは被写体に意識が行く画角。FHDの動画なら10倍までデジタルズームが使えます。

【スマホとの連携:良好】

【スマホとの連携:良好】 キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

専用アプリ「Camera Connect」で、撮影画像を閲覧したり転送したりできます。

【シンプルな操作系:良好】

【シンプルな操作系:良好】 キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

ダイヤル類はモードダイヤルだけ。動画と静止画の切り替えがレバーなのもいいです。

【バッテリーの持ち:良好】

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対応バッテリーは一眼カメラのキヤノン「EOS R8」などと同じ。4K動画を約1時間撮れます。

【フィルター機能:合格】フィルターは2つのモードに分かれています

オールドムービーやジオラマなど、映像を加工をするようなフィルターはSNCモードから行い、色みを変えるカラーフィルターはPモードで行います。この点を覚えるまでは使いにくく感じるかもしれません。

SNCモードのファンタジーで撮影

SNCモードのファンタジーで撮影 キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

Pモードのカラーフィルターで撮影

Pモードのカラーフィルターで撮影 キヤノン「PowerShot V1」の実機検証(hands-on-review)の写真おすすめ イメージ

カメラまとめ:新定番、VLOGや普段使いに最適な一台

以上、「家電批評」2025年上半期ベストバイに選ばれたキヤノン「PowerShot V1」の紹介でした。

引き続き、ベストだった製品を紹介していきます。お楽しみに!

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