生活をラクにしてくれるお助け家電はどれ?
掃除やアイロンがけなど日々発生する家事。だけど、だるいし面倒。最近は運動不足で体力も低下したし、肩こりも辛い……。それなら頑張るのは家電にお任せして、少しでもラクしませんか?
ということで、本音の家電ガイド『家電批評』がしんどいことをラクにしてくれる「お助け家電」を検証! あらゆる製品を徹底テストし、ベストバイを探しました。
今回は、「窓は掃除してもすぐ汚れてしまう……」と困っている人におすすめの「窓拭きロボット」を探して4製品を比較しました。
窓拭きロボットって?
リモコンやアプリで簡単に操作でき、窓拭きを自動化してくれる窓拭きロボット。裏面の吸風口から大量に空気を吸い込むことで窓に密着し、上下左右に動いてパッドで汚れを拭き取ります。
窓拭きロボット4製品の比較検証方法は?
そこで『家電批評』2021年12月号では窓拭きロボット4製品を比較。
窓の内側には皮脂汚れを、外側には粉塵などのドロ汚れを人為的に作成。付属の専用洗剤か、専用洗剤がない製品は市販の窓掃除用中性洗剤を使い、外汚れは1往復、内汚れは3往復させて、掃除前・掃除後で汚れ落ちを比較しました。
それでは、検証結果をおすすめ順にご覧ください。
窓の内も外もキレイ! ECOVACS「WINBOT X」
ECOVACS
WINBOT X
実勢価格:5万2954円
サイズ・重量:W245×D245×H109mm・1.8kg
ロボット本体定格電力:60W
充電式
リモコン
▼テスト結果
- 内汚れの洗浄力:14/15点
- 外汚れの洗浄力:15/15点
- 設置しやすさ :19/20点
- 隅まで届くか :19/20点
- 使いやすさ :19/20点
- 静音性 :7/10点(84.9db)
- 評価 :S
4製品中、見事ベストバイとなったのは充電式コードレスのECOVACS「WINBOT X」でした。
※洗浄力のテスト結果(写真左:内汚れ、写真右:外汚れ)
専用洗剤を使用。四角型で裏面のローラーが小さく、裏面にクリーニングパッドと水切りワイパーがあるので拭き残しが少ないです。窓の内も外もキレイです。
ベストバイの理由1:すみずみまで汚れを拭き取る!
本体と安全ポッドが、ともに空気を吸引して窓に密着。安全ポッドは、本体と別の窓に固定します。
安全ポッドから最長1.5mまでコードが伸びて、本体が窓を掃除します。コードの伸び縮みと本体の動きが機敏なうえに、ローラーが窓枠と四隅を素早く検知。本体が窓の上を縦横無尽に動き、クリーニングパッドが汚れをキレイに取り去ります。
ベストバイの理由2:安全ポッドで固定するのでロープいらず
他の3製品は電源コードや落下防止ロープが必要ですが、本製品は安全ポッド固定式のためロープが不要。さらに充電式なので、電源コードにも邪魔されません。
アプリでも操作できて使いやすい「HOBOT 388」
HOBOT
HOBOT 388
実勢価格:3万9800円
▼テスト結果
- 内汚れの洗浄力:11/15点
- 外汚れの洗浄力:14/15点
- 設置しやすさ :17/20点
- 隅まで届くか :15/20点
- 使いやすさ :19/20点
- 静音性 :7/10点(85.8db)
- 評価 :A
2位のHOBOT「HOBOT 388」は、専用洗剤を使用します。アプリでも操作できて使いやすいです。
※洗浄力のテスト結果(写真左:内汚れ、写真右:外汚れ)
パッドが丸型なので内汚れ・外汚れともに四隅に拭き残しあり。皮脂が丸く残るのは目立ちます。
パッドの繊維が窓に残る「サンワダイレクト」
サンワダイレクト
200-CD051
実勢価格:2万9800円
▼テスト結果
- 内汚れの洗浄力:11/15点
- 外汚れの洗浄力:13/15点
- 設置しやすさ :17/20点
- 隅まで届くか :14/20点
- 使いやすさ :17/20点
- 静音性 :9/10点(81.4db)
- 評価 :A
3位のサンワダイレクト「200-CD051」は、中性洗剤を使用します。HOBOTより四隅の拭き残しが多いです。
※洗浄力のテスト結果(写真左:内汚れ、写真右:外汚れ)
外汚れは取れたものの、パッドの繊維が窓に多く残りました。皮脂も丸い跡が少し残りました。
4位: ローラーが大きく拭き残しがある「icina」
icina
スマート窓ふきロボ
実勢価格:2万6820円(Makuake)
▼テスト結果
- 内汚れの洗浄力:11/15点
- 外汚れの洗浄力:13/15点
- 設置しやすさ :17/20点
- 隅まで届くか :12/20点
- 使いやすさ :10/20点
- 静音性 :7/10点(86.5db)
- 評価 :B
4位のicina「スマート窓ふきロボ」も中性洗剤を使用します。
※洗浄力のテスト結果(写真左:内汚れ、写真右:外汚れ)
「WINBOT X」と同じ四角型ですが、ローラーが大きいため四隅に拭き残しがあり、パッドの繊維も多く残留。皮脂は筋状に残りました。
以上、窓拭きロボット4製品の比較検証でした。
リモコンはシンプルが一番
今回、窓拭きロボットを比較検証してわかったのは、基本的に使うのはオートと上下左右、一時停止くらいということ。たくさんボタンがあるとどれを押せばいいのかわからずかえって操作性が落ちるので、リモコンはシンプルな方が良いです。
窓拭きロボットを使うときの注意点って?
注意点1:カラビナ式は固定する場所に要注意!
「WINBOT X」以外は落下防止ロープをカラビナで固定するカラビナ式。窓拭きロボットが外れても支えられる強度の場所に固定しましょう。カーテンリールなどの強度は要確認です!
注意点2:窓だけではなく吸盤の取り付け部も予洗いは必須
濡れ雑巾などで予洗いしないと、汚れが広がります。写真は「WINBOT X」の安全ポッドを予洗いしない窓に取り付けた跡です。
注意点3:廉価品は外れることも
4位の「スマート窓ふきロボ」は、自動モードでの清掃途中に窓から外れてしまいました。カラビナでロープを固定しているので落下&故障はしませんでしたが、注意が必要です。
まとめ
気になる手作業による窓拭きとの比較ですが、やはり「ロボットがやってくれているうちに人間は別のことができる」点はありがたいです。
作業時間は手作業もロボットも大きく変わりません。ただロボットの場合、窓枠ごとに設置をし直さなければならないのは、やや面倒に感じました。
ベストだった「WINBOT X」は、専用洗剤(100ml入りで実勢価格858円)しか使えないことも気になる点。とはいえ、大きい窓がある家に住む人にとってはイチオシの製品です。
大掃除の時期などせわしないタイミングで余裕ができるメリットは大きいので、購入するなら大掃除前がオススメです。
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WINBOT Xは拭き残しの少なさがいいですね!