ルンバから新モデルの登場です!
いつもお部屋の床をきれいに保ってくれるロボット掃除機。その便利さに、一度使い始めると手放せないというご家庭も多いのではないでしょうか。
そんなロボット掃除機の代名詞とも言えるのがアイロボットの「ルンバ」。今回は最新モデル「i3+」をご紹介したいと思います。
クリーンベース付きでU10万を実現した「ルンバ i3+」
アイロボット
ルンバ i3+
実勢価格:9万9800円
サイズ:本体・W342×D342×H92mm、クリーンベース・W310×D390×H490mm
重量:本体・3.2kg、クリーンベース・3.8kg
対応スマートスピーカー:Googleアシスタント、Amazon Alexa
2021年2月に発売したルンバの最新モデル、「i3+」です。注目すべきは、ゴミを自動で収集するクリーンベースが付属して10万円を切る価格ということ。
先行して発売された「i7+」(2019年3月発売)や「s9+」(2020年2月発売)の廉価モデルにあたるのですが、その実力が気になるところです。
今回、旧ハイエンドモデル・780ユーザーである編集部員が自宅で「i3+」をチェックしたところ、その進化にとにかく驚かされたということで、くわしくご紹介していきたいと思います。
ルンバの最新モデル「i3+」の特徴は?
まずは「i3+」の特徴を見てみましょう。
特徴1:クリーンベース
ゴミ収集パックを備えた充電ドック。掃除を終えたルンバが帰ってくると、自動的に本体からゴミを吸い取ってくれます。
特徴2:マッピング
一回の掃除で部屋の形を把握。ムダな動きをせずに部屋をすみずみまで掃除します。掃除の結果はアプリで確認が可能です
特徴3:センサー
センサーが進化し、段差を認識して回避します。壁や家具の手前では減速し、やさしく接触するため傷をつけません。
特徴4:静音性
掃除中の動作音が旧モデルに比べて静かになりました。同じ部屋にいても気になりませんし、夜に使っても大丈夫なくらいです。効率的にゴミを取ってくれるので短時間で完了するところも優秀です。
ただし、クリーンベースでの吸引時は大音量ですのでご注意を。
ちなみに、クリーンベースのついていない「i3」のみを購入済みなら、クリーンベースをあとから追加することも可能です。
クリーンベース 充電ステーション
アイロボット
クリーンベース 充電ステーション
実勢価格:4万4000円
※クリーンベースのみの販売価格です
ルンバの従来モデル3製品をチェック
このように、廉価版ながらなかなか機能の高い「i3+」ですが、実際の吸引力や使い勝手などが気になるところです。そこで今回は従来モデルと比較しながら、新製品の実力をチェックしました。
今回比較した、従来ルンバ3製品を紹介します。
1:初期のハイエンドモデル「ルンバ780」
アイロボット
ルンバ780
実勢価格(中古):2万3980円
※リンク先は中古商品です。
「ルンバ780」はルンバ初期のハイエンドモデル。編集部員が自宅で使用していて、まだまだ現役です。掃除にムラがありゴミを残しがちなのが玉にキズ。
2:クリーンベース付きになった「ルンバ i7+」
アイロボット
ルンバ i7+
実勢価格:14万2868円
「ルンバ i7+」はクリーンベースが付属し、ゴミ収集の手間が減少。吸引力や動作など、あらゆる面で前モデルより進化しました。
3:フラッグシップモデル「ルンバ s9+」
アイロボット
ルンバ s9+
実勢価格:18万6780円
「ルンバ s9+」はi7+より吸引力を強化したフラッグシップモデル。編集部員宅の犬の抜け毛も逃さず吸引してくれました。
従来ルンバと「i3+」の違いは?
それでは、従来ルンバと今回の新製品はどこが違うのか、「動き」「メンテナンス」「連携」の3つのポイントでチェックしました。
実際に使用してみたところ、すぐ気付いたのが動きにムダがないこと。効率的な走行でまるで意思をもったロボットのようなんです。
違いについてもう少しくわしく見てみましょう。
動き:効率的&丁寧にゴミをキャッチ
ルンバ i3+は部屋の中をジグザグに移動して掃除するため、とても効率的です。そのうえでゴミの多かった場所を往復したり、壁際を掃除することで、 ゴミの取り逃しがほとんどありません。
部屋の中を縦横無尽に走り回ったうえ、ゴミを残すこともあった旧ルンバより、信頼して掃除を任せられます。
障害物周りもなめらかに移動
イスの脚の周りをなめるように掃除するルンバの動きは衝撃的。ギリギリまでゴミを取ってくれます。
微妙な段差も認識して落ちない
旧ルンバはたびたび玄関の下に落下していましたが、i3+はギリギリまで掃除して転回。センサーの進化を実感しました。これだけでも買う価値アリです。
メンテナンス:ゴミ捨て回数が激減!
旧ルンバと比べて見た目が大きく変化したのが、充電ドックです。ルンバ本体からゴミを吸引するクリーンベースへと進化したことで、掃除のたびにゴミ捨てをする必要がなくなったのはほんとうにラク。
紙パック式なので処理する際に手も汚れません。ゴミは約60日分も入るので、ランニングコストもごくわずかです。
ただしクリーンベースは旧モデルのドックより大きいため、事前に置き場所があるかは確認しましょう。
▼i3+
クリーンベースの紙パックは高い位置にあるので、しゃがんだりしなくていいのもうれしいポイント。
▼780
旧ルンバは、掃除のたびにゴミを捨てないと吸引しなくなりました。新モデルならこの作業から解放されます。
ペットを飼っている家なら樹脂製ブラシも好印象!
編集部員の家には犬がいますが、旧ルンバのブラシだとすぐに犬の毛がからんで集塵性能が落ちていました。対してi3+のデュアルアクションブラシは樹脂製で毛がからみにくく、お手入れが容易。
ペットを飼っているご家庭にはうれしい点だと思います。
連携:アレクサ+アプリで遠隔操作OK!
さらに便利なのが、アプリやスマートスピーカーとの連携機能です。Amazon Alexaと連携すれば、「アレクサ、ルンバを使って掃除して」と声をかければ掃除開始。文字どおり指も動かさず掃除が完了することに驚きです。
遠隔操作+スケジュール設定
Wi-Fi接続してスマホアプリで操作も可能。外出先からルンバを動かせば、きれいな部屋に気持ちよく帰宅できます。
またスケジュール設定で留守中に掃除をすれば、ルンバの存在を忘れてしまうほど。間違いなくQOLが向上しますね。
汚れがちな場所はマップで確認
掃除と同時にマッピングを行い、部屋のどこを掃除したのか記録。汚れがちな場所がわかるのがおもしろいです。
LAB.360のテストでも性能を実証しました
LAB.360でもテストを行い、その性能を実証しました。
約1.5畳のスペースに10gのコーヒーをまき、掃除性能と時間をチェックしたところ、ルンバ i3+はわずか4分40秒で完了。残ったゴミはごくわずかでした。
▼コーヒーの粉で性能チェック
▼小さなゴミがわずかに残っただけ
上位モデルのi7+と吸引力は変わらないため、アプリによる進入禁止エリアの設定が不要なら、i3+で十分な掃除ぶりといえます。
【結論】あらゆる面で進化したルンバ i3+に脱帽!
今回検証してみて、旧ルンバユーザーとしてはi3+の進化に驚きでした。
旧ルンバと違い、部屋全体を効率的に掃除するため、ゴミの取り逃しが少ないうえに時間も短縮。優秀なセンサーで段差も回避。留守中にルンバを動かしておけば、帰ってから床掃除する必要がなくなります。
家族には掃除中の動作音が小さくなったことも好評でした。
アイロボット
ルンバ i3+
実勢価格:9万9800円
ルンバを超えるのはやはりルンバ。旧ルンバユーザーなら廉価モデルでも十分満足できるといえます。
以上、「ルンバ i3+」の紹介でした。ゴミ捨て自動で10万円を切る素晴らしさ。ますます進化した新ルンバをぜひチェックしてみてください。