ガチテストで見つけた!最強のキャンプツールって?
自宅で過ごす時間が増えた反動もあるのか、ものすごく流行っているのが、キャンプです。
キャンプ用品は本能的なシンプルさと洗練されたデザインでつい手を伸ばしたくなる魅力がありますが、ロマンや個性はわかっても各製品の微妙な差異についてはわかりにくいもの。そして意外と高い物ばかりですよね。
そこで今回は、物にもよりますが「家であろうと外であろうと使い倒せるモノ」という視点も含めて、プロと一緒に徹底比較。最強のキャンプツールを発表します!
ステーキがおいしく焼ける極厚鉄板おすすめ3選
トレンドに敏感なキャンパーたちの間で、今密かに注目を浴びているのが極厚鉄板。通常の鉄板やフライパンに比べて蓄熱性が高く、肉をのせたときに温度が一気に下がらないのが特徴です。
また、一度鉄板が温まれば高い温度を維持したまま食材を調理することができ、鉄板が冷めにくいので余熱調理も楽しめます。ステーキの旨味も高火力で閉じ込めます。
鉄のプロフェッショナル達の製品
さらに極厚鉄板の魅力は、主な製造メーカーが大手アウトドアメーカーではなく、鉄工所や鉄板屋など鉄のプロフェッショナル達も参加している点にもあります。
今回検証した極厚鉄板はどれも鉄工所や鉄板屋が作った製品で厚さはどれも約9mm。実は、現在有名アウトドアメーカーの多くは鉄工所などの事業からスタートしています。将来はここから有名メーカーが生まれる可能性もありそうです。
牛肉、鶏肉、卵、ホットケーキを焼いてテスト
今回は、極厚鉄板3製品を、ホットケーキ、牛肉、鶏肉、卵を焼いたテスト結果とあわせてご紹介します。
※ホットケーキを焼く際はコンロで約8分間温めてから調理を開始しました。
最強の焼け具合!ZEOOR「BQ90-01 極厚バーベキュー鉄板 スタンダード」
ZEOOR
BQ90-01
極厚バーベキュー鉄板 スタンダード
実勢価格:8490円
サイズ:約W330×D280㎜
厚さ:9㎜
3製品の中で最高評価を獲得したのは、ZEOOR(ゼオール)「BQ90-01 極厚バーベキュー鉄板 スタンダード」。
鉄板の厚みによって高い火力を維持できたため、プロも絶賛するほどおいしく肉を焼くことができました。鉄板に焦げが残りにくく、綺麗な焼き色に仕上がったことも高評価でした。
ホットケーキは焼く面が広いため場所により温度差あり
中央は色付きましたが、四隅はあまり色がつかず、温度の違いが出ました。しかし、キャンプやBBQなどでは温度の低い場所があると保温ができるので便利です。
牛肉はほぼコゲ付かず上手に焼けた
焦げ付きがとても少ないので、ひっくり返しやすく勝手の良さはピカイチ。肉自体にもこんがりと香ばしい焼き目がついて、おいしく仕上がりました。
厚い肉も表面がバッチリ焼け、中はレアという上手な状態に焼けました。
鶏肉はくっつくことなく皮はパリッと中はしっとりと焼けた
皮目はパリッと焼き上がり、鉄板にくっつくことなく、さっと表に返せました。実際に切ってみても、中の肉汁は肉の中に留まり、ジューシーな仕上がりとなりました
卵を割ったら中央にとどまった
油が中央に寄っていくので、食材が混ざりやすく調理しやすいです。
ZEOOR「BQ90-01 極厚バーベキュー鉄板 スタンダード」は他2製品に比べて焼き面が広く、調理しやすさはプロのお墨付きです。
銀の光沢がかっこいい鉄板工房「オリジナル」
鉄板工房
オリジナル
実勢価格:7700円
サイズ:約W350×D350㎜
厚さ:9㎜
※Amazon・楽天は幅250㎜×横360㎜×高さ40㎜の商品ページです
鉄板工房「オリジナル」は程よい深さでマルチに使えます。使い込むたび色が変わっていくのもカッコいいです。
ホットケーキは全体的にムラがなく程よい具合に焼けた
全体的に均一に熱がまわり、焼きムラはほとんど目立ちませんでした。端までキレイに焼き上がり、鉄板の端まで均等に熱が伝わっていることがわかりました。
牛肉は油をひいても少々コゲ付き若干返しにくい
肉自体がグッと鉄板にくっつき、返しにくさが気になりました。焼いた肉を取り除いたあとに、コゲが鉄板に多く残ってしまい、使い勝手はもうひと息でした。
鶏肉は皮や肉がくっついてしまいひっくり返しにくい
皮や肉が鉄板にくっついて剥がれにくいので油が必須。焼き目が鉄板側に残りつつも食感や味はほかとほぼかわらず、皮がパリッと中はしっとり焼けました。
卵は少し外側に割れた
若干コゲ付きやすさが気になりますが、鉄板上での温度ムラは少ない製品でした。
焼きそば派におすすめの山谷産業「鍛冶の本場燕三条製 GOKUATSU 極厚鉄板L」
山谷産業
鍛冶の本場燕三条製
GOKUATSU 極厚鉄板L
実勢価格:7700円
サイズ:約W330×D330㎜
厚さ:9mm
山谷産業「鍛冶の本場燕三条製 GOKUATSU 極厚鉄板L」は、深めで炒め物をしても食材がこぼれにくいのが特徴。熱ムラがあるのを利用して肉と野菜を焼く場所を分けるのもアリです。
ホットケーキは中心の温度は高く四隅は温度は低い結果に
他社製品よりも焼く面が狭いためか、中央の温度が高く、縁の近くは温度が低めという結果になりました。ただ、中央で食材を焼くには文句なしというレベルでした。
牛肉は少しコゲ付いたけど焼き上がりには文句ナシ
肉の焼け具合は悪くはないが、大きめのステーキ肉を焼くにはやや小さく感じました。肉から出た脂が焼き面の端に流れるのでヘルシー派にはおすすめです。
鶏肉は少しくっつくも皮がパリッと香ばしく焼けた
中心の温度が高いためか、皮はこんがりと焼けてパリッとした食感に仕上がりました。また、中はとてもジューシーでしっとりした食感で、とてもおいしく焼けました。
卵は完全に外に流れた
深めの仕様で食材がこぼれにくいですが、卵は流れてしまいました。
テストしてわかった極厚鉄板の選び方は?
テストしてわかったのは、鉄板は「肉にしっかりと焼き目がつくこと」が重要でした。
今回はどの鉄板も肉はおいしそうな焼き目が付いて優秀でしたが、中でもZEOORは香ばしい肉汁の焼き目が鉄板からスルッと剥がれて肉の表面につき、最高においしく焼けました!
ZEOORは焼き目が肉にしっかりと付き、鉄板に肉汁がこびりつきませんでした。肉と鉄板の間にできた焼き目がひっくり返す際に肉にくっ付いていくのが、おいしい鉄板の秘密です。
焼き目が肉側に付くのがベスト!
持ち運び、取り扱いには注意が必要
正直、持ち運びは重くて大変です。極厚鉄板は今回集めたサイズだと9kg前後の重さがあります。子どもや女性1人では扱えない可能性もあるので要注意です!
移動は鉄板が冷めていることを確認し、落下しないよう両手で持って運びましょう。
以上、極厚鉄板おすすめ3選のご紹介でした。今回のベストバイとなったZEOORの鉄板をキャンプに持っていけば最高に盛り上がるのはもちろんですが、自宅のコンロで使っても最高の鉄板焼きがいつでも食べられますよ!
これは自腹で買おうと思いました。餃子やピザ、魚もよく焼けます!