ルーター選びは間取りと使用台数が重要

PCにスマホにタブレット。固定回線を契約した時のWi-Fiルーターを何年も使い続けていると、いつの間にかルーターのキャパを超えていたということもありがちです。でもいざ買い替えようにも、どのルーターを選べばいいのかわからない……ということも多いですよね。

まず最初に確認したいのが、ルーターを使用する家の環境と、接続する端末の台数。ルーターによって電波のカバー範囲が異なり、また接続台数もそれぞれ異なっています。

そこで今回は、「ワンルームでの一人暮らし」「マンションでの2~3人用」「戸建ての3~4人用」を想定し、それぞれにぴったりのおすすめルーターをご紹介したいと思います。

様々な生活様式を想定して検証しました

Wi-Fiルーター選びでは「間取り」が重要です。今回の検証では一軒家にて、「ワンルーム」「マンション」「戸建て」とさまざまな間取りを想定し、分析しました。

検証方法

2台のPCをWi-Fiルーターにつなぎ、パソコン間の通信速度を計測。片方は高速通信に対応したケーブルで有線接続し、 擬似的にサーバー化。その擬似サーバーに無線接続したもう片方のPCからの読み書きの速度を、専用ソフト「LAN Speed Test」で計測しました。

▼今回検証に使った住宅の間取り

「ワンルームマンション」の想定

▼書斎
ルーターを置いた書斎に測定地点を設置。ルーターとの距離が最も近い場所で、かつ遮蔽物もないため、ワンルームで使用する際のデータとして検証。

「2LDKマンション」の想定

▼寝室
ルーターと同じ2階で、壁を2枚隔てた先にある部屋に測定地点を設置。マンションの2LDKで使用する際のデータとして検証。

「戸建て住宅(2階建て)」の想定

▼リビング
1階のリビングは、テレビやBDレコーダーなどWi-Fiを利用した家電が多く備わる場所に測定地点を設置。2階の書斎(ルーター設置)のほぼ真下の部屋となるので、戸建て住宅でルーターを快適に使用できるか重要ポイントです。

▼キッチン
冷蔵庫や電子レンジなどWi-Fiの電波に干渉しやすい家電が多い場所に測定地点を設置。距離的にもルーターから最も離れた場所にあるため、2.4GHz帯、5GHz帯どちらも個体差が出やすい地点です。

それでは、検証の結果わかった用途別おすすめルーターをご紹介します!

ワンルーム・ひとり暮らし用:NETGEAR「AX1800」

ワンルームで使用するルーターは速さがポイント。そもそも遮蔽物による影響が少ないので、純粋に速度が出る5GHz帯の数値で判断してOKです。また必要な機能に関しては、離れた場所ほど性能を発揮するものなので、これもほとんど関係ないと考えて大丈夫です。

そこでおすすめするのが、最新規格の「Wi-Fi6」を搭載したNETGEAR「AX1800」。価格も8000円以下と激安。そのうえ通信速度も実測値で下りが最大731.88Mbpsと爆速でコスパ抜群です!

Wi-Fi6搭載のネットギア「AX1800」

NETGEAR
AX1800
実勢価格:7755円

最大転送速度:5GHz 1201Mbps、2.4GHz 574Mbps
無線LAN規格:11a/b/g/n/ac/ax

推しの理由:5GHz帯のダウンロードが爆速!

5GHzの最高通信速度は3万円以上もするハイエンドルーターと比較しても遜色ナシ。700Mbps台は高級機並みといえます。

MU-MIMOはないけどワンルームなら問題なし

本機はいたってシンプルなエントリーモデル。MU-MIMOやビームフォーミングもないため、ルーターから離れてしまうと通信が不安定になりがちだですが、ワンルームで使用するなら何ら問題ありません。

遮蔽物が多い間取りと違って、物が少ないワンルームではシンプルに速度だけを重視。本機の特徴でもある5GHzの通信速度が最も生かされるのがワンルームというわけです。

メーカーの推奨利用環境は「中小サイズの家屋」となっていますが、検証の結果から見ると、寝室では100Mbps程度、リビングでは 200Mbpsほど減退したので、やはりワンルームでの利用がおすすめです。

2LDKで2~3人用:バッファロー「WSR-2533DHP3」

マンションの場合、1~2部屋先まで電波が届くルーターを選びたいところ。検証では、書斎と壁2枚を挟む寝室がそれに相当しますが、そこでもっとも速度の減退が少なかったのがBUFFALO「WSR-2533DHP3」です。

本機の規格は「Wi-Fi5」。速度の面では最新の「Wi-Fi6」には劣りますが、速度の減退率で見るとすべてのルーターを抑えて最小。さらに価格も1万円以下とお手頃なのも大事なポイントです。

壁を越えても速度ド安定! BUFFALO「WSR-2533DHP3」

BUFFALO
WSR-2533DHP3
実勢価格:8980円

最大転送速度:5GHz 1733Mbps、2.4GHz 800Mbps
無線LAN規格:11a/b/g/n/ac

推しの理由:壁2枚先でも減速しません!

Wi-FIは電波である以上、壁などの障害物で電波が減退していきますが、本機は電波の減退がとても少なく電波に格差が生まれないところが推しポイントです。

下の表は、壁を越えた際の電波の強さを測定結果から分析したものです。本機は、壁を越えても速度がほとんど落ちていません。遮蔽物に弱い5GHz帯でも通信速度を保ち、優秀さが際立ちました。

機能性でも優秀です

速度の減退率だけでなく、機能面でもかなり充実しています。

・無線引っ越し機能
「無線引越し機能」があれば、SSIDと暗号化キーが引き継がれるため、再設定の手間が省けます。

・ペアレンタルコントロール
時間帯による接続制限をしたり有害ウェブサイトをブロックしたりできます。子どもがいる家庭に便利な機能です。

・ビームフォーミング:対応
・MU-MIMO:対応(最大4台)

メーカー推奨よりは狭めでした

▼メーカー推奨の利用環境

メーカー推奨の利用環境ではかなり広めの間取りとなっていますが、検証結果によれば、本機は戸建てよりもマンションなどで能力を発揮すると思われます。同じ階層ならほとんど速度が落ちません。2LDKで2~3人くらいでの使用がおすすめです。

一軒家で3~4人用:バッファロー「WRM-D2133HS」

大きい家を1台のルーターでカバーするのは難しいのですが、その問題を解決するのがメッシュWi-Fi。今回検証した4つの部屋で速度の増減がとても少なく、安定した速度を叩き出したのが、BUFFALO「WRM-D2133HS/W1S」です。

規格が「Wi-Fi5」ということもあり、最速値では他製品に軍配が上がったのですが、もっとも検証条件の厳しかったキッチンで500Mbps以上を記録したのは、本機と8万円の高級機だけ。ということで、2万円台の本機は超オススメなんです。

家中どこでも速度一定! BUFFALO「WRM-D2133HS/W1S」

BUFFALO
WRM-D2133HS/W1S
実勢価格:2万3959円

最大転送速度:5GHz 1733Mbps、2.4GHz 400Mbps 
無線LAN規格:11a/b/g/n/ac

推しの理由:離れた場所でも変わらぬ安定感

大元のルーターがある書斎からいちばん離れたキッチンでも、速度差が少なかったのが本機です。

5GHz帯の検証結果を測定してみると、すべての地点で安定した数値を記録。電波が隅々まで届くとはまさにこのことだと実感しました。

家中どこでも快適な機能

そのほかにも、家のどこでも快適な機能が充実しています。

・バンドステアリング
周囲の電波強度や対応帯域を判別し、2.4GHz帯と5GHz帯の混雑していない周波数帯へ振り分ける機能

・シームレスローミング
一台のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ自動的に接続を切り替え、シームレスに利用できる

・ビームフォーミング:対応

2階建てには十分な安定感

検証結果から、2階建ての一軒家ならどこでも十分安定した通信速度を保つことがわかりました。もし届きにくい箇所があれば、サテライトを追加することでカバーできるのもメッシュWi-Fiの利点です。

▼メーカー推奨の利用環境

安定感バツグンで、2万円台で買えるメッシュWi-Fi。一戸建てで3~4人使用なら BUFFALO「WRM-D2133HS/W1S」がオススメです。

以上、おすすめのWi-Fiルーターをご紹介しました。ルーター選びは間取りと使用人数が重要となります。自宅に合ったものを選んでみてくださいね。

▼Wi-fiルーターのランキングで詳しくチェックしたいなら!