スマホのシャオミが電動歯ブラシを発売
電動でブラシヘッドが振動・回転し、歯磨きをラクにしてくれる電動歯ブラシ(電動ハブラシ)。
これまでフィリップスやブラウン、ドルツ(パナソニック)などの高級モデルが主流でしたが、最近はスマホで知られるシャオミ(Xiaomi)など新興メーカーも参入し、手頃な価格の製品が増えています。
とはいえ、安いからといって失敗はしたくありません。どうせなら「買ってよかった!」と思える製品を選びたいものです。
そこで今回は、雑誌『家電批評』編集部が歯科医とともに、5000円前後(検証時)で購入できる新興メーカーの電動歯ブラシを集めて実際に比較。その結果わかったおすすめモデルをランキング形式で紹介します。
【結論】安い電動歯ブラシのおすすめは「エペイオス」
雑誌『家電批評』が歯科医と実機比較テストを行った結果、安い電動歯ブラシのおすすめランキング第1位・ベストバイに選ばれたのは、EPEIOS(エペイオス)「音波電動歯ブラシ OKare! ET003」でした。
ブラシが歯にしっかりフィットし、細かな振動により汚れを除去しやすいとされ、本検証でも高評価を得ています。さらに使い勝手の面でも高く評価されました。
磨きやすくて汚れ落ちもいい!
- EPEIOS音波電動歯ブラシ OKare! ET003
- 最安価格: ¥5,980〜
安い電動歯ブラシの比較方法
今回は、雑誌『家電批評』の電動歯ブラシテストで複数回ベストバイを獲得しているエペイオスとシャオミの電動歯ブラシを集めて比較しました。
汚れ落ちと使い勝手をプロがチェック!
LAB.360室長の松下が、歯の模型に人工プラークを塗布して汚れ落ちを確認しました。使い勝手は、神保町タワー歯科・矯正歯科の越智信行院長にチェックしてもらいました。
それでは結果を発表します。
▼一般の電動歯ブラシのランキングについて詳しく知りたい方は電動歯ブラシのおすすめランキングをご覧ください。
※本記事は購買支援を目的とした家電レビューであり、医療的助言ではありません。症状がある場合は歯科医にご相談ください。
安い電動歯ブラシのおすすめランキング
プロと一緒に実際に使ってわかった、安い電動歯ブラシのおすすめランキングです。比較ポイントは、前歯や奥歯など場所別の「汚れ落ち」と「使い勝手」など全5項目。おすすめランキング1位はEPEIOS「音波電動歯ブラシ OKare! ET003」、2位はシャオミ「電動歯ブラシ T302」でした。それぞれの比較項目は緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてください。
商品 | ||||||||||||||||||
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EPEIOS音波電動歯ブラシ OKare! ET003
![]() |
|
28mm |
28mm |
184mm |
132g |
1299円(2本) |
4モード搭載(クリーン、ホワイト、センシティブ、ポリッシュ) |
◯ |
180日(1回2分) |
USB-C |
音波振動式 |
4時間 |
||||||
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シャオミ 電動歯ブラシ T302
![]() |
|
26mm(実測値) |
26mm(実測値) |
185mm(実測値) |
110.5g(実測値) |
1680円(3本) |
4モード搭載(標準クリーニング、デリケート&ジェントル、歯茎マッサージ、ホワイトニングポリッシュ) |
◯ |
150日間 |
専用ワイヤレス充電ドック |
音波振動式 |
4時間 |
||||||
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シャオミオシレーション 電動歯ブラシ
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|
26mm(実測値) |
26mm(実測値) |
188mm(実測値) |
126g(実測値) |
1680円(3本) |
3モード搭載(ジェントル、標準、深層振動) |
◯ |
180日間 |
USB-C |
音波振動式 |
6時間(約) |
||||||
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EPEIOS回転電動歯ブラシ OKare! Loop
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|
28mm |
26mm |
223mm |
105g(約) |
1299円(2本) |
3モード搭載(クリーン、ホワイト、センシティブ) |
◯ |
60日間 |
USB-C |
回転式 |
4時間(約) |
【1位】EPEIOS「音波電動歯ブラシ OKare! ET003」
- EPEIOS音波電動歯ブラシ OKare! ET003
- 最安価格: ¥5,980〜
- 前歯
- 前歯の裏
- 奥歯
- 奥歯の裏
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- ブラシにコシがある
- 奥歯の溝に当てやすい
- がっかりポイント
-
- 充電カバーが開けにくい
- 幅
- 28mm
- 奥行
- 28mm
- 高さ
- 184mm
- 重量
- 132g
- 交換ヘッドの価格
- 1299円(2本)
- 機能
- 4モード搭載(クリーン、ホワイト、センシティブ、ポリッシュ)
- 本体丸洗い
- ◯
- 稼働時間
- 180日(1回2分)
- 充電方式
- USB-C
- 研磨方式
- 音波振動式
- 充電時間
- 4時間
- 型番
- EPET003BUUN1
<ここで差がついた!>ブラシが歯の凹凸にフィット!
なだらかなカーブがついたブラシは、前歯の曲面だけでなく奥歯の凹凸がある溝まで汚れを落としやすい傾向があり、当編集部の条件では良好でした。
毛束が硬すぎず歯茎に優しいのも好印象です。
奥歯の溝も磨きやすいです。
ブラシが柔らかく◎です。
【汚れ落ち】前歯:汚れがほぼ落ちた
Before
After
それぞれ1本ずつ、歯ブラシを当てたところ、接触箇所の汚れはほとんど落とせました。
【汚れ落ち】奥歯の溝:溝のスキマもお見事!
Before
After
汚れが溜まりやすい奥歯の溝も一定時間当てるだけで、しっかり汚れを落とせます。
【使い勝手】
ブラシがしっかり歯にフィットし、奥歯の奥まで掃除しやすく、歯科医から高評価を獲得しました。
ソニックケアにそっくりな磨き心地。ブラシにコシがあるのもいい。
充電端子のカバーは、引っ掛かりが浅く開けにくいです。
モードは全4種。該当モードが点灯し視認性も良好です。
総評
汚れ落ちテストでは、前歯のみわずかに点数を落としたものの、今回も変わらず優秀な結果を示しました。磨きやすさも歯科医から高く評価され、汚れ落ちと使い勝手を両立した秀逸な製品といえます。
【2位】シャオミ「電動歯ブラシ T302」
- シャオミ 電動歯ブラシ T302
- 最安価格: ¥3,580〜
- 前歯
- 前歯の裏
- 奥歯
- 奥歯の裏
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 4000円以下で安価
- ブラシが4つ付属
- がっかりポイント
-
- 充電に専用台が必要
- 幅
- 26mm(実測値)
- 奥行
- 26mm(実測値)
- 高さ
- 185mm(実測値)
- 重量
- 110.5g(実測値)
- 交換ヘッドの価格
- 1680円(3本)
- 機能
- 4モード搭載(標準クリーニング、デリケート&ジェントル、歯茎マッサージ、ホワイトニングポリッシュ)
- 本体丸洗い
- ◯
- 稼働時間
- 150日間
- 充電方式
- 専用ワイヤレス充電ドック
- 研磨方式
- 音波振動式
- 充電時間
- 4時間
- 型番
- BHR7647GL
1位のEPEIOS「音波電動歯ブラシ OKare! ET003」に迫る汚れ落ち具合でした。良好な評価と言えそうです。
ブラシの密度が3位のシャオミ「オシレーション 電動歯ブラシ」より少ない印象でした。3位のブラシで十分かも。
【汚れ落ち】奥歯
Before
After
奥歯の汚れ落ちは、1位のEPEIOS「音波電動歯ブラシ OKare! ET003」同様満点を獲得しました。
前歯と奥歯の溝がやや苦手な印象でしたが、お値段以上に汚れを落とせました。
【使い勝手】
ブラッシングモードは全4種を搭載。IPX8とダブルシールの2層防水設計のため、安全性も高いです。
どの角度でも充電できる!
本体の充電は、360°ワイヤレスの充電ドックが付属。フル充電すると、最長150日間使用できます。
ヘッドブラシ
ヘッドブラシは4つ同梱されており、しばらく買い替えの必要がなく◎です。
デュポン社製のブラシを採用しています。
総評
汚れ落ちテストでは、4000円以下(検証時)とは思えないほど良好な評価を獲得しました。ヘッドブラシはデュポン製ですが、毛束の密度はやや少なめです。充電には専用スタンドが必要で、その点は少し手間に感じられます。
【3位】シャオミ「オシレーション 電動歯ブラシ」
- シャオミオシレーション 電動歯ブラシ
- 最安価格: ¥2,580〜
- 前歯
- 前歯の裏
- 奥歯
- 奥歯の裏
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 3000円以下で安価
- がっかりポイント
-
- 付属のブラシが1つだけ
- 汚れが残りやすい
- 幅
- 26mm(実測値)
- 奥行
- 26mm(実測値)
- 高さ
- 188mm(実測値)
- 重量
- 126g(実測値)
- 交換ヘッドの価格
- 1680円(3本)
- 機能
- 3モード搭載(ジェントル、標準、深層振動)
- 本体丸洗い
- ◯
- 稼働時間
- 180日間
- 充電方式
- USB-C
- 研磨方式
- 音波振動式
- 充電時間
- 6時間(約)
- 型番
- BHR9809GL
一般的な電動歯ブラシだと思います。初めて使う人は、安価なのでお試しで使うのはアリかも。
【汚れ落ち】前歯
Before
After
【汚れ落ち】奥歯の溝
Before
After
前歯の曲面よりも、奥歯の凹凸部分の汚れを落とせました。
汚れ落ちは値段相応の印象。前歯と前歯の裏は苦手でした。
【使い勝手】
磨きやすさは1点差で4製品中2位を記録し、歯科医からも高い評価を得ました。モードは3種類を搭載し、フル充電で最長180日間使用可能です。
ヘッドブラシ
シャオミ「電動歯ブラシ T302」同様、銅を使わないブラシを採用しています。
使っていくと黄緑の毛先の色が薄くなっていくので、ブラシの交換タイミングがわかりやすいです。
なお、付属のブラシは1つだけなので、もうひとつくらい欲しいところ。
総評
2位のシャオミ「電動歯ブラシ T302」より価格が1000円低い(検証時)シャオミ「オシレーション 電動歯ブラシ」の汚れ落ちは合格レベルです。
しかし、磨きやすさは1位のEPEIOS「音波電動歯ブラシ OKare! ET003」と互角でした。
充電がUSB-Cなのは◎です。
ヘッドブラシが1つしか付属しないので、頻繁にブラシの購入が必要かもしれません。
【4位】EPEIOS「回転電動歯ブラシ OKare! Loop」
- EPEIOS回転電動歯ブラシ OKare! Loop
- 最安価格: ¥4,450〜
- 前歯
- 前歯の裏
- 奥歯
- 奥歯の裏
- 使い勝手
- 幅
- 28mm
- 奥行
- 26mm
- 高さ
- 223mm
- 重量
- 105g(約)
- 交換ヘッドの価格
- 1299円(2本)
- 機能
- 3モード搭載(クリーン、ホワイト、センシティブ)
- 本体丸洗い
- ◯
- 稼働時間
- 60日間
- 充電方式
- USB-C
- 研磨方式
- 回転式
- 充電時間
- 4時間(約)
- 型番
- OKARE LOOP
電動歯ブラシの選び方
ここからは、兄妹誌『LDK』より、「電動歯ブラシの選び方」と「電動歯ブラシの正しい磨き方」を紹介します。
電動歯ブラシはズボラさんの救世主
電動歯ブラシは雑に手磨きしている人におすすめのオーラルケアアイテム。
ブラシをゴシゴシ動かさず、正しい持ち方と角度で歯に当てることで、手磨きよりも効率よくキレイに磨くことができます。テレビを観ながら、お風呂に入りながらの「ながら磨き」にも適しています。
一方で、手磨きと比較して歯のどの部分に当たっているのかわかりにくいというデメリットも。電源を入れずにブラシの当たり具合を事前にチェックしましょう。また、押し付けすぎると歯茎にダメージを与える可能性大です。
効率よく磨くには正しく使うことが大切です。
電動歯ブラシの種類はおもに2種類
振動式と回転式に大別できる
ヘッドが回転して物理的に除去する「回転式」タイプと、音波による振動で汚れを落とす「振動式」タイプがあります。
電源方式には「充電式」と「乾電池式」があり、充電式のほうがパワーは強めです。乾電池式だと電源を気にしなくていいので持ち運びに便利で、外出先でも使いやすいです。
女性や子どもなど口内が小さい人には、ブラシが小さめヘッドかつ厚みがないほうが奥歯の裏まで届いて磨きやすいです。
歯科医が解説! 電動歯ブラシの正しい磨き方
「電動歯ブラシを買ってみたけれど、いまいち効果がわからない」、「電動歯ブラシを使っていたけど実はもう使ってない」、「初めて使うから少し不安」なんて思うことありませんか。正しく使えば驚くほど歯がツルツルになるんです。
そこで、神保町タワー歯科・矯正歯科 院長の越智信行先生に教わった電動歯ブラシの正しい磨き方を解説します。
【電動歯ブラシの動かし方】1本ずつブラシをスライドする
奥歯から1本ずつゆっくり移動するイメージで磨いていきましょう。上下左右を分割して30秒ごと、計2分のブラッシングお知らせタイマー機能付きの電動歯ブラシもあります。磨く順番を決めると磨き残しが減りますよ。
【電動歯ブラシの当て方】押し付けない、動かさない
基本的には電動歯ブラシはブラシをゴシゴシ動かさず、押し付けずに磨きましょう。歯磨き粉は使わずに水をつけ表面がツルツルしたら終了です。歯磨き粉を使う場合は、研磨剤不使用の製品を使用してください。
【電動歯ブラシの持ち方】ペン持ちのほうが効果的に磨ける
力を入れずペン持ちするほうが小回りがきくのでオススメ。歯と歯茎の間に毛先をちゃんと当てられるなら、握って持ってもOKです。
【電動歯ブラシの角度】面は90度、歯と歯茎の間は45度
歯の表面やかみ合わせ面は90度に。
歯と歯茎の境目は45度の角度に当てます。
前歯の裏はブラシを縦にして角度にそって当てましょう。
※一般的な使い方の情報です。症状がある場合は歯科医へご相談ください。
電動歯ブラシを選ぶ際によくある質問
電動歯ブラシは手磨きより本当にラク?
ブラシを大きく動かさず当てるだけで振動や回転が汚れを落とすため、効率的に磨ける傾向があります。ながら磨きにも向くとされますが、当たり方を確認しないと磨き残しが出やすい点には注意が必要です。
電動歯ブラシは振動式と回転式はどう選べばいい?
振動式は音波振動で汚れを落とすタイプ、回転式はヘッドが物理的に回って除去するタイプです。広い面は回転式が当てやすい一方、細部はフィットに差が出る傾向も。自分の磨き方や口内に合わせて選ぶと良いとされます。
まとめ:今回もEPEIOS「ET003」がベストバイ!
以上、安い電動歯ブラシのおすすめランキングでした。
今回は、スマートフォンやガジェットで知られるシャオミ(Xiaomi)が電動歯ブラシ市場に参入したため、複数回ベストバイを獲得しているEPEIOS(エペイオス)「音波電動歯ブラシ OKare! ET003」と比較しました。結果はエペイオスがベストバイを獲得しましたが、シャオミも2位と3位にランクインし健闘。この価格とクオリティを考えると、今後の伸びが期待できるメーカーといえます。
電動歯ブラシで重要なのは、やはり汚れ落ち性能。シャオミは1位には及ばないものの、約2000円安い(検証時)「電動歯ブラシ T302」が良好な評価を得ました。
一方、4位のEPEIOS「回転電動歯ブラシ OKare! Loop」は、今回唯一の回転型ブラシ。広い面を磨くのは得意な反面、奥歯など細部には届きにくく、隅々までしっかり磨けない点が課題です。過去のテスト結果からも、回転型よりスタンダードなモデルを選ぶほうが無難といえます。
1位のEPEIOS「音波電動歯ブラシ OKare! ET003」はもちろんおすすめですが、シャオミ製品はどちらも手頃な価格で、お試し感覚で使いたい人に向いています。今後、後継機が登場する際には、価格を維持しつつ、さらなる汚れ落ち性能の向上に期待したいところです。
エペイオスはよく落ちるし、シャオミ初の電動歯ブラシは想像以上でした!
記事を参考に、ぜひお気に入りの電動歯ブラシを見つけてください。
安い電動歯ブラシのおすすめ
EPEIOS
音波電動歯ブラシ
OKare! ET003
電動歯ブラシの売れ筋ランキングもチェック!
電動歯ブラシのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
今回は新興メーカーの対決です。シャオミに注目!