2020年は各社4Kテレビ本気モデルが勢揃い
テレビを選ぶ際にメーカー別の特徴を知りたい人も多いでしょう。操作感や商品ラインナップにもメーカーの思想が表れるんです。
本来ならば東京オリンピックで盛り上がっているはずだった2020年。コロナ禍で発売がズレていた各メーカーから気合いの入った新製品が出揃っています。
そこで今回は、テレビを選ぶ際の基準にもなる各メーカーの特徴を解説します。今回紹介するのは、格安ブランドのLGエレクトロニクス、ハイセンス、フナイ、アイリスオーヤマです。
躍進目覚ましい格安4大ブランドの特徴をチェック
国内大手メーカーと違って格安ブランドはその生い立ちからさまざまです。
▼LGエレクトロニクス
日本ではまだまだマイナーな感はありますが、韓国が拠点のLGグループの中核をなす総合家電メーカーは世界シェア2位のブランド。映像配信やAI対応ではむしろ日本よりも先進的です。
▼ハイセンス
2019年では格安ベストバイだったハイセンス。2018年の東芝テレビ事業買収で日本のAV技術を手中に収め、かつての酷評から一転してハイコスパへ。格安中心ながら液晶テレビ、有機ELとラインナップを展開しています。
▼フナイ
ヤマダ電機とタッグを組み復活した世界のFUNAI。録画機能搭載で差別化を進めるほか、2020年モデルでは遂に4Kチューナーも搭載しました。今年は他ブランドと同じ土俵で勝負しています。
▼アイリスオーヤマ
4Kテレビ以外でもブランドの躍進が目覚ましい国内メーカー。画質や機能は大手には及ばないものの、音声操作など面白い発想を取り入れています。
こうしてみると、各メーカーそれぞれに「らしさ」があり、商品ラインナップや操作感などにも思想が表れます。これらはテレビを選ぶ際の基準にもなりますよね。
ここからは各社の高性能4K液晶テレビの上位モデルを中心に紹介します。
[LGエレクトロニクス]OLEDはとにかく安くて最先端
LG
55NANO91JNA
実勢価格:14万3636円
サイズ:W1237×H786×D263mm
重量:17.1kg(スタンド含む)
チューナー:BS4K・110度CS4Kx1
LGエレクトロニクスは世界シェア2位のブランド。IPS液晶、有機ELとも自社グループ生産で手掛けています。
映像配信のほか、独自のWebOS採用で低価格機でもGoogleアシスタント、Alexa、自社AI技術に対応している点は、むしろ日本メーカーよりも先進的といえるでしょう。
▼LGエレクトロニクスの4Kテレビのラインナップ
マジックリモコンを 使いこなすのがキモです。
[ハイセンス]視野角も克服して最強コスパに
ハイセンス
55U8F
実勢価格:11万6000円
サイズ:W1232×H786×D261mm
重量:18.1kg(スタンド含む)
チューナー:BS4K・CS4K×1、地上デジタル×3、BS・110度CSデジタル×3
映像配信: YouTube、Amazonプライムビデオ、Netflix、dTV、U-NEXT、Hulu、ABEMA
ハイセンスは世界シェア3位の巨大メーカー。2018年3月に東芝からテレビ事業を買収して以来、日本国内で発売する機種はすべてレグザとLSIを共同開発している日本専用仕様となっています。海外メーカーだからよいというより、中身がレグザで価格が安いから評価されています。
実際に中身を見ても、全録やクラウド機能などレグザ独自機能を除くソフトウェアや操作系はレグザと同じ。高画質エンジンも同一のため地デジもキレイです。
ハイセンス発の技術では、広視野角の設定も可能になっています。2020年モデルはプライム・ビデオ対応しました。
▼ハイセンスの4Kテレビのラインナップ
中身が東芝で、性能と価格が好バランスです。
[フナイ]即録画できるやさしいモデル
フナイ
FE-55U7020
実勢価格:16万4780円
サイズ:W1228×H731×D267mm
重量:33.7kg(スタンド含む)
チューナー:BS4K・CS4K×2、地上デジタル×3、BS・110度CSデジタル×3
主な機能:HDD内蔵
映像配信: YouTube、dTV、U-NEXT、Hulu、ABEMA
ヤマダ電機専売で自社ブランドを復活させたフナイは、ソフトを独自開発したうえで録画機能まで内蔵と、テレビ売り場を訪れるお客様の声を反映した機能がユニークです。
2020年モデルより内部構成を変更し、Android TV内蔵となり、ネット対応も強化しています。
▼フナイの4Kテレビのラインナップ
ヤマダ電機の専売メーカーです。
[アイリスオーヤマ]とにかく価格重視ならLUCA
アイリスオーヤマ
LUCA
50XUB30
実勢価格:6万9800円
サイズ:W1123×H712×D268mm
重量:11.1kg(スタンド含む)
チューナー:BS4K・CS4K×2、地上デジタル×3、BS・110度CSデジタル×3
※リンクは50インチです
ブランド躍進めざましいアイリスオーヤマは、薄型テレビも自社ブランドで展開しています。
2020年モデルは音声操作など面白い発想を取り入れているものの、ネットも内蔵せず、画質も機能も開発力は大手ブランドには及ばずといったところ。価格で割り切った仕様と考えるべきです。2019年に発売した「ねえ、ルカ」で反応する音声操作対応のモデルはすでに型落ち化しています。独自の機能だったので少し残念です。
▼アイリスオーヤマの4Kテレビのラインナップ
機能割り切りで低価格で勝負です!
以上、格安ブランド4社の「らしさ」をご紹介しました! 国内大手メーカーか、格安ブランドか。ぜひ購入の際の参考にしてくださいね。
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