2020年9月に発表されたApple新製品を専門家が解説!
2020年9月、アップル恒例の新製品発表会が行われました。AppleWatchやiPadの新モデル、新サブスクと発表会はなかなかのボリューム。ということで、雑誌『家電批評』がAppleの新製品ニュースをお届け! 専門家に率直な感想を伺い、Appleの新製品を解説してもらいました。
今回は、「Apple Watch SE」のご紹介です。
大多数のユーザーはこれで十分?「Apple Watch SE」
Apple Watch SE
実勢価格:
GPSモデル/3万2780円~
GPS+Cellularモデル/3万8280円~
サイズ・重量:W38×H44×D10.4mm・36.20~36.36g(44mm)、W34×H40×D10.4mm・30.49~30.68g(40mm)
OS:watchOS 7
必要環境:iOS 14以降を搭載したiPhone 6s以降が必要
「AppleWatch Series 6」と一緒に発表された新ラインナップが、「AppleWatch SE」です。
Series 6の廉価版っぽく感じますが、性能はほぼ前モデルのSeries 5と同等で、本体はアルミニウム製の3色のみ。Series 6にある「血中酸素ウェルネスセンサー」と「電気心拍センサー」は搭載していませんが、ワークアウト用途がメインであれば、どちらもなくても困るほどの機能ではありません。
その性能を考えれば、Series 6の廉価版というよりは、こちらが標準モデルで、Series 6が上位モデルといえます。
▼最新アップルウォッチSeries 6の紹介記事はこちら
「watchOS 7」の進化ポイントは?
「watchOS 7」のポイントをざっとまとめると、以下のようになります。
1:新しい7つの文字盤
ストライプ、クロノグラフプロ、GMT、アーティストなど、新しい7つの文字盤が追加されました。
2:家族との共有
自分のiPhoneを持っていない子どもやシニアでも、AppleWatchを利用可能。
3:睡眠トラッキング
就寝・起床時間の管理だけでなく、睡眠の質を高めるための「就寝準備」機能が搭載されています。
では、「Apple Watch SE」について、もう少し詳しく見ていきましょう。
Series 6との共通点1:転倒検知機能も健在
AppleWatch Series 4 以降で追加された転倒検出機能は両モデルとも健在。転倒を検知すると手首を叩いたり警告音を鳴らし、状況に応じて緊急通報サービスに連絡してくれます。
Series 6との共通点2:常時計測する高度計
これまで「コンパス」アプリや一部のワークアウト中にしか確認できなかった高度ですが、文字盤に設置して常に計測することが可能となりました。ハイキングや登山、スキーなどで重宝しそうです。
【専門家の率直な感想】常時点灯の重要視次第
「AppleWatch SE」は、税抜き2万9800円とお手頃なモデル。Series 6と比べると、CPU性能に加えて、血中酸素ウェルネスセンサーや電気心拍センサーの非搭載、充電やWi-Fiなどのスペックも劣りますが、Series 5と同じS5チップを搭載するなど基本動作は問題なさそうです。
【まとめ】差を割り切れるならSEがお買い得
「AppleWatch SE」には、残念ながら前モデルで大好評だった常時表示Retinaディスプレイは搭載されていません。しかし、Series 6と比較して最安モデルで1万5000円の価格差はかなり大きく、このへんの差を割り切れるのであれば、お買い得なのは明らかにSEだといえるでしょう。
「ファミリー共有設定」を使えば1台のiPhoneに家族のAppleWatchも登録して情報共有ができるので、家族に持たせるのもいいかもしれません。
Series 3は継続&価格値下げ!
「AppleWatch Series 3」のGPSモデルも、2サイズ・2カラーで継続販売。価格は2万1780円からと手頃ですが、せっかくならSEがオススメです。
Apple Watch Series 3(GPSモデル)
実勢価格:2万1780円~
以上、2020年9月に発表されたApple新製品「AppleWatch SE」のご紹介でした。
気になった人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
ただ、常時点灯に対応しないのはわかりやすい差別化ですね。発表会ではAppleWatchがファミリー共有設定に対応したことで、SEを子どもや高齢者用としての用途をアピールしていました。