“今、アツい家電”は?読者・識者・家電好き芸人にアンケート!
ネットを疑う家電購入ガイド『家電批評』では、毎月、数多くの家電を検証・紹介しています。しかし、別ジャンルで注目している家電や、改めて使ってみたら超便利だった以前の製品などはなかなかフォローすることができません。
そこで、いつもご協力いただいている識者の方々だけでなく、家電好きの芸人や読者の皆さま、総勢405人からアンケート調査し「家電・デジタル総選挙」を実施! 「これで暮らしを変えました」「とにかく誰かにオススメしたい」という気持ちで一票を投じてもらい、「今、アツい家電」をピックアップしました。
DIY初心者が静音インパクトドライバー2機種の違いを検証
ここからご紹介するのは、話題の「静音インパクトドライバー」。DIYに没頭したいけれど、周囲への騒音が心配という人にオススメの電動工具です。
電動ドライバーの中でもパワーがあるインパクトドライバーは、DIYなどの作業がはかどるので扱いに慣れている方や、力のある方にはおすすめです。
今回は、「ハイコーキ」と「マキタ」をDIY初心者が実際に使用し、2モデルの違いを検証しました。テスト方法は、以下のとおりです。
1:ネジ打ちテスト
「2インチ(38㎜)×4インチ(89㎜)」の2×4材を3本、瞬間接着剤で重ねて厚い板を作成。そこに75mmのネジをある程度固定される状態までの仮打ちを行いました。
そして、ドライバーで打ち込みを始め、完全に木材に埋まるまでの時間を計測しています。平均値も算出しました。また、運転モードは両機ともに最強のモードを利用。テストを通して使いやすさやパワーの体感もチェックしています。
2:静音テスト
打ち込みに使った木材はネジ打ちテストと同じ内容で作成したものを利用。各モデルについて、ある程度固定されるまでの仮打ちを行い、そこから打ち込み始めて木材に埋まるまでの音量を計測しています。
音量についてはテスト中の最大音を採用。5回計測して、平均値も算出しました。また、音量だけではなく、稼働音の体感(耳障りかどうか、など)についてもチェックして、静音性の評価に反映させています。
果たして、2機種の実力はどうだったのでしょうか? 検証した結果をご覧ください!
超静かで失敗しにくい!ハイコーキ「WHP 18DBL」
ハイコーキ
WHP
18DBL
実勢価格:6万7859円
バッテリ2本・充電器・ケース付
サイズ:全長136×高さ237×センタハイト29mm
重量:1.6kg
最大締付トルク33N・m(336.7kgf・cm)
六角軸二面幅:6.35 mm
▼評価
使い勝手:◎
パワー :○
静音性 :◎
ハイコーキ「WHP 18DBL」は、回転と打撃でネジをグイグイと打ち込めるインパクトドライバーですが、ビギナーはパワフルすぎてネジなめを起こしやすいのがネック。
ですが、ハイコーキは打撃前に回転速度を落とす「テクスモード」が優秀で、テスト中に1回もネジなめを起こさず打てました。
1:ネジ打ちテスト
マキタに比べて、ゆっくりゆっくりと入っていく感覚。また、丁度よい位置でネジを止めやすいです。
2:静音テスト
ハイコーキは耳障りな音でもなく、マキタより静かな音でした。
コツは必要だけどパワーは上だった マキタ「TS141 DRGX」
マキタ
TS141
DRGX
実勢価格:5万4500円
バッテリ2本・充電器・ケース付
サイズ:全長136mm
重量:1.5kg(BL1840装着時)
最大締付トルク40N・m
充電時間:55分
▼評価
使い勝手:○
パワー :◎
静音性 :○
マキタ「TS141 DRGX」はハイコーキよりパワフルでしたが、初心者が使うとたびたびネジ頭から先端が外れてしまうこともありました。
ただ、慣れると圧倒的な打ち込みの速さが爽快!! 稼働音はハイコーキより大きいですが、打ち込みがすぐ終わるのでそこまで騒音は気になりません。
かなりパワフルで、硬い木材にもグイグイとネジが入り込んでいきます。(たにさん氏)
1:ネジ打ちテスト
グングンとネジが入っていきます。ただ、ネジから外れるカムアウトが何回か、起こりました。
2:静音テスト
マキタは、ガガガッという打ち込み音が大きく響きました。
以上、静音インパクトドライバー2製品の比較結果でした。静音性を重視するならハイコーキ、パワーを重視するならマキタ、という結果でした。騒音を気にせずDIYに没頭したいという人は、ぜひチェックしてみてくださいね!
▼DIY初心者におすすめ! 小型の電動ドライバーで使いやすいのは?
『家電批評』2020年10月号
家電批評
2020年10月号
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ネジなめが起こりにくく、ビギナーでも手軽に長いネジを安定して打てます。(マーくん氏)