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※情報は『家電批評』2020年5月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。
一人暮らし向け冷蔵庫の機能は どれも大きな違いはありません
最近の冷蔵庫は食品の鮮度維持に注力した製品が増えており、チルド室や野菜室の進化には目を見張るものがあります。せっかくだから一人暮らしでも機能にこだわって冷蔵庫をえらびたいという方もいらっしゃるでしょう。でも、残念ながら一人暮らしにちょうどいいサイズの冷蔵庫には、ハイエンド機種に搭載されているような高機能のチルド室や野菜室は備わっていません。正直なところ、どれを選んでもそんなに変わりはないんです。そのため、選ぶポイントとなるのはデザインや価格ですが、ほかにもチェックしておきたいことを解説していきたいと思います。
なお、ファミリーサイズの冷蔵庫のおすすめもサンロクマルで公開していますので気になる方はどうぞ。
▼サンロクマルで公開中の最新おすすめ冷蔵庫記事はこちら
一人暮らし向け冷蔵庫選びで チェックしておきたい4項目
一人暮らし向け冷蔵庫は価格やデザインで選びがちすが、毎日使うものだけに使い勝手も重視したいですね。使いやすい冷蔵庫を選ぶには、以下の4項目をチェックしておくと良いでしょう。
チェック1:容積
一人暮らしにちょうどいいのは100~200Lクラスの冷蔵庫。外食が多く買い置きもしないという方は150L未満のモデルでも必要なスペースを確保できますが、自炊の頻度が高かったり冷凍食品をよく利用する方には150L以上の大きめのモデルがおすすめです。150L以上のモデルなら、週末に友人たちと家飲みする場合にも、人数分の飲み物や食材を収納できます。
▼冷蔵室、冷凍室それぞれの容積にも注目
より自分の生活スタイルにあった冷蔵庫を選ぶなら、冷蔵室と冷凍室それぞれの容積にも注目してみましょう。
自炊を頑張るのであれば、冷蔵室の容積が広い冷蔵庫を選ぶと食材や作り置きの保管スペースに困りません。
一方、冷凍室の容積が広いと、冷凍食品をたくさんストックすることができます。冷凍食品に頼りがちな一人暮らしの食生活に活躍してくれるでしょう。
チェック2:扉の開閉方向
たいていの冷蔵庫の扉は、右または左の一方向にのみ開くようになっています。設置場所や設備との位置関係によっては、使い勝手が非常に悪くなってしまうことも。そのため、間取りや利き手にあった扉の開き方をする製品を選ぶようにしましょう。なかには開閉方向を自分で変えられる製品もあり、設置スペースの環境に合わせられるので重宝しますよ。
チェック3:耐熱温度と耐荷重
※画像はシャープ公式HPより
限られたスペースを有効活用するためにも、冷蔵庫の上部に電子レンジが置けると嬉しいですよね。そこでチェックしておきたいのが耐熱温度と耐荷重です。耐熱温度100℃以上、耐荷重量30kg以上を目安として検討しましょう。
チェック4:霜取りや静音性
定期的に霜取りしないといけない製品もあります。一度電源を切って霜が溶けるのを待ったり、霜をヘラなどでこそげ落としたりと地味に面倒な作業ですよね。霜取り機能が備わっていれば面倒な作業が不要なので、メンテナンスも楽チンです。また、一人暮らしは冷蔵庫の設置場所と生活スペースが近くなるので、稼働音にも注意したいですね。静音性を重視する場合は、騒音値をチェックしておくと安心です。
以上を踏まえ、ほぼ毎日自炊するという方にもおすすめできる、大きめの一人暮らし向け冷蔵庫5製品をご紹介したいと思います。
そのほかのポイントにも注目
ここからは上記以外の、注目したいポイントを紹介していきます。電気代やデザインなど少しこだわるだけで、普段の生活が充実していきますよ。
一人暮らしには節電が重要!年間消費電力量をチェック
冷蔵庫は数ある家電の中でも、唯一24時間稼働しています。そこで、冷蔵庫の節電ができれば、毎月の出費を抑えることが可能に。
省エネをうたっているモデルや年間消費電力量を目安に、節電できる冷蔵庫を選ぶといいでしょう。節電と通常モードの切り替えができるモデルなら、シチュエーションに合わせて切り替えできるので便利ですよ。
部屋の間取りによっておしゃれなデザインに注目
一人暮らしの部屋となるとワンルームや、間取りによっては人目につきやすい場所に冷蔵庫を設置する可能性も。できることなら部屋のインテリアに違和感なく馴染むデザインにも注目したいですね。
しかしデザインだけにこだわると、冷蔵庫本来の使い方として扱いづらくなってしまうので、デザインと機能性をバランス良く考えるのがポイント。色やサイズ、扉の開閉方向にも考慮して選ぶと良いでしょう。
メーカーごとの特色もチェック
買い換える頻度が高くはない冷蔵庫。自分にとって使いやすい製品を選ぶために、メーカーごとの特色も知っておきましょう。
デザインと実用性を兼ね備えたパナソニック
パナソニック製の一人暮らし向けの冷蔵庫は、シンプルかつ上質なデザインと、扱いやすい機能性のバランスが魅力です。
省エネと通常モードの切り替えや、高さの調節可能な棚など自分の生活スタイルに合わせやすい機能も充実。デザインと機能性どちらもこだわりたい人にうってつけといえるでしょう。
充実した機能性を誇る三菱
扱いやすさ重視の人にぴったりなのが三菱製の冷蔵庫。霜取りや耐熱トップテーブルといった、一人暮らし向け冷蔵庫に欲しい機能に加え、細かく仕切られた4段の棚や大型ドアポケットなどの庫内設計も便利です。
多彩な機能を搭載しているので、初めて一人暮らしをする人にもおすすめです。
アイリスオーヤマは多彩なラインナップが魅力
ラインナップの豊富さが、アイリスオーヤマの魅力。101~200Lクラスから100L以下のクラスまで、多彩な冷蔵庫を揃えているため、自分の生活スタイルに合わせて選びやすいですよ。
また、比較的低価格で購入できるので、出費を抑えたい学生や、数年で買い換える単身赴任の方など幅広いシチュエーションで活躍してくれます。
搬入経路と設置場所の確認は忘れずに!
購入前に必ず確認したいのが、冷蔵庫の搬入経路と設置場所です。せっかく良い冷蔵庫を購入しても搬入や設置ができない場合や、思わぬ出費を招く可能性も。
冷蔵庫本体の寸法+10cmの幅が最低限必要となるので、マンション・アパートの入り口や階段、エレベーターなど経路のあらゆる箇所の寸法を把握しておきましょう。
設置場所については、本体のサイズに加えて放熱スペースが必要になることも覚えておきましょう。
扉の向きを変えられる シャープ「SJ-D17F」
シャープ(SHARP)
SJ-D17F
実勢価格:6万1210円
内容積:167L
サイズ・重量:W480×H1285×D590mm・37kg
カラー:シルバー系
▼各部屋の容量
- 冷蔵室: 121L
- 冷凍室: 46L
- 合計: 167L
シャープ「SJ-D17F」の最大の特徴は、「つけかえどっちもドア」を搭載し、左右どちらにも扉の向きを変えられること。転勤などの引っ越しや模様替えの多い方も部屋のレイアウトを問わずに使えるため、とっても重宝します。トップテーブルの耐熱温度は100℃。電子レンジを上においても安心です。さらに、面倒な霜取りも不要というのは助かります。
扉の向きは、特殊な工具を使ったり業者に依頼したりしなくても簡単にできます。もちろん何度でも変えられます! 扉を左開きに変えれば、左利きの方も使いやすいですよ。
冷蔵室はLED照明で明るく、トレーは収納物にあわせて高さを調節できます。なにより使い勝手がいいのがドアポケット。2Lのペットボトルが3本入るほか、ビールや野菜ジュースなど飲み物がたっぷり収納できるんです。
冷食派にうれしい大容量の冷凍室 アイリスオーヤマ「IRSE-H16A」
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
IRSE-H16A
実勢価格:4万3780円
内容積:162L
サイズ・重量:W474×H1496×D535mm・40kg
カラー:ブラック
▼各部屋の容量
- 冷蔵室: 100L
- 冷凍室: 62L
- 合計: 162L
アイリスオーヤマ「IRSE-H16A」は冷蔵室をやや小さめにし、大胆に冷凍室を大きくしているのが特徴です。冷凍食品や使いきれなかった食材など、たっぷり冷凍保存できます。冷蔵室内のガラス棚はたわみにくて傷もつきにくく、高さの調節が可能。棚やケースは外して水洗いできるので、いつでも清潔に使えます。
冷凍室にこれだけ多くのスペースが割かれたモデルは貴重。引き出しが3つあるので整理もしやすいです。深さのある下段の引き出しには、高さのある大きな冷凍食品もスッキリ入ります。
脱臭フィルター搭載で快適性アップ 東芝「GR-R17BS」
東芝ライフスタイル
TOSHIBA GR-R17BS
実勢価格:6万170円
内容積:170L
サイズ・重量:W479×H1369×D582mm・42kg
カラー:セミマットホワイト、セミマットブラック
▼各部屋の容量
- 冷蔵室: 127L
- 冷凍室: 43L
- 合計: 170L
東芝「GR-R36SXV」は、基本的スペックを備えたやや大きめの冷蔵室と脱臭フィルターが特徴。ニオイの気になる食品も安心して保存できます。
3段のガラス棚や3段ドアポケット、2Lペットボトルが3本入るドアなど、同クラスのモデルの平均的な機能をしっかり備えています。
温度調節ができて節電になる パナソニック「NR-B17CW」
パナソニック(Panasonic)
NR-B17CW
実勢価格:6万5780円
内容積:168L
サイズ・重量:W480×H1293×D586mm・36kg
カラー:マットビターブラウン、マットバニラホワイト
▼各部屋の容量
- 冷蔵室: 124L
- 冷凍室: 44L
- 合計: 168L
一人暮らしでは電気代も気になるところ。パナソニック「NR-B17CW」は節電に配慮したモデルで、庫内に設置された節電レバーで標準/節電モードの切り替えが可能です。さらに風量も調節できるので、収納量が少ないときや旅行などで不在の時に役立ちます。
上の2段のガラストレイは差し替えて高さの調節ができます。残念ながら上位モデルに搭載されている「微凍結パーシャル」はこのモデルには付いていません。
4段の棚で整理がしやすい 三菱電機「MR-P17E」
三菱電機(MITSUBISHI ELECTRIC)
MR-P17E
実勢価格:5万5330円
内容積:168L
サイズ・重量:W480×H1338×D595mm・37kg
カラー:シャイニーシルバー、サファイアブラック
▼各部屋の容量
- 冷蔵室: 122L
- 冷凍室: 46L
- 合計: 168L
高い棚を持て余してしまう方におすすめなのが三菱電機「MR-P17E」。3段スタイルのモデルが多いなか、こちらの棚は4段。ハムやチーズ、瓶詰食品などが整理しやすくなっています。
4段の棚はデッドスペースを極力減らせ、細かい食材の保存に適しています。一人暮らしでは多くなりがちな“ご飯のおとも”などの保存食や調味料が整理しやすいです。ドアポケットの容量も大きく、上段には500mlLのペットボトルを立てて入れられます。
価格やデザインも重要ですがライフスタイルに合わせた冷蔵庫選びがもっとも重要
以上、一人暮らし向けの冷蔵庫おすすめ5選をご紹介しました。
どれを選んでも大きな差がないようですが、扉の向きを変えられるシャープの使い勝手が際立っています。価格やデザインも冷蔵庫選びの大切なポイントですが、自炊の頻度や使い勝手などを考慮して、ライフスタイルにあった冷蔵庫を選びましょう。