Amazonレビューが信用ならん! 充電式カイロは“どれが買い”なの?
USB充電や乾電池で駆動する充電式カイロ市場は、国内メーカー製はほぼ絶滅し、いまや中華系で占められています。
他の中華系商品同様、“あれも付いてる、これもできる”という常套句が並んでいますが、Amazonのレビューを見る限り、アテになった試しがありません。
玉石混交の中から名品とポンコツを見分けるには、ただただ使ってみるしかない! ということで今回は、Amazonで人気の充電式カイロをテストしてみました。
Amazonの充電式カイロ10製品の 温度や持続性、機能性をテスト
今回の検証では、Amazonで人気の充電式カイロ10製品を集め、カイロとしての性能や使い勝手を徹底比較しました。
テストしたのは、下記の10製品です。
・GVDV 充電式カイロ
・ANSOLO 充電式カイロ
・OUAMEI 電気カイロ
・BigBlue 充電式カイロ
・UrChoice 充電式カイロ
・ROVENDA 充電式カイロ
・MixMart USB充電式カイロ
・RioRand 充電式カイロ
・SMSJ 充電式カイロ
・BEQOOL 充電式カイロ
テストでは、次の3項目に注目しました。全モデルとも高温モードで検証を行いました。
テスト項目1:温度の安定性(20点満点)
カイロは理想的な暖かさを保持できるのがベスト。温度が常に上下するような商品は怖くて使えません。最高温度で分単位の温度推移を計測し、安定性を検証してみました。
テスト項目2:持続性(20点満点)
バッテリー容量通りの持続性なのかも譲れないポイント。フル充電が空になるまでの時間を正確に計りました。
テスト項目3:使いやすさ・機能性(各5点満点)
持ち歩くのでサイズや使いやすさは重要です。実際に男性4名で試してみました。LEDライトなど、カイロ以外の付加機能は実際に使って採点しました。
以上の4つの検証項目を合計50点満点で評価。これをもとに、ランキングを作成しました。また、Amazonの人気製品を集めた検証ではありますが、楽天市場でお取り扱いのある製品は販売ページへのリンクを配置しています。
ということで、はたして、いったいどの製品が1位に輝いたのでしょうか。
早速発表します!
ムラのない暖かさが長時間持続 多機能なGVDV「充電式カイロ」
GVDV
充電式カイロ
実勢価格:2480円
サイズ:約W70×H115×D30mm
重量:約185g
温度調整:3段階
電池容量:10000mAh
両面急速発熱:〇
平均温度:53.94℃
持続時間:453分
▼テスト結果
- 温度の安定性: 18/20点
- 持続性 : 18/20点
- 使いやすさ : 2/ 5点
- 機能性 : 2/ 5点
- 合計 : 43/50点
見事ベストバイに輝いたのは、GVDV「充電式カイロ」。10000mAhの大容量。カイロ、モバイルバッテリー、マッサージャー、LEDライトの4役で活躍します。カイロの温度調節は3段階。温度を表示するディスプレイも便利です。
温度表示やバイブレーター機能を載せたことでタテ、ヨコともサイズアップしていますが、やや大きめでもポケットに入ります。
温度表示は自分にとっての適温がわかり、実用性十分。ライトや振動機能も付いています。
フル充電で453分間稼働。分ごとの温度差は最大で約2.5℃と、ムラのない安定した温度で暖め続けてくれた、GVDV。しかも、別の10000mAhモデルより40分以上も長く発熱が持続して使えたということで安定感、持続時間とも高評価でした。
一台4役で温度表示まで付いた機能性はダントツで、最も使い勝手のいい充電式カイロといえます。1分で41.25℃に到達する急速発熱でも他を寄せ付けませんでした。
サイズ感がよくAmazon人気NO.1 ANSOLO「充電式カイロ」
ANSOLO
充電式カイロ
実勢価格:2680円
サイズ:約W53.5×H104×D29mm
重量:約135g
温度調整:3段階
電池容量:5200mAh
両面急速発熱:〇
平均温度:53.49℃
持続時間:312分
▼テスト結果
- 温度の安定性: 18/20点
- 持続性 : 17/20点
- 使いやすさ : 4/ 5点
- 機能性 : 2/ 5点
- 合計 : 41/50点
2位はANSOLO「充電式カイロ」で、Amazonの人気ナンバー1製品です。3段階調整、両面発熱機能を備えたとてもシンプルな一台。モバイルバッテリー以外に付加機能はありませんが、カイロの使い心地は抜群でした。
Amazonで売れ筋ですが、機能は控えめ。他と同様モバイルバッテリーに使えますが、その他に付加機能はありません。
急速発熱時のみ64. 18℃まで上がりましたが、後は53.49℃前後で安定しました。
温度調整が細かくて使いやすい OUAMEI「電気カイロ」
OUAMEI
電気カイロ
実勢価格:2690円
サイズ:W58×H102×D30mm
重量:約245g
温度調整:4段階
電池容量:5200mAh
両面急速発熱:〇
平均温度:49.77℃
持続時間:305分
3位はOUAMEI「電気カイロ」。スイッチを入れると比較的早く全体が暖まる、熱伝導に優れたタイプ。本体はふっくら丸みを帯び、手に収まりやすい設計です。追加機能はモバイルバッテリーのみとなります。
▼テスト結果
- 温度の安定性: 14/20点
- 持続性 : 17/20点
- 使いやすさ : 4/ 5点
- 機能性 : 5/ 5点
- 合計 : 40/50点
4段階に温度切り替えがあり、35~55℃まで調節可能。気温に合わせて使い分けられます。
OUAMEIはサイズ感、電池容量とも、2位のANSOLOと似たタイプです。フル充電で305分間稼働。平均温度は49.77℃ですが、10分以上同じ温度を維持するなど、一定以上の安定感を発揮しました。加えて、細かく温度を切り替えられる4段階調整はとても便利です。
4位: 温度差があまりなく驚くほど安定感
BigBlue「充電式カイロ」
BigBlue
充電式カイロ
実勢価格:2999円
▼テスト結果
- 合計: 36/50点
4位はBigBlue「充電式カイロ」。10000mAhで持続時間279分とやや短めです。平均温度は54.54℃と暖かく、温度差があまりなく驚くほどの安定感があります。華のある機能は少し欲しいところです。
4位: 角張ったフォルムが持ちやすい
UrChoice「充電式カイロ」
UrChoice
充電式カイロ
実勢価格:2999円
▼テスト結果
- 合計: 36/50点
同じく4位はUrChoice「充電式カイロ」。10000mAhの大容量で連続稼働時間409分と第2位の持続性を記録しました。平均温度は48.40と標準より低めです。やや角張ったフォルムは持ちやすく好評でした。
6位: 鏡がパッケージされた
ROVENDA「充電式カイロ」
ROVENDA
充電式カイロ
実勢価格:2880円
▼テスト結果
- 合計: 33/50点
6位はROVENDA「充電式カイロ」。4000mAhで218分稼働します。最高温度50.92℃と暖かさはやや弱めでした。オンリーワン機能として、カイロの上蓋を開くと、メイクに便利な鏡が隠されています。
7位: ほんのり暖かく持続性がある
MixMart「USB充電式カイロ」
MixMart
USB充電式カイロ
実勢価格:2000円
▼テスト結果
- 合計: 32/50点
7位はMixMart「USB充電式カイロ」。平均温度42.5℃とほんのり暖かい系。熱が弱い分、電池容量5000mAhながら346分間という全商品中3位の持続性をマークしました。懐中電灯の出来がよく単品で使えます。
7位: お腹や腰なども暖められる
RioRand「充電式カイロ」
RioRand
充電式カイロ
実勢価格:1890円
▼テスト結果
- 合計: 32/50点
同じく7位はRioRand「充電式カイロ」。持ち手のついた女性向けカイロ。厚みと広さがあるので、手だけではなく、お腹や腰を暖めることができます。5000mAhですが計測時は190分稼働と持続短めでした。
9位: 最大80℃と高く電気あんかに近い
SMSJ「充電式カイロ」
SMSJ
充電式カイロ
実勢価格:1699円
▼テスト結果
採点不可
こちらは9位というより「選外」だったSMSJ「充電式カイロ」。直径12cmのカイロというより電気あんかに近い商品。3分充電で5時間稼働の触れ込みでしたが、30分で停止する上に発熱パワーは凄く最大80℃と危険な温度まで上がりました。
10位: 直に握れないほど表面が熱くなる
BEQOOL「充電式カイロ」
BEQOOL
充電式カイロ
実勢価格:2599円
▼テスト結果
採点不可
こちらも同じく「選外」という評価に終わったBEQOOL「充電式カイロ」。動作を止めたと思ったら、直に握れないほど表面が熱くなるなど挙動が不安定だった製品。手で握りやすい形をしていますが、安心して持ち運びできません。
以上、充電式カイロおすすめランキング10選でした。
ベストバイのGVDVは、7時間以上も使える最強の充電式カイロ。ただ、2位のANSLOが売れる最大のポイントは、軽量で持ちやすいことにありました。この冬は使い捨てを卒業して、充電式を試してみませんか。