次の時代のヒット家電は?新製品の実力を深堀りレビュー
群雄割拠の家電業界、知らないうちにものすごい進化を遂げているモノ、たくさんあるんです。今回は、ネットを疑う家電購入ガイド『家電批評』編集部が総力取材。テレビからキッチン家電、ゲームまで、新製品の実力をレビューします。
というわけで今回は、斬新かつ有能な調理家電を紹介します。
調理器具として工夫盛りだくさん「火鉢+コンロ」が爆誕
テーブル上で使う調理器具と言えば、ホットプレートやカセットコンロが定番ですよね。火鉢でサンマやお餅を焼いて食べてみたい…。そんな憧れを抱いたことのある人も多いはず。
センゴクアラジンから誕生したポータブルカセットコンロ「ヒバリン」は、そんな夢を叶える調理家電。カセットガスを使って卓上で火鉢が楽しめるんです。
見た目がポップで可愛らしく、「映える」家電であることはもちろん、実は最新の調理家電としての実力も侮れません。
ポイント1:食材に直火を当てず、遠赤効果仕上げ
本当の火鉢のように直火で調理すると、火加減が難しく、食材が生焼けだったり、油断すると黒焦げに。
ところがこのヒバリンは付属のふく射プレートで直接食材に火を当てない仕組みになっており、遠赤外線効果で芯まで火が通り、しかも表面をカリカリに仕上げることができるんです。
ポイント2:火力を細かく調整できる
火力が細かく調整できるのも高評価。つまみに“遊び”がなく、ほんの少し回しても火加減が変わります。
特に力を発揮するのがステーキを焼くときです。弱火でじっくり焼くと、極上のミディアムレアの完成!
ポイント3:ガスが火元から遠くリスクが少ない
火鉢だとどうしても火の元を注視していなければいけませんが、こちらはボディの中にカセットガスを設置。少し設置しにくいのですが、火から遠くリスクも低いんです。通常のカセットコンロのように、安心して使えます。
ムードづくりだけじゃないどんな食材もおいしく調理
センゴクアラジン
ポータブルガスカセットコンロ
ヒバリン
実勢価格:1万5800円
サイズ:W278×D295×H188mm
重量:2.8kg(本体)
実食レビュー1:ステーキはじわじわ弱火で最高のミディアムレアに
さあ、いよいよここからは食材ごとの実食レビューをお届けします。
トップバッターはステーキから。分厚い肉でも遠赤効果でしっかり焼けますので、90秒ぐらいごとにひっくり返して焼くのがコツ。
弱火でじわじわ焼くと、外は香ばしく中は理想のロゼ色に! 「今年一番うまい」という声が出たほど、最高のミディアムレアに仕上がりました。
レビュー2:加工肉がスモークしたみたいになった
次はソーセージやベーコンなどの加工肉を焼いてみました。やや煙が出たものの、弱火にすると軽減できます。
外側はカリッと仕上がりました。スモーキーな香りが付いて、味わいが増した感じ。中もアツアツでジューシーでした!
レビュー3:干物はしっとりアツアツ。お箸が止まらない!
次は、火鉢との相性バツグンのはずの干物にいってみましょう。大きめの干物にしたのでちょっと尻尾が飛び出してしまいました。
今回は身から焼いて火を通し、その後に皮を少し焦がしてみたところ、きつね色に焼きあがりました。
身に水分がきっちり残り、しっとり。お箸が止まらないおいしさでした!
レビュー4:お餅は田舎で食べたあの味になった
ヒバリンでぜひ焼いて食べたい食材、お餅の登場です。普通の切り餅なら4~6個は焼けそうです。数十秒でパチパチといい音が。
数分でお餅が膨らみ、底部にはしっかりと網目状の焼き色がつきました。
外側はきつね色でパリッ。でも中はしっとりモチモチ! 田舎で食べた(記憶があるような)あの味で最高の食感でした。
レビュー5:野菜はパサパサにならずみずみずしさをキープ
最後にシイタケとアスパラガスを焼いてみました。火力が強いのですぐにパチパチ。焼き加減に注意して焼きました。
パサパサにならないか心配していましたが、どちらも中まで火が通っていながらも水分量を維持。特にアスパラガスはアツアツ&シャキシャキが最高でした!
どの食材もエンタメレベルのおいしさでした!
注意点はニオイと洗い物それでも多少の苦労は報われます
お肉も魚も野菜も絶妙に焼けるヒバリンですが、アフターケアはちょっと大変です。食材の油や水分がプレートや五徳に付着するため、ゴシゴシ洗わなければ落ちません。
また、調理中に煙が出るのでニオイが気になる人はいるかもしれません。
それでも、ヒバリンで焼いた食材たちはどれも絶品の域! お一人さまでも、家族一緒でも、苦労が報われる感動を味わえることを約束します。
以上、センゴクアラジンの調理家電ヒバリンの紹介でした。
パチパチ、ジュージュー、音と香りのハーモニーが繰り出す至極の時間を満喫したい人は、検討してみてくださいね。
安全装置が付いているし、モノとして優れています