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※情報は『MONOQLO』2019年3月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。
調理に欠かせないまな板樹脂製と木製どちらがいいの?
料理をする際、毎回と言っていいほど出番のあるまな板。複数枚持っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
調理グッズコーナーにはさまざまな材質やサイズのまな板が揃っていて、正直どれを選べばいいか悩みますよね。
まずは知ってトクするまな板選びの新基準を見ていきましょう。
まな板選びの新基準1:木製にしたほうが鮮度が保てる
まな板の材質は「樹脂製」と「木製」の2種類に分けられます。
樹脂製よりも木製のほうが臭いや色が染み込みやすそう、といったイメージをお持ちではないですか?
まな板の性能にこだわるなら、木製まな板が断然おすすめなんです! それぞれの特徴を比較し、プロにジャッジしていただきました。
木製は料理初心者にも使いやすい
木製まな板は、水に濡らすと表面に水の膜ができます。その膜によって臭いや色移りを防いでくれるので、衛生的かつ美味しく調理できるのです。また、木のまな板は力を入れずに食材を切れるので、包丁にも優しく、初心者にもおすすめです。
一方、樹脂製まな板は簡単に洗える点がメリットですが、臭いや色が染み込んでしまうため、衛生面において生鮮食品を扱うのには向きません。
代表的な木材は主に5種類
木製といってもさまざまな種類の木があります。代表的なのは以下の5種類。
[ヒノキ]
水に強く乾きやすいので、まな板には最も適していると言われる木材。独特の香りも人気の秘訣。
[イチョウ]
表面が傷つきにくく、臭いもつきにくい。材質上反りや歪みが出にくく、長く使うのに向いている。
[ヒバ]
適度な硬さがあり、水に強く腐りにくい特性が。また雑菌などの繁殖を抑える成分が含まれている。
[桐]
軽量で乾きが早く、大きなまな板が欲しいときは持つのが楽。ただ柔らかいので傷はつきやすい。
[ホオノキ]
油分が多いので包丁が錆びるのを防ぐと言われる。比較的安価だが、反りやカビには強くない。
まな板選びの参考にしてくださいね。
まな板選びの新基準2:サイズは小さくて厚めが使いやすい
まな板には、さまざまな大きさや厚みのものがあります。
一般的なサイズは主に2種類
まず比較するのは「大きさ」です。一般的には小さめ(5~20cm)と大きめ(25~40cm)の2種類に分かれます。それぞれのメリット・デメリットはこちらです。
一人暮らしを含めて3~4人の一般的な家庭で使いやすいという点で、大きさで軍配が上がったのは、小さいまな板でした!
食材を切って、その都度フライパンや鍋に入れるので、まな板周りが散らからずに済みます。スペースがせまいので、調理が1回ずつになるので多少面倒ですが、結果的にスピーディに作業が進んで効率的なんです。
逆に大きいまな板は同時に多くの食材を切れますが、料理に慣れていないと食材が散らかりやすいのが難点です。
使いやすい厚みは?
次に、どれほどの厚みがあれば使いやすいのかを見ていきます。
厚みは木製と樹脂製で違いが出ました。
まず木製は、実用性を重視するなら1.5cm以上、板前気分を味わいたいなら3cm以上という結果になりました。
よく樹脂製の薄すぎるペラペラなまな板が売られているのを目にしますが、初心者向きとしては正直おすすめできません。スペースを取らず持ち運びも楽ではあるものの、食材も包丁も安定しづらいです。樹脂製なら1cm以上のものを選びましょう。
樹脂製なら1cm以上、木製なら1.5cm程度の厚みがあると、初心者でも切りやすいです。サイズは22cm四方もあれば1つの食材を切るには十分な大きさですよ。
これらの検証結果をふまえると、料理初心者でも使いやすいまな板は木製で、大きさは22cm四方、厚みは1cm以上であると言えます。
それでは、このおすすめのサイズ感でピックアップしたまな板をおすすめ順に紹介します。最後に肝心のお手入れ方法も紹介していますので最後までご覧くださいね!
買うべき一枚は?4製品をプロが徹底検証しました
今回は、専門家に選び抜いてもらった木製のまな板4製品を実際に使って評価しました。
検証した4製品はこちらです。
・TOSARYU:スタンド付き まな板Sサイズ
・kicoriya:国産 高級 檜 カッティングボード スクエア
・ダイワ産業:食器洗い乾燥機対応 ひのきまな板【スタンド付き】22mm
・ラバーゼ:まな板26mm LB-009
どの製品も22~25cmと小さめで使いやすく、Amazonですぐに購入できるものばかりを選んでいます。
検証では以下の3項目をテストし、S、A、B、Cで判定しました。
1.使い勝手
2.素材感
3.抗菌
それでは4製品の検証結果をご覧ください!
ベストバイは土佐龍の通称「四万十ひの木まな板」
TOSARYU
スタンド付き まな板Sサイズ
実勢価格:1760円
▼テスト結果
使い勝手:◎
素材感 :◎
抗菌 :◎
今回比較した4製品の中で最も評価が高かったのは、天然ヒノキを使用したスタンド式ミニまな板、土佐龍の通称「四万十ひの木まな板」でした!
抗菌・抗カビ・殺菌作用があり、古くからまな板の素材として使われてきた歴史ある「四万十ひの木」を使用したこちらの製品。天然木材の質感や香りがしっかりと感じられるまな板が、なんと2000円以下で買えるんです!
ベストバイに選ばれた理由は、価格だけではありません。
抗菌作用のある「四万十ひのき」に油脂成分を配合することで、より殺菌・抗カビ作用を高めています。臭いや色も移りにくく、初心者でも手入れがしやすいので安心です。包丁に優しく、刃先も傷めにくいのもうれしいポイントです。
高級感があって板前気分が味わえるkicoriya
kicoriya
国産 高級 檜 カッティングボード スクエア
実勢価格:2780円
▼テスト結果
使い勝手:○
素材感 :◎
抗菌 :○
高級ヒノキを使用しています。白っぽい色合いにも高級感があり、3cmの厚さで板前気分も味わえる魅力的なまな板です。木の香りがかなり強めです。
ただし使っていくうちに反りが出てしまう点と、メンテナンスの煩雑さが初心者にはやや不向きかもしれません。
木製で食洗機対応は高ポイント!ダイワ産業の「ひのきまな板」
ダイワ産業
食器洗い乾燥機対応 ひのきまな板【スタンド付き】22mm
実勢価格:1905円
▼テスト結果
使い勝手:△
素材感 :△
抗菌 :○
4製品の中で唯一、食洗機に対応した製品です。ですがその魅力が薄れてしまうほど、スタンド部分のネジの緩みやすさや、刻印されたロゴの安っぽさが気になってしまいました。
個体差はあるものの使用時にややガタつきがありました。側面がウレタン樹脂塗装されているので、抗カビに関しては高評価です。
C評価: ゴムの木であたりが柔らかい
重いのが残念なラバーゼ
ラバーゼ
まな板26mm LB-009
実勢価格:5500円
▼テスト結果
使い勝手:△
素材感 :○
抗菌 :△
ラバーゼは4製品の中で唯一ゴムの木を使用。無骨な風合いで好みが分かれそうな一品です。
ゴムの木の特徴はヒノキよりも柔らかいこと。包丁のあたりがいいのは高評価ですが、1kg超えでとにかく重い! また抗菌性はとくに見られないことなどもあり、C評価となりました。
4製品の結果をまとめたものがコチラ!
すべての項目で◎判定だった土佐龍の「四万十ひの木」まな板。欠点が何もないうえに2000円で買えるという掘り出しモノで、ぜひともお試しいただきたい1枚です。
木製まな板のお手入れ法は?軽い汚れは水でこすり洗い
ここまで読んで、木製のまな板のほうが衛生的なのはわかったけれど、「何となくメンテナンスが大変そう」「お手入れ方法がよくわからない」と不安に思う方も多いのではないでしょうか?
お手入れには諸説ありますが、使用前・使用後・乾かし方の3段階に分けて、木製まな板のお手入れ方法を解説します!
使用前:食材を切る前に全体を水で濡らす
食材を切る前には、毎回まな板全体を水で濡らしましょう。水の膜ができて臭い移りを防げるだけでなく、木が吸い込んでしまったゴミや臭いも洗い流します。
使用後:中性洗剤はなるべく使わないほうがいい
基本的には中性洗剤はなるべく使わない方がいいとされています。軽い汚れなら、たわしや粗塩でこすり洗いするだけで十分落ちます。菌が気になる人は、さらに熱湯消毒をするとより安心ですよ。
乾かし方:布巾で水を拭き、木目を縦に乾かす
洗い終わったら、乾いた布で水を拭き、木目を縦にして通気性のいい場所で乾かしましょう。水は繊維に沿って流れていくので、横向きは避けてください。
木製まな板をより長持ちさせる3つのテクニックを大公開!
最後に、長持ちするための3つのポイントをおさえておきましょう。毎回使い終わったあとのお手入れに加えて、以下の点を気にかけておけば、木のまな板をより長持ちさせられます。
日当たりのいい場所に置いておくとよく乾くと思われがちですが、実はタブーなんです。割れや反りにつながってしまうので、乾かすときや保管するときは日陰が正解!
特に肉や魚を調理したあとは、臭いや色移りが気になってお湯で洗った方がきれいに落ちる気がしますよね。ですがこれはご法度です。お湯の熱で肉や魚のタンパク質が固まってしまって、逆に汚れが落ちにくくなってしまうんです。使用後は水で洗うのがベスト!
黒ズミの正体はカビです。放置は厳禁。発見次第、早めに塩でこすりましょう。お酢や重層も効果てきめんです。カビが中まで浸透する前にも、早期発見・早期対処が長持ちの秘訣ですよ!
以上、料理初心者におすすめの木製まな板の紹介でした。
木製まな板は本格的で気分も上がりますよね。お気に入りの道具で料理の腕を上げていきましょう!
僕自身まな板を木に替えただけで野菜が断然切りやすくなりました。実はまな板は柔らかい方が包丁で切りやすい。最初から木製を買うのが正解!