クルマを運転する人必見! 暴走事故を防ぐ後付けペダル

今や社会問題にもなっているアクセルとブレーキの踏み間違い事故。なかでも最近は高齢ドライバーによる重大な事故が後を絶たず、ニュースで目にすることも増えています。

実際に警察庁の資料によると、75歳以上の運転者による死亡事故の人的要因は、操作不適(ハンドルの操作不適、ブレーキとアクセルの踏み間違い)によるものが最も多くなっているんです。

とはいえ、こうした事故は年齢にかかわらずクルマを運転する人全員に起きうること。親はもちろん、ご自身でも対策を考えたいものですね。

クルマを運転する人必見!暴走事故を防ぐ後付けペダル イメージ

そこで注目したのが、踏み間違いを未然に防いでくれる後付“ペダル”。今回は種類も豊富な製品の中から、実際に試乗して安心できた製品だけをご紹介します!


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後付“ペダル”は大きく分けて 3つのタイプがあります

暴走事故を防ぐのに一役買ってくれる後付“ペダル”は多くのメーカーからいろいろな種類のものが販売されています。大きく3タイプにわけることができます。まずはこの3つの違いをご覧ください。

①物理制御タイプ
アクセルペダルを奥まで踏み込んだときに制御され、ブレーキが掛かります。

②センサータイプ
急激なアクセルの踏み込みや、アクセルとブレーキを同時に踏んだときにセンサー制御します。インパネ内に格納されるので見た目もスッキリです。

③超音波センサータイプ
障害物を検知したり、アクセルを強く踏んだりしたときに、表示と音で警告します。


それではさっそく「物理制御タイプ」のベストバイからご紹介します。

自動車アクセルペダルに取り付ける 「ナンキ工業」STOPペダル

「STOPペダル」は物理制御タイプで、日本車ならほとんど対応でき、自動ブレーキ搭載車でも取り付けることができます。

実際に試乗したところ、普段と同じように運転でき、万が一のときはブレーキが同時にかかって停車するので、とても安心できました。

アクセルペダルに取り付ける 「ナンキ工業」STOPペダル イメージ
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ナンキ工業
STOPペダル
実勢価格:税別9万9800円
(別途取付工賃2万円~3万円)

実際にアクセルをベタ踏みするテストを行ったところ……。

アクセルペダルに取り付ける 「ナンキ工業」STOPペダル イメージ2

アクセル出力が抑えられ、ブレーキがしっかり効きました!

アクセルペダルに取り付ける 「ナンキ工業」STOPペダル イメージ3

ブレーキがかかるといっても、急ブレーキではないのでドライバーへの衝撃はあまりありません。停止状態からの制御距離は1.5mでした。


「STOPペダル」を取り付けた状態はこんな感じです。

アクセルペダルに取り付ける 「ナンキ工業」STOPペダル イメージ4

赤点線で囲った部分が装置。既存のアクセルペダルの上部に取り付けます。取り付け工事は業者さんにお願いしましょう。


見た目は変わらず、いつもの感覚でアクセルを踏むことができます。

アクセルペダルに取り付ける 「ナンキ工業」STOPペダル イメージ5

アクセルをゆっくり踏めば、いつもの感覚で走行できます。


作動するのは奥まで踏み込みこんだときだけ!

アクセルペダルに取り付ける 「ナンキ工業」STOPペダル イメージ6

奥まで踏むと装置が作動し、出力が抑えられブレーキが効く仕組みです。

つづいては「センサータイプ」のベストバイです。

自動車踏み込み感度を5段階で調整 できる「ペダルの見張り番II」

センサータイプのベストバイは「ペダルの見張り番Ⅱ」。10km/h未満走行時に有効で、200車種以上に装着可能です。一時的にオフにするボタンもついているので、段差乗り越え時などに活用できます。

都内にお住まいの方の場合、70歳以上などの条件が合えば一割負担で済むので、自己負担が約4000円と、まさに今が買い時です!

踏み込み感度を5段階で調整 できる「ペダルの見張り番II」 イメージ
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踏み込み感度を5段階で調整 できる「ペダルの見張り番II」 イメージ2
踏み込み感度を5段階で調整 できる「ペダルの見張り番II」 イメージ3

オートバックス
ペダルの見張り番II
実勢価格:4万3200円
(ハーネス・取付工賃込み)

実際にアクセルを思いっきり踏み込んでみました。

踏み込み感度を5段階で調整 できる「ペダルの見張り番II」 イメージ4

車内ではアクセルを強く踏み込んでいます。ちなみに、アクセルを踏み込む感度は5段階に調節することができます。

踏み込み感度を5段階で調整 できる「ペダルの見張り番II」 イメージ5

車は急発進せずクリープ状態(オートマチック車がアイドリング状態の際にアクセルを踏まなくても車両が動く現象)でした。


3つ目は超音波センサータイプです。こちらはトヨタ車限定ですが、ご参考までにご紹介します。

トヨタの一部車種・年式限定 「踏み間違い加速抑制システム」

こちらは超音波センサータイプの製品で、取り付けられるのはトヨタの一部の車種・年式に限られます。

4つの超音波センサーで障害物を検知することで、アクセルを強く踏んでも急発進せず、ゆっくり進むクリープ状態になります。

ダッシュボードに取り付けます。

トヨタの一部車種・年式限定 「踏み間違い加速抑制システム」 イメージ

トヨタ
踏み間違い加速抑制システム
実勢価格:5万5080円(取付工賃別)

トヨタの一部車種・年式限定 「踏み間違い加速抑制システム」 イメージ2

車両前後に2つずつ、計4つのセンサーを装備します。障害物を検知したり、アクセルを強く踏んだりしたときに、表示と音で警告してくれます。

トヨタの一部車種・年式限定 「踏み間違い加速抑制システム」 イメージ3

センサーは、約3m以内にある壁を検知。コンビニのガラスも検知できますよ!


最後にご紹介するのは、新発想の誤発進防止アイテムです。

アクセルは踏まないという新発想の ナルセ機材「ワンペダル」

「ワンペダル」はアクセルとブレーキが一体化している新発想で暴走を抑える製品です。

ひとつのペダルに足を置いたまま両方の操作ができ、間違えて思いっきり踏み込んでも、ブレーキなので暴走することはありません。デモ機で試したところ、アクセルは足を右に傾けるため最初は戸惑いますが、慣れれば大丈夫です。

アクセルは踏まないという新発想の ナルセ機材「ワンペダル」 イメージ

ナルセ機材
ワンペダル
実勢価格:18万3600円~(寸法計測費別)

仕組みはこうです。

アクセルは踏まないという新発想の ナルセ機材「ワンペダル」 イメージ2

ペダルを踏むとブレーキがかかります。こちらは通常の感覚とほぼ変わりません

アクセルは踏まないという新発想の ナルセ機材「ワンペダル」 イメージ3

外にスライドするとアクセルになります。足首を右に傾けるとアクセルペダルが押されます。スピードの調節は慣れが必要です。

東京都ほか一部地域で 補助金制度があります!

東京都の場合、急加速抑制装置の購入・設置費用を9割補助しています。ただし下記のような条件があり、取扱い事業者もオートバックスなどに限定しています。

東京都の場合の補助金条件
● 都内在住で70歳以上が対象
● 運転免許証を有すること
● 令和2年3月31日終了予定
● 補助限度額は10万円/台
● 取扱い事業者は要確認


詳細はこちらで確認してください。
※詳細は東京都HP(https://www.metro.tokyo.jp/)

他市町村でも似たような補助があるので、ぜひ検索してみてくださいね。


以上、暴走事故を未然に防ぐために取り付けておきたい“ペダル”のご紹介でした。補助制度なども活用して、ぜひ安全運転にお役立てください!