アイスコーヒーを美味しく作る ウォータードリップをご紹介
専用アイテムを使って、じっくり時間をかけて抽出する「ウォータードリップ」。特別な道具を使うということで一見上級者向けに思えますが、アイテムさえそろえば実は簡単なんです。
ゆっくり水でコーヒーを淹れることで、ほかの方法では味わえないさっぱりしたコーヒーを楽しむことができるので、味や香りをしっかり楽しみたいという人や、とにかくスッキリ系が好みという人におすすめです。
そこで今回は、憧れの抽出方法である「ウォータードリップ」の方法やコツについてご紹介します。
教えていただいたのは、日本カフェプランナー協会会長の富田佐奈栄氏です。
作業時間は3~5時間程度で、保存期間は約1日間ほどです。決して難しくない方法なので、アイスコーヒー好きは試す価値大いにアリです!
「コーヒーの上澄みだけ飲んでいるよう」と、プロもイチオシの方法で作ったコーヒーは、雑味のない爽やかな仕上がりでアイスコーヒーに最適です。
じっくり淹れるウォータードリップ メリットとデメリットは?
「水出しコーヒー」も「水出し」もスッキリ系ですが、こちらはより軽やかなコーヒーができます。そのメリットとデメリットがこちらです。
<メリット>
・雑味のないコーヒーができる
・コーヒーは色も澄んだキレイな色
・熱湯を使わないので香りも◎
<デメリット>
・高額なドリッパーが多い
・作るのに時間がかかる
・コックの調節により味が変わる
「ウォータードリップ」は時間はかかりますが、香りも味も最高です。長時間かかるけど、ゆっくり抽出するから雑味のないキレイなコーヒーが抽出できます。
ウォータードリップには ウォータードリッパーが必須です
必要な道具は、以下の3つです。
▼用意するもの
・ウォータードリッパー
・アイスコーヒー用の豆
・専用の紙フィルター
ここでは紙フィルターは専用のものを用意します。ハンドドリップなどで使用するフィルターは使えないのでご注意ください。
今回使用するのは、こちらの製品です。
ハリオ(HARIO)
ウォータードリッパー・クリア
実勢価格:1万8296円
パーツが透明で高級感があって美しいドリッパー。滴下速度をコックで細かく調整できます。
ひととおり必要なものが揃ったところで、それでは、1滴ずつ水を落とす憧れの抽出方法「ウォータードリップ」にチャレンジしてみましょう。
[作り方]水滴量だけ注意! じっくり作る簡単6ステップ
粉受ボールに金属のフィルターをセットして、コーヒー粉を粉受ボールに入れます。粉の量は器具により異なるので、人数分を計量してしっかり確認しましょう。
水を注いでコーヒー粉を湿らせます。1度で終わらせようとせず、少しずつ何回かに分けるのがポイント。湿っていないと、味が薄くなってしまいます。
粉全体がしっかり湿るようにゆっくりかき混ぜます。ムラなく水がなじんだら粉の表面を平らにしておきます。ムラができないよう注意!
専用の紙フィルターを湿らせたコーヒー粉の上にセット。少量の水で、フィルターも湿らせます。これにより粉全体に水が上手に分散されます。
スタンドポットをセットして水を注ぎます。水の量は作りたいコーヒーの分だけでOK。水が漏れたりこぼれたりしないように要注意!
コックを開いて水を落とします。最初の設定速度が遅いと滴下が止まることもあるので、水が止まってないか、たまに目を配ることも大事です。
水滴を落とす速度で味が決まるので、「コックを調節する」のがポイントになってきます。
水滴の速度は、1秒間に1~1.5滴が目安になります。慣れないうちは時間をはかりながら様子を見るのがおすすめ。滴下速度によって味が変わってくるので、注意しましょう。
抽出時間は3~5時間とかなりの長時間。でも面倒なのはコックの調節だけです。滴下速度が速いと味は薄め、遅いと濃いめの仕上がりになるので、自分に合った速度を見つけてみてください。
美味しいアイスコーヒーができたら、アイスカフェオレにも挑戦してみましょう。
ワンランク上のカフェオレレシピをご紹介します。
【応用編】お店レベルを自宅で! 簡単に作れる本格カフェオレレシピ
ドリッパーはアイスを作るときにも活用可能です。氷をたくさん入れておきましょう。
温かいコーヒーを氷の上から注いで、コーヒーを一気に冷やします。
アイスコーヒー同様、グラスの高さいっぱいに氷を入れます。
まずは牛乳から注ぎます。できあがったコーヒーと牛乳の分量は1:1が基本です。
ドリッパーを使って冷やしたコーヒーをグラスに注ぎます。
マドラーでゆっくりかき混ぜましょう。
コーヒーと牛乳が2層に分かれキレイなので、あえて混ぜないのもおしゃれです。これで、お店レベルのカフェオレの完成!
いかがでしたか?「ウォータードリップ」の方法は時間をかけた分、透明でキレイなコーヒーが作れます。カフェオレもコーヒーと同量の牛乳を用意すればOK。見た目もいいので、夏の涼しげなおもてなしにどうぞ!
雑味がないコーヒーを飲みたい人はこの方法が◎。