家電おすすめよゐこ・ゲームセンターCX課長 有野晋哉さんに聞いてみた!

よゐこ・ゲームセンターCX課長 有野晋哉さんに聞いてみた! 有野晋哉インタビューおすすめ イメージ

有野晋哉さんプロフィール

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有野晋哉(ありのしんや)

1972年2月25日生まれ。大阪府出身。B型。身長180㎝、体重65kg。スリーサイズは「B:87 W:81 H:88」。テレビゲームのほか、アニメ、漫画、フィギュア、プラモデル、アイドルなど、幅広いジャンルに精通している。個人ブログ「有野晋哉オフィシャルブログ」、X「有野△。」、公式YouTube「有野晋哉 本人」などのSNSも絶賛運営中。

家電おすすめ友達が全然いなくて朝方までゲーム三昧

──最近のゲーム業界といえば、やはり「Nintendo Switch 2」。有野さんは抽選にハズれてしまったとか……。

有野晋哉(以下、有):そうです。任天堂のしか申し込んでいなくて、外れてしまいました。

──ゲーム界における有野さんの功績も考慮されず(笑)。

有:任天堂はきちんとした公平な会社やから無理ですね。

──そんな有野さんが最初に購入したハードとタイトルは?

有:中2の頃、兄にファミコンを買ってもらってソフトはタイトーの『影の伝説』※1でした。兄と一緒にプレイしていたんですけど、ずっと敵を倒さずに飛び跳ねてばかりで「敵を倒さへんと進まれへんで」と怒られた。ただ、クリアするまで熱中するわけでもなく、『影の伝説』も『ゲームセンターCX』(以下、GCCX)でプレイしたときに、初めて2面を見たからね。

※1 主人公の忍者を操り、刀や手裏剣などを駆使しながらさらわれた姫を奪還するアクションゲーム。

── 一番ゲームにハマっていたのはいつ頃ですか?

有:芸人になって関西から上京した頃かな。当時、吉本興業の若手は東京にたくさんいたんですけど、松竹芸能は全くいなくて。仲の良い友達もゼロ。そのおかげで、ずーっと朝方までゲームしていました。『笑っていいとも!』にレギュラー出演していた頃は、新宿の「さくらやホビー館」(※2010年閉店)で新作ゲームを3本買ってからアルタに入り、「帰ったらどれやろう」と説明書を見るのがルーティーンでした。ただ、どんなに夢中になっていても、仕事が立て込んだらやらないということだけは決めていました。

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── よくプレイしていたタイトルは?

有:当時はプレステの『リンダキューブ アゲイン』とか、『ポポロクロイス物語』なんかはカスカスになるまでやっていました。『GCCX』を観ている人なら分かるんでしょうけど、アクションゲームよりはRPGやパズルのほうが好みで、それは今も変わっていませんね。ただ、アクション系のなかでNINTENDO64の『スーパーマリオ64』は、かなりハマってプレイしました。

── 今はプライベートでどれくらいゲームをしています?

有:若手の頃に比べると全然やってない。『GCCX』で13時間くらいずっとゲームをしている反動なのか、自宅では長くプレイすることないですね。先日まで初代スイッチの『ドンキーコング リターンズ HD』をやってたけど、クリアするまで4カ月もかかったし。「スカイハイは無理やん」と愚痴を言いながら、2週間やって1ステージもクリアできないこともありました。

── ゲームは1人で没頭するタイプですか?

有:そんなことは全くなくて、『鉄騎』をやるゲーム専用の部屋もありません。家族みんなでプレイするゲームの方が好きです。協力して料理を完成させる『オーバークック』というゲームにハマって、家族で一番ゲーム上手な次女をリーダーにして「何をすればいい?」「パパはハンバーグを焼いてください」って、難しい面に進むより簡単な面をワイワイと遊んでいます。『スプラトゥーン』は酔うからやりません(笑)。

── 対戦ゲームだとお子さんに勝てなさそう(笑)。

有:全然勝てないですよ。悔しくもない。娘の成長が嬉しいし「勝ちたい」よりも、「一緒に遊んで楽しい」というのが多くを占めるんでしょうね。なので、プライベートではわりとライトな感覚でゲームを楽しんでいます。

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── 『GCCX』を観ていると、プライベートでもゲームをやりこんでいるのかと思っていました。

有:いやいや。今のゲーマーと呼ばれる人は、とんでもない時間をゲームに費やしてテクニックを磨いている。そういう意味でいうと僕は全然ゲーマーじゃない。完全に〝にわか〟ですね(笑)。

── ちなみにプライベートでレトロゲームで遊んだりは?

有:全然やってませんよ。任天堂の「Online」は入れっぱなしにしていて「これ入ったんや」と確認するのを楽しむくらい。バーチャルコンソールではやったこともありますが、最後のクリアまでやるのはなかった。レトロゲームにわかです。

── 『GCCX』の予習みたいなこともしない?

有:丸一日やるのに、なんで事前にやるのって感じ。なので、撮影当日に「これやってたよ」と言うとディレクターがビックリする。「こないだの400分生放送みたいに、本番でうまくなっていく」というスタンスを取っていて、プレイしたことがあるタイトルでも「やったことがないです」と嘘もつきます。

── いま一番やってみたいゲームはありますか?

有:やっぱり「Nintendo Switch 2」の『マリオカート ワールド』ですね。これまでもマリオシリーズは新作が出たら必ず買うようにしてきたので、今回も早くプレイしてみたいと楽しみです。あとは『Nintendo Switch 2のひみつ展』というチュートリアルみたいなゲームもやってみたい。声優の青木瑠璃子さんがプレイしている動画を観て、面白そうで気になっていました。なんとか、早く抽選に当たらないかなぁ。

家電おすすめゲームセンターCXのすごすぎる影響力とは?

──有野さんが「ゲーム実況の祖」と呼ばれる契機となった『GCCX』は放送開始から今年で22周年。そもそも、オファーのきっかけはどんなものだったんですか?

有:それは諸説あるんですよ。最初はゲームクリエイターにインタビューする番組で、僕はマネージャーから内容を聞いて「ゲーム好きだし面白そう」とオファーを了承しただけ。ただ、『GCCX』を担当している放送作家の岐部(昌幸)クンがスタッフに「有野さんはゲーム好きみたいですよ」と話していたみたいで、それがオファーにつながったのかもしれない。『GCCX』を制作するガスコイン・カンパニーにもまた別の理由があるのかもしれません。

──今では「有野さん=レトロゲーム」というイメージを多くの人たちが抱いています。

有: 僕がレトロゲームに挑戦する「有野の挑戦」は、そもそも番組内のワンコーナーだったんです。企画クリエイターと話題に上がったゲームは見せたいよねって。あるとき3時間収録したら「ちょっとやりすぎましたね」と言い合うくらいのミニコーナーだったのが、最長24時間も挑戦する企画になっていました。まあ第1シーズンで著名なクリエイターはほとんどインタビューしていたこともあって、第2シーズンから僕がゲームをする企画をメインにした流れです。

ゲームセンターCXのすごすぎる影響力とは? 有野晋哉インタビューおすすめ イメージ

──それが22年も続いていることを考えると、有野さんを起用して正解でしたね。

有:どうなんやろ。ただ、『GCCX』で〝課長〟※2が挑戦したゲームタイトルは、その翌日から中古価格がアップするという話を聞いたことがあって「そんなに影響力があるの!?」と。あと、イベントにいらっしゃったお父さんから「息子が新作ではなく課長が挑戦した中古ゲームを欲しがるようになって、経済的に非常に助かってます」とお礼を言われたこともありました。中古なら数百円で買えるから、なるほどねと。

※2 『ゲームセンターCX』では有野さんが扮する「有野課長」が、メインパーソナリティを務めている。

──子どもだけじゃなく、父母のヒーローでもある!?

有:家族でよく行く焼肉店のお母さんがわりとぶっきらぼうなタイプなのに、なぜか自分たちにはすごい親切にしてくれて。なんでかなと思っていたら、数年後くらいに「子どもたちがグレなかったのは有野さんのおかげ」と感謝されたんです。なんでも、夫婦でお店をやっているから放任していたけど、家で子どもたちが『GCCX』をずっと観ていて夜に〝悪い所〟に行かなかったとか。そのほかにも、けっこう年配の方から「『GCCX』を観ているよ」と言われるのも多いですね。「ゲームやらないでしょ」と聞いたら、「ゲームは詳しくないけど、有野さんがヘタクソなのは分かるわよ」と言われてカチンときたこともありました(笑)。

──この『GCCX』がスタートしてから、確実にレトロゲームに再スポットが当たった印象です。まさに「ゲーム実況の祖」に相応しい影響力だなと。

有:まあ、僕は明らかにヘタクソだから、ゲーム好きの人たちに「有野よりはうまくできるし」と思われたんでしょう。そのなかでちょうど動画サイトが確立されていき、ゲーム実況というジャンルが盛り上がっていったという流れもありそう。あくまで予想ですけど、NHKさんも僕が「祖」と言っていたので正しいと思っています(笑)。

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家電おすすめ失敗を恐れない姿勢が名ドラマを生み出す

─── 有野さんは『GCCX』で〝奇跡〟を起こすことでも有名です。「ときめきメモリアル」の挑戦では一発でヒロインを落としました※3。

※3 『GCCX』で「ときメモ」に挑戦した際、一回目のプレイで難関と言われたヒロインからの告白を受けて挑戦成功を果たした。

有:ヒロインをはじめとする女の子たちとの会話を選択していくと、最後に告白されるというゲーム。あのときは普通の人なら絶対に選ばないだろうという会話をあえて選んだら、なぜか一発クリアしてしまってスタッフが驚いたというね。

─── 失敗を恐れない姿勢は有野さんならではですよね。

有: 最初の頃はクリアするために必死でしたが、『GCCX』を続けていくうちに「失敗したらそれでもええわ」と思いながらプレイするようにしています。「ドラゴンクエスト」に挑戦したときも、スタッフ全員が「ラスボスの竜王には当たらない」と言っていたベギラマという呪文を、あえて唱えたら当たったし。しかも、その「当たる」が判明したことによって、竜王に対するとどめの一撃がベギラマになるというドラマにつながったこともあります。まさに「失敗は成功のもと」ですね。

─── 発想の転換には何か理由が?

有:例えば、『魔界村』は一回クリアしても〝夢〟の話で、2周クリアしないと終わらない。その理不尽さに腹を立てていたんですが、クリエイターの藤原得郎さんに文句言うたら「せっかく作ったゲームだから2周くらいしてくださいよ」と言われて。なるほどなと。スマートにクリアするよりも、クリエイターが作ったゲームを失敗しながらでも全部楽しむのが良いのかと。ほかにも、あるゲームで行き詰まったときにゲームクリエイターに質問したら「やっぱりそこで引っかかりましたか!」ってすごい嬉しそうで。もうクリエイターが作った〝罠〟には全て引っかかるという姿勢で、プレイしてやろうと決めました。視聴者としても、迷わずスイスイと進めている課長を見るより、四苦八苦して悩みながら進めている課長のほうが楽しいんじゃないだろうかとも思ったんです。

─── 攻略情報が少なかった昔は、友達同士で難解な「謎」や「罠」に苦しむのも楽しかった思い出があります。

有:子どもの頃にみんなで集まってゲームすると、見ているだけでも一緒に遊んでいる感覚でした。それこそ『ドラクエ』をみんなでプレイしたときも、見ている人たちは「HP(ヒットポイント)をチェックしておく」みたいな役割を負っていて、でも遊んでいるうちに忘れてやられる。復活の呪文をチラシに書いておいたのに、字が汚くって読まれへん。解読してるうちに、夕飯の香りがしてきて帰る日もあった。クリアしたときよりも、失敗した記憶のほうが残っています。

─── プライベートのゲームスタイルも、やっぱり失敗を気にしない感じですか。

有:そうですね。普通にクリアするよりも、ショートカットでもないかなと探してみたり。没頭しすぎるのではなく、ちょっと引いた俯瞰でプレイするというか、ゲームの裏側を考えることが多くなった気はします。というか、『GCCX』があまりに大変だから「どうにかしてラクできないだろうか」という思考回路になってしまったのかもしれないけど(苦笑)。

家電おすすめ有野さんが好きなモノ ズバッと聞いてみた!

─── 家電批評はさまざまなアイテムを検証する雑誌ですが、有野さんが愛用しているゲームアイテムはありますか?

有:ソファーに寝転んでゲームをすると首やカラダが痛くなるのが悩みだったんで、西川の「Keepsピロークッション」を愛用しています。これだとアゴを支えてくれるから、寝転んだときに快適にゲームできます。

有野さん愛用のクッション

有野さん愛用のクッション 有野晋哉インタビューおすすめ イメージ

西川「くつろぎのまくらKeeps ピロークッション 」

ヘッドにアゴを乗せてプレイ!

「座る」「横向き」「仰向け」「うつ伏せ」などのさまざまな姿勢をサポートしてくれる枕。有野さんも自宅でリラックスしながらゲームに没頭できると大絶賛でした。

─── ゲームに関係なく、愛用している家電製品を教えてください。

有:毎日使うのはシェーバーですね。僕はフィリップス一択なんですけど、周囲はパナソニックとかブラウンばかりでなぜか〝仲間〟が少ないのが悲しい。深剃りしすぎるのが苦手で、フィリップスは柔らかな剃り味が気に入っています。なんとか芸能界で布教して〝フィリップス仲間〟を増やしていきたいですね。

─── 家電批評ではPCゲームのアイテムを扱うことも多いんですけど、有野さんが欲しいモノはありますか?

有:PCゲームはほとんどやってないですね。ただ、ゲーム好きの次女が携帯型ゲーミングPCが欲しいと言われたので、お店で「おすすめの組み合わせ」を聞いてみたら「モニターとPCの処理速度がうんたらかんたら」と。全然ついていかれへんと、さじを投げました。あと、本体が10万円以上もすることがわかって、次女には「どれくらいやりたいの?」と熱意を確認しているところ。その金額を出すなら、パソコンを購入してゲームしたほうがいいんじゃないかとも思うし。以前、ゲーム開発の会社へ出向いたとき、古くなって廃棄予定のパソコンが並んでいて「くれ」とお願いしたけど「無理」と(笑)。

─── 有野さんがゲームに関して「スゴイ」と思った芸能人はいますか?

有: スチャダラパーのBoseさんです。かつてゲームセンターで『バーチャファイター2』が流行った頃、Boseさんはテーブル筐体の新品を買ってたんです。僕が「面白いからゲーセンでやってる」と話したら「俺、買ったよー」って嬉しそうに返してきて。しかも新品で数十万円もするのに「2日で元を取ったわ」と話していましたから。僕も中古の筐体屋さんで『F-ZERO』が1台15万円くらいで売っていて、2台そろえても30万円とお手ごろでした。「大阪の劇場の楽屋に置いてええかな」と確認したら、「無理」とメンテナンスもあるし、師匠が「ジャマや」って怒るやろうし。Boseさんは並みのゲーマーじゃないですから、ゲームで困ったときはよく相談してました。

─── ゲーム実況で気になる人は?

有:ゲーム実況で観ているのはバーチャルライバーの「壱百満天原サロメ」ちゃんです。仕事で絡んだことがありますけど、おしゃべりが上手で面白かったですね。コラボするときに内容を説明されたんですけど、ディレクターよりもサロメちゃんのほうが詳しくて分かりやすかった。サロメちゃんはお嬢様だから「~ですわ」という語尾で話すんですけど、その後で僕が関西弁で「そうなんですわー」と返したら「ちょっとやめてください!」と。それが楽しかったですね。

壱百満天原 サロメ(ひゃくまんてんばら さろめ)

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イラスト:天野なすの

自己紹介で「いつか100満点のお嬢様になりたい一般人ですわ」と語る大人気バーチャルライバー。初配信から14日目でYouTubeのチャンネル登録者100万人突破し、現在は181万人を誇る。

家電おすすめ有野さんが考える「ゲーム」の現在地

─── 最近のゲーム業界について、どう感じていますか?

有: 昔からプライベートでも東京ゲームショーに行ってましたけど、来場者は確実に増えているなという印象です。しかもゲームそのものだけではなく、ゲームキャラクターをコスプレする人がいて、その人たちを撮影しにくる人もいて。コスプレイヤーのための更衣室のスペースも年々広がってるし、配信スペースも出来てる。昔は各ブースにコンパニオンさんが立っているくらいでしたけど、いまは男女ともに推しキャラに扮して華やかに着飾っていて楽しいですね。

─── いまはeスポーツも盛んになってプロも登場しています。

有: 仕事で海外のeスポーツの選手たちと会うこともありましたけど、あれって選手寿命のピークが20代らしいんですよ。30代になったらもう20代には勝てないという、なかなかにシビアな世界やなと。『スプラトゥーン』で酔うてる僕にはもう想像もつかないですね。「ゲーム」というカテゴリーのなかで、どんどんと関連するジャンルは広がってるし、これからも広がり続けていくのだろうと思います。

─── それでは最後に、有野さんにとってズバリ「ゲーム」とは?

有:うーん、「駄菓子」みたいなものじゃないですか。ご飯と比べると栄養はないんだけど、食べている時間はすごく楽しい。子どもは喜ぶし、大人もおいしい駄菓子を食べている人同士で「お、君も知ってるんだ!」と盛り上がることができる。でも、それだけを食べ過ぎると体に良くないということもありますけど。

─── たしかに、すごく良く分かります。本日はありがとうございました!