スマートフォン「シンプル」か「全部入り」か
スマートウォッチの現在地

2015年に初登場したApple Watchはスマートウォッチ業界に大きなインパクトを与え、今やド定番といっても過言ではありません。そのインパクトによって、Apple Watch登場以前と登場以後で、スマートウォッチの進化は二極化の様相を呈しています。

ひとつは余分な機能を省いて、より「シンプル」を目指すもの。Apple Watchとの真っ向勝負を避けたのか、中途半端な機能を省き、残した機能のクオリティを向上させることでApple Watchを超えようとしているように見えます。

もうひとつは機能だけでなくファッション性なども含めて「全部入り」を目指すもの。スポーツウォッチの大手カシオなどはスポーツに特化した機能をさらに加え、時計のハイブランドとして有名なタグ・ヒヤーやユブロなどが洗練されたファッション性を加えてスマートウォッチ業界に参入しています。

一見すると、まったく逆の方法で、まったく逆の方向へ進んでいるように見えます。でも実は、目指しているのは同じ地点。つまり「Apple Watch超え」です。要するに、まったく別のルートで同じ山のてっぺんを目指しているということなんです。

となると、気になるのはApple Watchを超えるような、すなわちApple Watchの不満を解消してくれるような次世代スマートウォッチが現れるかどうか、ということ。そんな方は、ぜひこちらのふたつを試してみてください。

MATRIX:Power Watch:ガーミン:fenix 5X plusスマートウォッチ

(写真左)
MATRIX
Power Watch
実勢価格:3万5424円

(写真右)
ガーミン
fenix 5X plus
実勢価格:10万5754円

スマートフォン体温がバッテリーの役目
ついに出た「充電不要」

マトリックスの「Power Watch」は、スマートウォッチ最大の面倒ポイントだった充電が腕につけたままできるという世界初の製品。

なんと、この状態で充電されているんです! したがって、特に充電する必要はありません。睡眠時間や消費カロリー、歩数などを計測する間に、体温で充電してくれます。「あなたの体温でどれだけ充電できたか」を教えてくれるユニークな機能もあります。

皮膚温度とケース温度、時刻も表示。

睡眠量も表示してくれます。数字が大きく、シンプルな表示スタイルです。防水なのでお風呂までは持っていくことはできても、睡眠時につけておくにはやや大きめかもしれません。本体の見た目はスタイリッシュなんですが。

また、充電不要の「シンプル」さに特化しているので、できることはけっこう限定的。使う人を選ぶかもしれません。ちなみに記録できるのは以下のとおりです。

・カロリー消費量
・歩数
・睡眠量
・バッテリー消費量、充電量

「全部入り」指向の人にはもの足りないかもしれません。もの足りなければ上位モデルの購入を検討してみるのもひとつの選択肢です。

スマートフォンApple Watchを超えた!?
ガーミンの「全部入り」

ガーミンの「fenix 5X plus」は、ガーミン製品の中でもトップクラスの性能を誇ります。勾配の傾斜や高度の変化まで検知する超高性能GPSを備え、液晶も見やすく、装着性も抜群です。家と会社の往復のみではややオーバースペックにも見えますが、実際に使ってみると思いのほか生活に馴染みます。

本格的な活動量計測ができます。手首に装着するだけで心拍数を測ることができ、体調やこれまでの成果を鑑みてエクササイズメニューの調整もしてくれます。睡眠の質やストレスチェックなども見られ、日常生活を改善しようという意欲も湧いてきます。

本体に音楽を最大500曲保存可能。プレイヤー並みのスペックで、永遠にランニングしてられそう……なわけないか。でも、通勤や日常生活で使える要素になりそうです。

アプリやバンドなどを自分好みに変更できるのはApple Watchにも劣りません。ちなみにラバーバンドもApple Watchより柔らかく、付け心地は上。

相応の値段ですが、見た目も機能もApple Watch以上の満足感が得られるはずです。汎用性はやや薄いかもしれませんが、クレジット払い独自の「Garmin pay」に対応。ただし対応カードは三菱UFJ Visaデビットカードのみです。

2018年9月現在、「シンプル」指向の決定版が充電不要のマトリックス、「全部入り」の決定版がガーミンといえます。機能豊富なガーミンを使ったあとだと、マトリックスはシンプルすぎてややもの足りないかもしれません。

でもマトリックスは価格も手に取りやすく、充電不要で普段使いできる活動量計ウォッチ、と割り切って考えれば、十分選択肢に入れてもいい製品です。もしピン! ときたら、思いきって手に取ってみてはいかがでしょう。

ちなみに、こちらの記事ではスマートウォッチの現状についてレポートしています。ぜひあわせてご覧ください。

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