大容量モバイルバッテリーの人気製品をテスト!
雑誌『家電批評』ではこれまでもモバイルバッテリーの検証企画を行ってきましたが、それらの容量は5000〜10000mAhが中心でした。
しかし、今回は最近人気を集めている20000mAhの大容量モデルを条件に、人気メーカーの7製品を集めてテストを敢行しました。
注目は、ほぼ3000円で買える格安のシャオミ「Xiaomi 33W Power Bank 20000mAh」。でも、安いだけでは困ります。
複数の機器を充電しても大容量なら大丈夫!
ちなみに、20000mAhは単純計算でiPhone16を5回フル充電できる容量です。
大容量モバイルバッテリーの選び方は?
モバイルバッテリーを選ぶうえで重要なのは、まず容量です。
容量は、スペック上の数値と実際に使える実容量に開きがあります。これをロス率といいます。
今回は容量を実測して各製品のロス率を算出しました。
次に重要なのは入力の最大W数で、これはバッテリー本体の充電スピードに直結します。
本体容量が大きいために意外と大事です。
他にもUSBのポート数や内蔵ケーブルの有無など意外と見どころは多いです。
大容量モバイルバッテリーの比較方法は?
実容量や入力、ポートの数や形状、使い勝手、携帯性、価格(検証時)をチェック。メーカーが公表している性能ではなく、検証による実測値を重視しました。
大容量モバイルバッテリーのおすすめは?
【1位】CIO「SMARTCOBY TRIO 35W 20000mAh」
- CIOSMARTCOBY TRIO 35W 20000mAh
- 実勢価格: ¥4,780〜
- 総合評価
- おすすめポイント
-
- 充電速度が速い
- バッテリー残量が%表示
- USBの入出力が合計3ポート
- がっかりポイント
-
- 他製品と比べると高い
- 幅
- 91mm(約)
- 奥行
- 68.5mm(約)
- 高さ
- 30mm(約)
- 重量
- 328g(約)
- 型番
- CIO-MB35W2C1A-20000-BK
現行のスマホなら規格上の最大速度で充電可能
単ポート使用時は最大35Wの出力で高速充電が可能です。
バッテリー残量はLEDで表示で見やすい
バッテリーの残量はLEDの数字でパーセント表示されます。
【実容量測定】
- 実容量実測 13093.6mAh
- ロス率 34.5%
【入力】
- 35.75W
スペック値35Wに偽りはありません。他製品より高速で充電できます。
【USBポート】
USB-Cが2基とUSB-Aが1基。USB-Cは入出力の両方に使えます。
【総評】
厚みはあるものの、本体はカードサイズの小型感です。
急ぎで本体を充電する際に35W入力の真価を発揮します。
【2位】アンカー「Anker Nano Power Bank A1387N11」
- アンカーAnker Nano Power Bank A1387N11
- 実勢価格: ¥5,990〜
- 総合評価
- おすすめポイント
-
- 内蔵ケーブルが便利
- バッテリー残量が%表示
- USBの入出力が合計3ポート
- がっかりポイント
-
- 他製品と比べて少し大きい
- 他製品と比べると高額
- 幅
- 167mm(約)
- 奥行
- 70mm(約)
- 高さ
- 20mm(約)
- 重量
- 385g(約)
- 型番
- ANKER NANO POWER BANK 20000MAH
内蔵ケーブルと残量の%表示が便利すぎる!
【実容量測定】
- 実容量実測 13627.7mAh
- ロス率 31.9%
【入力】
- 29.92W
30Wのスペック値通りの結果です。充電速度も速い製品です。
【USBポート】
USB-Cが2基とUSB-Aが1基。USB-Cの1基は内蔵ケーブル式です。
【総評】
大きめのサイズと価格以外は、欠点のない使いやすい製品です。
JBRC会員なので廃棄するときも安心です。
【3位】シャオミ「Xiaomi 33W Power Bank 20000mAh」
- シャオミXiaomi 33W Power Bank 20000mAh
- 実勢価格: ¥3,066〜
- 総合評価
- おすすめポイント
-
- USB-Cの内蔵ケーブルを備える
- 20000mAh製品の中では格安
- USBの入出力が合計3ポート
- がっかりポイント
-
- 他製品と比べて少し大きい
- バッテリー残量が大まかにしかわからない
- 幅
- 127mm
- 奥行
- 70.5mm
- 高さ
- 30.5mm
- 重量
- 348g(実測)
- 型番
- PB2030MI タン
ケーブルを忘れても大丈夫
別途USBケーブルを用意しなくても充電可能です。
サイズは少々大きめです
他製品より厚みも幅もあります。
【実容量測定】
- 実容量実測 13200.6mAh
- ロス率 34.0%
【入力】
- 27.81W
スペック値の30Wには届きませんでしたが、入力W数は高めです。
【USBポート】
内蔵ケーブルのUSB-Cと通常のUSB-Cが各1基。さらにUSB-Aが1基あります。
【総評】
20000mAhクラスの中では安価で、便利な内蔵ケーブルが魅力です。
充電速度も速めで、コスパの高い製品です。
【4位】VEGER「V2053」
- VEGERV2053
- 検証時価格: ¥1,999〜
- 総合評価
【実容量測定】
- 実容量実測 13247.7mAh
- ロス率 33.8%
【入力】
- 17.81W
18Wの製品なのでロスは少ないですが、そもそも電力は低めです。
【USBポート】
USB-Cが2基とUSB-Aが1基、側面に充電専用の micro-B が1基あります。
【5位】AUKEY「PB-Y57」
- AUKEYPB-Y57
- 実勢価格: ¥5,480〜
- 総合評価
- 型番
- PB-Y57-GY
【実容量測定】
- 実容量実測 14007.1mAh
- ロス率 30.0%
【入力】
- 17.60W
4位のVEGER「V2053」と同様にロスは少ないですが、そもそもロースペックです。
【USBポート】
USB-Cが1基とUSB-Aが1基の2ポート。他製品と比べて少なめです。
【5位】ベルキン「BPB014btBK」
- ベルキンBPB014btBK
- 実勢価格: ¥4,990〜
- 総合評価
- 型番
- BPB014BTBK
【実容量測定】
- 実容量実測 14035.4mAh
- ロス率 29.8%
【入力】
- 17.03W
スペック値18Wの製品なので、上位機より充電に時間がかかります。
【USBポート】
USB-Cが1基とUSB-Aが2基。USB-Aケーブルを多用する場合は便利です。
【7位】VOLTME「薄型モバイルバッテリーHP20」
- VOLTME薄型モバイルバッテリーHP20
- 実勢価格: ¥4,980〜
- 総合評価
- 型番
- B2010-JP
【実容量測定】
- 実容量実測 13660.4mAh
- ロス率 31.7%
【入力】
- 18.24W
スペック通りの数値ですが、7製品の中では低い電力です。
【USBポート】
USB-Cが1基とUSB-Aが1基の2ポートなので、同時充電は2台までです。
おまけ:モバイルバッテリーの捨て方は?
モバイルバッテリーは一般ごみでは捨てられません!
モバイルバッテリーは一般ごみでは捨てられず、基本は有料回収になります。
しかし、メーカーがJBRC会員の場合は、回収ボックスに廃棄できます。
回収ボックスの設置場所は、JBRCのサイトで確認できます。
一般社団法人JBRC
AUKEY、VOLTME、VEGER以外は加盟しています。
まとめ:ベストバイはCIO
以上、シャオミ(Xiaomi)の大容量モバイルバッテリーとライバル製品の比較でした。
ぜひ記事を参考にお気に入りを見つけてください。
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モバイルバッテリーのロス率は40%を超えることも多いですが、今回の検証ではCIO「SMARTCOBY TRIO 35W 20000mAh」を含み30%台が多く、非常に優秀でした。