ダイタクの漫才への極意とM-1への意気込みは?
ダイタクプロフィール
吉本大(よしもとだい)
(写真左)
1984年12月28日生まれ。熊本県熊本市出身。身長178㎝、体重70kg。趣味はギャンブルなど。特技は料理(調理師免許あり)、バスケほか。
吉本拓(よしもとたく)
(写真右)
1984年12月28日生まれ。熊本県熊本市出身。身長178㎝、体重70kg。趣味はギャンブル、お酒を飲むなど。特技はバスケ、精肉販売など。
最強の漫才とはボケないこと!?
──M‐1決勝進出、おめでとうございます!
吉本拓(以下、拓):ありがとうございます。
吉本大(以下、大): ようやく決勝に行けてホッとしています。
── ダイタクさんといえば〝双子漫才〟ですが、双子ということにメリットやデメリットはありますか?
大:うーん、デメリットが大きいかもしれません。まず自己紹介をしないといけないのがデメリット。「大です。拓です」というのはダサいんですよ。
拓:多分、ルミネで自己紹介をしているのは俺たちだけじゃない?
大:兄弟コンビの中川家さんも自己紹介してないですし。本来はつかみで双子ネタをやる必要もないんですけども。
拓:ネタを考えるときも「あれって面白い」より「双子がこうだと面白い」となってしまう。だから、人のネタを見るのが好きで、いつもイイなぁ〜と思います(笑)。
大:まあ、僕らのネタは、ほかの多くの芸人のように大喜利的なボケを入れてウケを取るスタイルとは違うんですけど。
拓:僕らのポリシーは「なるべく面白いことを言わずに笑いを取る」こと。なぜかと言うと、大喜利ができないからです(苦笑)。
大:僕らはボケたらすべるんですよ。ネタに大喜利を入れるとすべってしまう(笑)。
拓:ホントにそう。
大:だからというわけではないですが、ボケない漫才が最強だと思っています。例えば、双子なのに「僕40歳、お前は?」というつかみがありますが、このくだり自体はごく普通のこと。でも、タイミングや間、目線や腕の動きを工夫すると笑いに繋げられるんです。そこが僕らの漫才ということだと。
拓:博多華丸・大吉さんもボケてないんですよ。華丸さんが「今の若い子はこうらしいよ。でも50歳の僕はこうなんです」という年齢なりの〝自分〟を出していくだけで、ボケているわけではない。それでも2人にかかると面白い漫才になっていますよね。
大:いろいろな漫才の形はありますが、僕らにとっての最強がボケない漫才なんです。
ダイタクがぶっちゃけるM-1への正直な思い
──M-1は12回目の出場で決勝進出となりましたね。
大:決勝に行けない年を重ねていくなかで、僕らはM‐1に縁のない漫才人生なのかもと思うようになっていました。
拓:周囲から「今年はどう?」と聞かれる芸人と聞かれない芸人がいるんですけど、僕らはわりと聞かれる方だったので、秋口にはナーバスになることも多かったです。
大:昔から「お前らは絶対に決勝行ける」と言われ続けて、準決勝に進出したのも早かった。でも、決勝に行けないなかで同期や後輩に越されて、その焦りみたいなものはありました。
拓:ただ、向き不向きもあるし。
大:よく引き合いに出すのがワラバランスというコンビで、彼らは今後20年経ってもM‐1の決勝に行けないんです。
拓:これは確定です。
大:単純にM‐1に向いていないだけ。だから、僕らが到達できない場所にワラバランスはたどり着けるということでもあります。
拓: 僕らはM‐1に出場したくて芸人になったわけではなく、子どもの頃から漫才をやりたいと思っていたことが理由。もちろん優勝できたら嬉しいけど、「絶対にM‐1で優勝する!」っていう感じでもないんです。
大:なので、決勝でも変に力まず自分たちの漫才を見せてウケてもらえたらいいなと思っています。
ダイタクと家電、そして今後のこと
─── 2人が愛用している家電ってありますか?
大:僕はパナソニックのオーブンレンジ(ビストロ)です。料理はもちろん、パンを温め直せる機能が便利で、よく使っていますね。
拓:家電を見るのは好きだけど、興味はそこまでないかも。ただ、ブラウンの「シリーズ7」は2人とも愛用しています。
大:最近の芸人はパナソニックの小さいヤツ(※ラムダッシュパームイン)を使っているやつらが増えていて。これイイんですか?
─── コンパクトですが5枚刃で予想以上に深剃りできるのが特長で、昨年の本誌ベストバイを獲得しました。芸人さんは移動も多いでしょうからおすすめです。
大:へぇ、買ってみようかな。
拓:シェーバーはホントに必要だからね。
─── それでは、ダイタクさんの今後は?
拓:僕はよく「ちっちゃい城を築きたい」と言うんです。でっかい城だと誰かに狙われるかもしれないけど、小さければ倒す必要もないだろうと。
大: それはそうだけど。まあ、お笑いでずっと食べていくのが目標ですかね。
拓:理想中の理想ですが、ラジオや深夜番組を細かくやって、街を歩けばダイタクだと言われて。劇場に来てくれるファンの前でネタをやって、全国ツアーでおいしい物を食べてお酒を飲んで。そして、食えるだけの収入があれば最高ですね。
大: 僕もそれで(笑)。