床のホコリや花粉を除去するのにおすすめな掃除用具はどれ?
室内にはホコリだけでなく、外から侵入してきた花粉やPM2.5など、さまざまな微粒子が舞っています。
これらをまとめて一掃する掃除方法はないかとインターネットで調べると、「掃除機は微粒子が舞うからNG」という記事を目にしがち。でも、掃除機の性能が良くなっている今、それってホントなのでしょうか……?
そこで今回、雑誌『MONOQLO』が、掃除機での検証のほか、もっと良いアイテムがあるのではないかと家庭で定番の掃除用具を比較。3つの項目でテストしました!
比較方法は?
今回は排気口が床に近い「キャニスター掃除機」」と、排気が床に当たらない「コードレス掃除機」、そして掃除機との比較のため、拭き掃除のアイテムとして「フロアワイパー」の3つで比較検証を行いました。
テスト1:排気から微粒子が出ないか
空気清浄機のセンサーに排気が直接届くように掃除機を設置し、定量の微粒子(テストでは疑似花粉を使用)を吸引。センサーが反応したら排気から花粉が出ていると判定。
テスト2:掃除中に微粒子が舞い上がらないか
床に定量・定範囲で擬似花粉をまき、各掃除用具でいつもどおりに掃除。近くに置いた空気清浄機のセンサーが反応したら掃除中に舞い上げていると判定。
テスト3:床の微粒子は除去できるか
定量・定範囲に疑似花粉をまき、各掃除用具で1ストローク・一定速度で掃除。微粒子の除去度合いを目視判定。念のため空気清浄機のセンサー反応も確認しました。
それでは、順に結果を紹介します!
2タイプの掃除機とフロアワイパーの掃除力の比較
【キャニスター掃除機】東芝「紙パック式クリーナー VC-PL9-R」
- 東芝紙パック式クリーナー VC-PL9-R
- 実勢価格: ¥37,950〜
- 幅
- 210mm(本体)
- 奥行
- 323mm(本体)
- 高さ
- 194mm(本体)
- 重量
- 3.7kg(本体・ ホース・延長管・ヘッド合計)
- 型番
- VC-PL9(R)
テスト1:排気に微粒子なし
空気清浄機のセンサーは反応なし。この製品は、吸い取った疑似花粉が排気口からほとんど出ないようです。
テスト2:センサー反応なし
排気口が床に近いが空気の流れは上方向で、疑似花粉に近づいても掃除機のタイヤで踏んでもセンサーは反応せず。
テスト3:しっかり吸引
レベルを「強」にして検証。目視でほとんど見えないほど赤色の疑似花粉を吸引でき、センサーの反応もありませんでした。
【コードレス掃除機】ダイソン「Dyson Micro Plus SV33 FF PL」
- ダイソンDyson Micro Plus SV33 FF PL
- 実勢価格: ¥45,482〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥45,482〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥48,919〜
- 幅
- 250mm(本体)
- 奥行
- 1091mm(本体)
- 高さ
- 222mm(本体)
- 重量
- 1.54kg
- ヘッド
- パワーブラシ
- 集じん方式
- サイクロン式
- 最大集じん容量
- 0.2L
- 連続使用時間
- 25分(エコモード)5分(強モード)
- 充電時間
- 3.5時間
- スタンド
- 有
- 型番
- SV33 FF PL
テスト1:排気に微粒子なし
空気清浄機のセンサーは反応なし。製品の特徴「粒子を99.99%捕らえて浄化された空気を排出」は本当かもしれません。
テスト2:センサー反応なし
排気口が手元にあるので床とかなり距離があり、床に排気が当たりません。そのため疑似花粉にも当たらず反応なし。
テスト3:しっかり吸引
こちらも「強」にして検証。1ストロークのみで疑似花粉をスッキリ掃除でき、センサーも反応なしでした。
【フロアワイパー】ユニ・チャーム「ウェーブ フロアワイパー 本体」
- ユニ・チャームウェーブ フロアワイパー 本体
- 実勢価格: ¥1,255〜
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- 幅
- 285mm(実測)
- 奥行
- 90mm(実測)
- 高さ
- 105mm(実測)
- 重量
- 428g(約)
- 型番
- 4903111464258
- 花王クイックルワイパー 立体吸着ウエットシート 香りが残らないタイプ
- 実勢価格: ¥470〜
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アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥470〜
- 内容量
- 16枚
- 型番
- 4901301403384
テスト1:テスト未実施
フロアワイパーは、吸引→排気という仕組みではないためこのテストは実施せず。
テスト2:センサー反応なし
掃除中はセンサーが反応しませんでしたが、終わったあとにセンサーが反応。しかし掃除中は問題なかったのでOKです。
テスト3:わずかに残るもほぼキレイ!
ほとんどキレイに拭き取れましたが、両サイドがやや拭き取れず。空気清浄機のセンサーは反応なしでした。
検証のまとめ
以上、家庭用の3大掃除アイテム3製品で、疑似花粉を使った微粒子を掃除する実力を比較した検証結果でした。
検証する前は「拭き掃除」の一人勝ちかもしれないと思っていましたが、いざやってみると3製品とも超優秀な結果に!
検証では、空気清浄機が空気中の花粉を含む粒子をほぼ感知しなかったため、掃除用具が原因で微粒子が大量に舞い上がるという可能性は低いと考えられます。特に掃除機はどちらも吸引力が良く、少ない動きでしっかりキレイになりました。
すべての掃除機が同じような良い結果になるとは限りませんが、少なくとも今回検証した掃除機2製品については、花粉やホコリといった微粒子の掃除に適しているといえます。
今回の結論としては、吸い込み力の高い最新の掃除機であれば、微粒子の除去に使用するのはアリです!
花粉やホコリなど微粒子の除去は“人の動き”が重要かも!?
検証では、掃除後に人が移動した瞬間や、おそらく足が排気に当たったことで排気の方向が変わったと思われる瞬間にセンサーが反応することがありました。
ということは、人が動くことで空気の流れが変わってゴミが舞うのではないか?と推測。気になる微粒子を舞い上げないためには、とにかくゆっくり動くことが肝心です。
ぜひ、掃除をするときは参考にしてみてください!
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