空間的なサウンドがさらに手軽に実現可能になった!
テレビを買い替えずに少しでもいい音で映画を楽しみたい!そんなニーズにピッタリな製品が、人気の「サウンドバー」。テレビの前に設置するだけで、手軽にテレビの音をグレードアップしてくれます。最近の製品は内蔵スピーカー数を増やし、さまざまな方向に音を飛ばして反射させることで、より立体的なサウンドを作り出せます。さらに音の位置情報をもった「ドルビー アトモス(Dolby Atmos)」を加えてサウンド空間をさらに拡張、臨場感を盛り上げるのが最近のサウンドバーのトレンドです。
これまでドルビー アトモス対応のサウンドバーは、安くても5万円程度からが相場でした。しかし、ここにきてお手頃なサウンドバーも登場しつつあります。そこで今回は、3万円以下と手が届きやすい価格ながら、ドルビー アトモス対応のヤマハとシャープの2製品を聴き比べました。
▼検証方法
テレビにサウンドバーをつなぎ、外部接続したブルーレイレコーダーでドルビー アトモス対応の映画作品を再生。2製品の音質を聴き比べました。さらに、音楽リスニング用途も考慮しドルビー アトモス対応の楽曲でも音質比較しています。
ちなみに、ドルビー アトモス対応とは?
通常、空間的なサウンドを楽しむには映画館のように何個もスピーカーを配置する必要があります。これを少ないスピーカー数で実現可能にしたのがドルビーアトモス形式。対応サウンドバーなら音声データに付与した位置情報をもとに擬似的にサラウンドを再現できます。
ドルビーアトモス対応格安サウンドバー2製品比較
ヤマハ「SR-B30A」
- ヤマハSR-B30A
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- 映画総合
- サラウンド(横方向の広がり)
- サラウンド(高さ方向の広がり)
- 音楽総合
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 声の帯域の表現力があるためセリフの雰囲気までわかる
- 中域は再現性が高く聴きやすい
- 音楽再生でも納得できる表現力
- がっかりポイント
-
- 低域の不足感は否めない
- 動作モードが本体でわからない
- 幅
- 910mm
- 奥行
- 133mm
- 高さ
- 68mm
- 重量
- 3.9kg
- 機能
- 7.1チャンネル、最大60W出力、ワンボディタイプ
- 型番
- SR-B30A
【映画鑑賞】価格の割には横に広がりがあります
1チャンネルあたりスピーカー2つと高音用のツィーターの計3つを搭載。このセットが左右にあり、さらに2つのサブウーファーが加わって合計8つのスピーカーで2.1チャンネルを構成。ここにドルビーアトモスの処理を加えて、擬似的に7.1チャンネルを実現しています。価格の割に横方向の広がりを感じられる音です。またクリアボイス機能も効いており、声の帯域にしっかりと表現力があるため、セリフの雰囲気までわかります。
【音楽鑑賞】長時間の音楽ライブでも聴き疲れしない
音楽リスニングでは中域の再現性が高く、音がゆったりとしています。とても聴きやすく感じるので、長時間の音楽ライブ映像でもリラックスして楽しめそうです。両サイドに低域を増幅するための「バスレフポート」が採用されていますが、残念ながらあまり効いているとはいえず、低域の不足感は否めません。
【使い勝手】LEDのみでモード判別でもスマホアプリで迷わない
動作モードの確認が本体では行えず、LEDの点滅パターンを覚えて判別するしかありません。とはいえ、多くの機能がリモコンのボタンに割り当てられているので、すぐに使いこなせます。機能がひと目でわかる専用アプリならさらに快適です。
リモコンには機能ボタンが多くあります。
専用アプリを使えば、さらに各機能が分かりやすく表示されます。
シャープ「HT-SB700」
- シャープHT-SB700
- 実勢価格: ¥25,274〜
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- 映画総合
- サラウンド(横方向の広がり)
- サラウンド(高さ方向の広がり)
- 音楽総合
- 使い勝手
コンパクトなボディが特徴で価格もお手頃ですが……
シャープの「HT~SB700」はコンパクトなボディが特徴的で2万円台(検証時)とお手頃価格なドルビー アトモス対応のサウンドバーです。しかし、最大音量も小さく、音の広がりもあまり感じられず、残念ながらテレビの音が大きく改善されることはないかもしれません。AQUOSと連携できる点は便利です。
- 幅
- 520mm
- 奥行
- 113mm
- 高さ
- 72mm
- 重量
- 約1.7kg
- 機能
- ハイトスピーカー搭載、AQUOSファミリンク対応
- 型番
- HT-SB700
【映画鑑賞】立体感に乏しいので迫力に欠ける
上部左右に傾斜をつけた「ハイトスピーカー」を搭載しています。しかしドルビーアトモス再生時の音場再現性も立体感に乏しく、レンジも狭め。大幅な高音質化ということにはならないでしょう。
【音楽鑑賞】:ドルビーアトモスよりステレオ再生が好印象
音楽再生時は、あえて2チャンネル音声を選ぶほうが好印象でした。
映画よりも音楽リスニングのほうが落ち着いた音を再現できます。ただし、どちらも帯域ごとのバランスが崩れ気味で音痩せします。
【使い勝手】専用アプリがないのでやや使いにくい
リモコンにはさまざまな機能がありますが、音場表現の効果は薄めで、どのモードでも音場表現に大きな差はありませんでした。
本体にLED表示もありますが、わかりにくくなっています。専用アプリがほしくなります。
音質改善を目指すならヤマハ「SR-B30A」が狙い目です
以上、アトモス対応サウンドバー2モデルの紹介でした、今回は3万円以下(検証時)と手の届きやすい価格ながら、ドルビーアトモス対応の2製品を聴き比べました。その結果、低音は弱いもののヤマハの「SR-B30A」がかなり検討しており、B評価相当ではありますが、価格を考慮すると十分おすすめでき、この価格帯のベストバイに選定しました。
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ヤマハ独自の音場処理を追加しており、これがけっこう優秀で。ふくよかな音場表現が好ましく感じました。低域の補正やクリアボイスによるセリフの聞き取り補正も適切で効果的です。