パソコン大人気ノートが扱いやすくアップデート

大人気ノートが扱いやすくアップデート エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」おすすめ イメージ

エイサー(acer)「Swift Edge SFA16-41-A76Z/W」は、有機ELディスプレイを採用して重さ1kg強と、16型の大画面ノートPCとは思えないスペックで人気となりました。しかし、キーボードは英字配列しか選べなかったため不満の声もありました。

そこで、改めて日本語キーボードを搭載して登場したのが、この傑作ノートPCの後継機、エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-43-A76Y/KF」です。

どう進化したのか、気になりませんか?

というわけで今回、雑誌『家電批評』編集部がデジタルライターの高橋 亮さんと一緒に、「Swift Edge 16 SFE16-43-A76Y/KF」を徹底チェックしました!

それでは、早速、テスト結果を見ていきましょう。

パソコンエイサー「Swift Edge 16」の実力は?

エイサー「Swift Edge 16 SFE16-43-A76Y/KF」

  • エイサーSwift Edge 16 SFE16-43-A76Y/KF
  • 実勢価格: ¥199,800

総合評価: 3.85

基本性能
 4.20
映像
 4.33
音声
 3.00
操作性
 4.25
インターフェース
 4.25
連続使用時間
 3.00
携帯性
 4.00
付加価値
 3.00

不評だった部分を見直し扱いやすくアップデート

エイサー(Acer)「Swift Edge 16 SFE16-43-A76Y/KF」は、コスパのよさで即完売したエイサーの傑作ノートPC「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」の後継機。

前機種は、英字配列キーボードしか選択できませんでしたが、本機は日本語キーボードを搭載しています。

さらに、CPUは独立したAIアクセラレーター「Ryzen AI」を搭載するRyzen 7を採用。若干重量が増したり、縦横サイズが大きくなってはいるものの、 厚みは薄くなったことでよりスマートな印象を受けます。 性能が上がっただけでなく、使いやすさや新しい価値観を持ったノートPCとなっています。

357.55mm
奥行
245.9mm
高さ
12.95mm
重量
1.23kg(約)
OS
Windows 11 Home
プロセッサー
AMD Ryzen 7 7840U (3.30Ghz/8コア)
グラフィックス
Radeon Graphics
ストレージ
SSD 512GB
ディスプレイ
3200×2000px(有機EL、16インチ)
メモリーカードスロット
microSD
無線LAN
IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
インターフェース
HDMI、USB 3.2 Type-A×2、USB4 Type-C×2
キーボード
日本語配列、テンキーあり
最長駆動時間
8.5時間(約)
メモリー
16GB
CPU
AMD Ryzen 7 7840U
型番
SFE16-43-A76Y/KF
加藤直樹
家電批評 編集部員
加藤直樹 のコメント

発売から1年経たず登場した後継機が、驚くほど使いやすく進化していました。

CPUの性能が大幅アップ!使い勝手も向上しました

今回検証する後継モデル スペック 23年4月号で検証した旧モデル
SFE16-43-A76Y/KF 型番 SFA16-41-A76Z/W
Windows 11 Home OS Windows 11 Pro
AMD Ryzen 7 7840U(3.30GHz/8コア) プロセッサー AMD Ryzen 7 PRO 6850U(2.70GHz/8コア)
Radeon Graphics グラフィックス Radeon Graphics
16GB システムメモリー 16GB
SSD 512GB ストレージ SSD 1TB
16インチ、有機EL、3200×2000pixel ディスプレイ 16インチ、有機EL、3840×2400pixel
microSD メモリカードスロット 非搭載
IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax 無線LAN IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
HDMI、USB 3.2 Type-A×2、USB4 Type-C×2 インターフェイス HDMI、USB 3.2 Type-A×2、USB4 Type-C×2
日本語配列、テンキーあり キーボード 英語配列、テンキーなし
約8.5時間 最長駆動時間 約7.5時間
W357.55×D245.9×H12.95mm・約1.23kg サイズ W356.7×D242.3×H13.95mm・約1.17kg

基本性能

上位クラスに迫るほどの性能。一般向けとしては優秀。

映像

色再現が少し独特。高解像度の映像はかなりキレイ。

音声

初期設定のままだとパワフルすぎて過剰感アリ。

操作性

日本語配列になったため、使いやすさがアップ。

インターフェース

USB4 Type-Cを2基備える使いやすさは、やはり優秀。

連続使用時間

モバイル用途でも使える軽さを考えると、少し物足りない。

携帯性

軽くて薄く持ちやすい形状。サイズは気にならない。

付加価値

MS Officeが付属。独自の制御ソフトも備わります。

パソコン「Swift Edge 16 SFE16-43-A76Y/KF」詳細チェック!

使い勝手のいい16:10の画面比率はビジネス用途に最適です

前機種から大きく変わった点のひとつが画面解像度です。3840✕2400の4Kだったのが、3200✕2000の3.2Kへと減少しました。一見性能が下がったようにも思えますが、そもそもノートPCでの4K解像度は表示スケー ルを変更しなければ実使用に耐えないので3.2Kで十分といえます。 それより16:10の縦が長い画面比率による、ウェブサイトや表計算ソフトの表示領域が大きい方が利点に優れることから、使い勝手は損なわれていないといえるでしょう。

ディスプレイ

ディスプレイ エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」おすすめ イメージ

前機種の3840×2400pxの4K画質からわずかに解像度が落ちた本機。ただし、画面比率はWebブラウジングや文書作成に有利な縦幅が広い16:10を維持しています。

本体天面

本体天面 エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」おすすめ イメージ

天板は小さなロゴのみのシンプルさでスマート感を演出。A4よりもひと回り大きい据え置きノートPCサイズです。

本体底面

本体底面 エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」おすすめ イメージ

底面には横長の大きな排出口がひとつあるだけ。ゴム足の出っ張りも最小限に抑えられています。

本体右・左側面

本体右・左側面 エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」おすすめ イメージ

端子類は、ほぼ前機種と同じ配置と仕様。新たにmicroSDカードスロットが追加されており、データの読み込み、外部ストレージとして使えるようになっています。

キーボード

キーボードが日本語配列になったのは大きな変更点です。これにより慣れない英字配列に悩むこともなくなったうえ、追加されたテンキーで表計算ソフトも使いやすくなりました。

キーボード エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」おすすめ イメージ

テンキーが追加されましたが、キーピッチは19mmと標準的。タイピングは軽やかに行えるて気持ちいいキーボードです。

高橋亮 氏
PCライター
高橋亮 氏 のコメント

英字配列よりは窮屈な配列。タイピングは軽やかです。

タッチパッドが大きくジェスチャーがしやすい

タッチパッドはホームポジションよりやや右側に寄った構成になっています。

タッチパッドが大きくジェスチャーがしやすい エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」おすすめ イメージ

タッチパッドはなめらかに操作でき、ジェスチャー機能も使いやすいです。なぜか少し浮いていますが、動作に支障はありません。

3Dゲームを除く用途なら過剰といえるほどの高性能さを発揮

3D性能計測:3DMark
3D性能計測:3DMark エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」おすすめ イメージ

内蔵GPUを使う一般的なノートPCの中では飛びぬけた性能。高解像度の映像表示、軽い3Dゲームのプレイなら、十分以上の高性能を発揮します。

基本性能計測:Cinebench 2024
基本性能計測:Cinebench 2024 エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」おすすめ イメージ

ベンチマークのスコアだけを見ると、CPU性能はノートPC用のミドルクラス。しかし3Dゲーム以外の用途であればストレスを感じることはありません。

ストレージ性能計測:CrystalDiskMark
ストレージ性能計測:CrystalDiskMark エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」おすすめ イメージ

PCIe Gen4規格のNVMe SSDを採用しているだけあって読み込みが7000MB/s以上と高速。書き込みは少し落ちますが、これでも十分に速いです。

AIエンジン「Ryzen AI」内蔵のCPUを搭載

CPUは最新モデルに変更されたことで処理能力も向上。しかも 新採用のRyzen 7040シリーズは、世界初のAIエンジンを搭 載したCPUです。まだこれからの展開次第ですが、AI技術の発展 で本機の機能も向上していく可能性を秘めています。

AIエンジン「Ryzen AI」内蔵のCPUを搭載 エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」おすすめ イメージ

近年発達してきたAI技術の支援機能を持つのが「Ryzen AI」。Ryzen 7040シリーズに採用され、AIを使ったソフトの動作が格段に速くなる技術です。

本機では、Webカメラの動作がAIの支援を受けられます。「アイコンタクト」「自動フレーミング」「背景ぼかし」の3機能です。

高視野角で美麗な画面だが映り込みが気になる

高視野角で美麗な画面だが映り込みが気になる エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」おすすめ イメージ

やや色味にクセはありますが、鮮やかな発色の有機ELディスプレイはキレイです。反面、光沢パネルによる画面への映り込みは気になりました。

バッテリー駆動時間はホームノートとしてなら◎

バッテリー駆動時間はホームノートとしてなら◎ エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」おすすめ イメージ

メーカー公称の駆動時間は約8.5時間。宅内で使うなら優秀な値ですが、モバイル用途ではやや力不足。USB Type-Cの充電アダプターを携帯したいです。

筐体の耐久性にはやや不安あり

気になる点もあります。前機種よりさらに薄くなったためか、筐体の剛性感が不足気味。さらに、DTSの音響技術でパワフルなサウンドにはなりますが、逆に筐体を震わせて聞き苦しい音にしてしまっていました。

筐体の耐久性にはやや不安あり エイサー(acer)「Swift Edge 16 SFE16-41-A76Z/W」おすすめ イメージ

タイピング時にパームレストがややたわむなど、筐体の強度に不安があります。落下や圧力には注意したほうがよさそう……。

パソコンまとめ:有機ELの大画面を場所を選ばず使える!

以上、Acer「Swift Edge 16 SFE16-43-A76Y/KF」のレビューでした。

不評だった部分を見直し扱いやすくアップデート。16型とは思えない薄さと軽さは魅力的で、将来性も感じさせるノートPCです。

気になる人はチェックしてみてください。

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