ホームTHE SECOND準優勝の「マシンガンズ」にインタビュー!

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西堀 亮(にしほりりょう) ※画像左

1974年、北海道生まれ。一般社団法人発明学会の会員。2020年の発明展で優良賞を受賞している。また、俳優としても多数のドラマに出演している。

滝沢秀一(たきざわしゅういち)※画像右

1976年、東京都生まれ。2012年より芸人の仕事の傍で清掃員の仕事を始め、自身のごみ収集の体験をもとにSNSや著書、講演会などで積極的に発信している。

ホーム実はTHE SECONDに参加する予定はなかった

──「THE SECOND」もあった2023年上半期(当インタビューはファイナル直前に実施)。相当な覚悟を持って挑んでいるかと思います。

滝沢秀一(以下滝沢) もともとの目標はベスト32くらいだったんですよ。負けるって思ってやってましたから。ネタ合わせも大会の選考会の2〜3日前にやる程度だったんです。選考会を経て32組から16組、16組から8組に絞られていくなかで、「あの人たちが落ちて、俺たちが残っているんだ」みたいなのがあって。負けるって思ってやってましたけど、ここまできたら負けたくない気持ちも湧いてきて、なんだかんだで気づいたらファイナル直前みたいな感じです。

西堀亮(以下西堀) 実は選考会のあった2月に、僕が曲がっていた鼻を矯正する手術を受けたんです。だから、参加しない予定だったんですけど、入院前日に大会の選考会があるので「出場できちゃう」とわかり、マネージャーが勝手にエントリーして……。

滝沢 ぞっとしますよね(笑)。でも、僕らのように年を重ねて芸歴があってでも、売れていない立場では「THE SECOND」に出ないわけにはいかないじゃないですか。西堀の手術があるから「仕方ない」と理由を付けていたけど、勢いで参加しました。「M-1グランプリ」は結成15年以内の縛りだけど、真逆ですよね。芸人を生かそうとしてる。でも、「THE SECOND」ができたことによって、「M-1」を卒業したばかりの芸人と、参加条件から10年以上もブランクのある芸人が競い合うのは酷ですよ。

西堀 ファイナル直前のラウンドで戦ったランジャタイなんて、ゴリゴリの現役だったから(笑)。

滝沢 (笑)。

ホーム例えるならマスターズリーグ。独特の緊張感走る現場

滝沢 結成16年以上ともなると、天才はもういないんですよ。例外はあるかもしれないけど、自分たちが「M-1」でブレイクのきっかけをつかむスター芸人であればとっくに売れているし、今回出場した芸人を見ても紆余曲折のある顔ぶればかりでしたよね。過去にブレイクのきっかけをつかみながらも、売れかけるまま続けてきた人たちで、僕らより先輩の芸人もいましたし、そうそうたるメンバーで「いいこともあったし、悪いこともあったし」と語り合える戦友同士で競い合う感覚です。

西堀 プロ野球OBで結成されたモルツ球団のような空気感があった。「M-1」は例えるなら現役バリバリのプロ野球じゃないですか。「THE SECOND」はマスターズリーグなんですよ。お笑い界の中畑清がいて、屋鋪要がいてみたいな。独特な緊張感もあるし。

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滝沢 一般のお客さんによる採点で勝敗が決まるのも、他の賞レースにはない緊張感がある理由だと思います。プロの審査員であれば、ネタの新鮮さや革新性も評価の対象になるかもしれないけど、一般のお客さんには関係ないじゃない。単純に「ウケるかウケないか」の勝負だから、言い訳が立たない大会ですよね。

西堀 お客さんも現場で感想を求められる可能性があるから、適当に採点できない緊張感があるんじゃないかな。番組演出の人が、今回の採点方式にした理由を語っていたんですよ。最初は、ネタを見て「白か黒か」の旗を上げて勝敗を決める案もあったようだけど、あまりにも残酷すぎるからやめようとなったみたいで。そういう意味では、芸人ファーストで優しい大会ですよね。

ホーム人生なんでもやってみるもの。生き残れるかは自分たち次第

──滝沢さんは「清掃」のプロとして、西堀さんは「発明」の分野でもそれぞれ活躍していますが、結成25年目にして、大きな賞レースに挑んでいるのはまた違った意味もあったのかと。

滝沢 やっぱり、コンビでやれるのが一番いいんですよ。もともと、僕もやりたくて清掃に手を広げたわけではなかったので。

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西堀 芸人であれば、誰でも最初はとんねるずさんやダウンタウンさんを目指して始めるわけじゃないですか。でも、道半ばでいろいろなことがあって、今の自分たちがある。賞レースで決勝に残るのはやっぱり悲願でしたけど、「THE SECOND」の開催を知った時点では、まさか僕らがそこに立っているとは想像していなかったです。僕の入院が1日ずれていたら参加していなかったし、正直「入院前日にネタをやるのも嫌だな」と思っていたけど(笑)。何事もやってみるもので、続けることも大事なんだと思いますね。

──「THE SECOND」を追い風に、芸人として新たな弾みもつきそうです。

滝沢 ひと通りの仕事を、やっぱり経験してみたいです。「本物のさんまさんだよ!」と言いたい(笑)。

西堀 賞レースはお披露目の場なんですよね。視聴者のみなさんに対しても、番組を作っている人に対しても、僕らを見てもらえる機会というか。「こんな人なんだ」と知ってもらって、そこから生き残れるかどうかは自分たち次第だろうと思います。

ホーム「清掃」と「発明」芸人外活動の原点とは

「清掃」と「発明」芸人外活動の原点とは イメージ

──先ほども触れましたが、お二人は「清掃」と「発明」の分野でもそれぞれ活躍しています。活動の原点は何でしたか?

滝沢 僕はちょうど『爆笑レッドカーペット』が放送終了した頃ですかね。妻の出産費用として40万円が必要になったんですけど、芸人の仕事がなく、貯金もなかったので、やむなく清掃会社で働き始めたのがきっかけだったんですよ。当時は36歳で、アルバイトを探すにも年齢制限に引っかかってしまって、清掃会社を立ち上げた元芸人の友だちに「働かせてくれない?」と相談したのがきっかけです。

──今やゴミの専門家として、著書『このゴミは収集できません』を出版し、環境省のサステナビリティ広報大使を務めるまでに。本腰を入れたのはいつ頃でしたか?

滝沢 最初は、収集車でゴミを回収する清掃員として働いていただけなんです。でも、働き始めてから2〜3年ほどしたら、贅沢ですけど仕事が嫌になってきたんですよ。「本当はお笑いをやりたいのに」と思っていたんですけど、テレビで『アメトーーク!』を見たら、「M-1」王者のサンドウィッチマンですら、司会の雨上がり決死隊さんから一番離れた場所に座っていると気が付き、「これじゃ、自分たちなんてしばらく売れないだろう」と思ったんです。そこからですね。本気で向き合おうと思ったら、ゴミの見え方も変わってきました。

──そのタイミングで、ゴミを徹底的に研究しようと。

滝沢 そうですね。ゴミを捨てる人たちが「どうすればきちんと分別してくれるのか」と考えるようになってから、面白くなっていきました。ちょっと余談になるかもしれないけど、清掃員をやっているとクレームもあるんですよ。決まったルートで回収していると「何で、俺の希望する時間に回収しに来ないんだ!」とクレームをつけてくる人もいる。なだめるために「回収地域で道行く人全員に挨拶をすれば、クレームがなくなるのでは」と考えて実行してみるなど、工夫するのが楽しくなりました。

──かたや、西堀さんは「発明」の分野で企業からも声がかかるほどに。その原点は?

西堀 発明学会の取材に行ったのがきっかけです。そこから数年して、自宅で取材のときに頂いた学会のコンテストの応募用紙を見て、ふと「応募しようか」と思ったんです。最初は軽い気持ちでしたけど、第一号の発明品「靴ブラシハンガー」で優良賞を頂いて、のめり込んでいきました。

──ゼロから発明品を作るのは、大変だったのでは?

西堀 素材やデザインを決めるのに、2年ほどかかりましたね。でも、アイディアを生むのは、そんなに大変ではなかったです。僕の発明品はすべて、自分が怠け者だから生まれたものばかりなんですよ。「靴ブラシハンガー」はスニーカーを洗って干すのが面倒くさいから、一手に担えるアイテムが欲しいと思ったのが原点です。発明と聞くと難しいイメージもあると思いますけど、日常に不満があって、内心、文句をつけたい人には向いていると思います。僕らのネタのように(笑)。

ホーム次から次に止まらない!白熱した家電トーク

──雑誌『家電批評』は家電がテーマの雑誌でして。お二人の今欲しい家電を教えてください

滝沢 今ちょうど自宅の洗濯機が壊れかけているから、妻が新しいのを欲しがっているんですよ。パナソニックだったかな。つい最近、お湯で洗える洗濯機を「『THE SECOND』で優勝するから買っちゃえ」と話しました(笑)。食洗機も憧れる。水も時間も節約になるって聞くので。

西堀 欲しいものだと、エアコン。今、自宅にあるのが部屋の大きさに見合わない15畳用だから、風が強すぎるんですよ。カビのニオイも気になるから、クリーニングも頼みたいと思っていて。でも、「THE SECOND」で優勝したらクリーニングを頼むというのも、夢がないよね。だから、三菱電機の霧ヶ峰を買います(笑)。

滝沢 (笑)。あと、最近気になるのは炭酸を作れるソーダストリーム。いいか悪いか、評価がけっこう分かれているから、買うまでの踏ん切りがつかないんですよ。炭酸が強くないと聞いたこともあるけど、ガスシリンダーを回収してくれるのがいいという話もよく聞くし。

西堀 ハイボールをよく飲んでるから、気にはなるね。遠赤外線で肉を焼き上げる、煙の出ないホットプレートも気になってるんですよ。「THE SECOND」で優勝した漫才を見ながら、お酒を片手に肉を食べられるなんて最高じゃない(笑)。

滝沢 そのそばにソーダストリームがあるという(笑)。

西堀 (笑)。スマホも買い替えようかと思って。Galaxyを使っていて、マイクロSDカードが廃止されたので困ってるんです。ユーチューブ用の動画を撮影して、わざわざPCにデータを移すのが面倒くさいから、どうにかしたいです。

滝沢 先輩の土田(晃之)さんに聞いた化粧水の出るひげ剃りも、ロボット掃除機のルンバも気になるし。優勝して全部買っちゃうか(笑)。

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思いのほか、気になる家電をあげてくださったお二人。
その場で『家電批評』を見せながらレクチャーすると、興味津々に聞いてくれました

──インタビュー実施直後、「THE SECOND」で準優勝を果たしたマシンガンズ。今後の活躍を期待しています!