ファッション界の異端児による仕事を効率的にまわす道具の選び方は?

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わかりやすく論理的な〝誰もがおしゃれになれるコツ〟をさまざまな媒体で伝え続けているメンズファッションバイヤーのMB氏

格安でおしゃれな全身コーディネートが実現できると大好評の本誌連載「ファッション誌はいりません。」をはじめ、多数の媒体でファッションコラムを連載。

『まぐまぐ!』で配信している有料メールマガジン「最も早くオシャレになる方法」は、2014年から2017年まで連続でまぐまぐ大賞&各賞を受賞したあと、殿堂入りを果たしています。

MBさんの仕事道具は?

1:カメラ

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ソニー
VLOGCAM ZV-E10
実勢価格:7万7000円

サイズ・質量:約115.2x64.2x44.8mm・約299g
カメラ有効画素数:約2420万画素
連続撮影速度:最高約11コマ/秒
手ブレ補正方式:交換レンズ側対応
ISO感度:ISO100-32000(静止画撮影時)、ISO100-32000相当(動画撮影時)

2:テキストエディター

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Mineko IMANISHI
CotEditor
実勢価格:無料

対応:iOS、Windows

3:Twitter

3:Twitter イメージ

Twitter
実勢価格:無料
対応:iOS、Android

MBさんは雑誌『MONOQLO』での連載のほか、ファッションについての著作も多数あり、累計販売部数は200万部を突破。近年はYouTuberとして、映像分野でも積極的に活動しています。

今回は、そんなさまざまな媒体で活躍するMBさんが効率的に仕事をまわすためにどのようにして道具を選んでいるのかお聞きしました。

道具は本来手段。目的に忠実に選ぶべき

− MBさんがお仕事をする中で、特によく活用している仕事道具は何でしょうか?

MBさん:いっぱいある気はするけど、YouTubeの機材や執筆用のテキストアプリでしょうか。

僕、サラリーマン時代にカメラの仕事をやってたんですよ。機材好きだし、収集癖はあるし、わりとこだわりは強いんですけど、実際にいちばんよく使うのはソニーの「AV-E10」。もっと高い機材を持ってるし、150万円くらいのライカもあるんだけど、僕のYouTubeには「ZV」で充分なんです。

道具は本来手段。目的に忠実に選ぶべき イメージ

一応一眼カメラだけど、正直できることはそれなりだし、映りも最高じゃない。でもむちゃくちゃ簡単に撮影できて、いい一眼でちゃんと撮影するときみたく、ストロボ用意して、チェック用モニター用意して、三脚立てて……って手間がないんです。

手ブレ補正機能が超優秀だから手持ちで使えるし、ストロボなしでキレイに映るし、パッと電源入れて、パッと撮れば、完璧ではないけど60点の映像が撮れるのが、すごくありがたいですね。

テキストアプリも「CotEditor」というものを使っていて、特別な機能は何もないけどとにかく挙動が速い。それが最高ですね。

− 撮影用のカメラは、機能や価格でいったらもっと上位機種はあるけど、その手軽さには変えられないと。

MBさん:別にZVで撮れば最高級の映りになるとは思わないけど、最適解だとは思います。僕のYouTubeで何がいちばん大事なコンテンツかを考えると、たぶん僕の喋る内容や、紹介したアイテム。写真の空気感やムービーの完成度を高めても全然意味がないんです。

− むしろスペックを上げることで無駄な作業が増える方が、仕事的にも良くないと。

MBさん:最高級のスペックが、自分にとっての最適解とは限らない。僕がいちばん使いやすくて手軽にバンバン撮れた方が、動画の本数も増えてお客さんに喜んでもらえるし、値段は関係なくそれが最適解なんだと思います。

本来、道具は目的を達成するための手段。なのでツールを選ぶときは、手段の目的化にならないよう気をつけてますね

最高級であることが最上級だとは限らない

最高級であることが最上級だとは限らない イメージ

− MBさんは、雑誌、Web、メルマガ、著作、ご自身が運営するサイト『KnowerMag』など、さまざまな媒体で執筆もされています。なぜ速さ重視で「CotEditor」を選ばれたのですか?

MBさん:僕、メルマガを毎週5万文字書いてて、月産文字数は多いときで30万文字、少なくとも20万文字はいくんですね。

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そのくらいの文字数をこなすには、結構スピーディーに打たないとなんですが、Macにデフォルトで入ってるテキストエディタだと、打ってから画面に文字が出るまでにちょっとタイムラグがあるんです。

タタタタ……と打ったのがワンテンポ遅れて出てくるので、直感的に打てなくなるんですよ。

− 「CotEditor」はご自身で見つけたのですか?

MBさん:何か良いテキストエディタがないか探してたときに、出版パーティーで会った僕より全然量を書いてる有名な著者さんに教えてもらいました。

テキストアプリはいろんな機能が付いてるものも多いんですけど、「CotEditor」は何もないからとにかく軽くて、スピーディーに打てる。いま僕がテキストを書くときに求めるものはスピーディーさなので、これも自分にとっての最適解だと思いますね。

洋服と一緒で、特に男の子は「高価なものが格好いい」って思考に走りがち。でも六本木にいるお金持ちが、みんなおしゃれかといったら全然違うじゃないですか(笑)。そのこと自体が、最高級がすべて最適解なわけではない証左だと思います。

SNSを使って洋服に興味がない人を引き込む

SNSを使って洋服に興味がない人を引き込む イメージ

− MBさんはご著書の中で、メルマガの購読者を増やすためにSNSを有効活用されていると書かれています。そのために発言にシモネタを盛り込んだりしているとのことですが、SNSも仕事道具のひとつと捉えていますか?

MBさん:そうですね。シモネタだったり、セクシー女優さんの話だったりは、まず自分が好きだからなんですけど(笑)、男性に好まれる話題をSNSに出すことで、属性の近いお客さんを集める狙いはあります

普通、ファッションのインフルエンサーは、SNSでもファッションの話をするんですよ。でも僕はそういう発言も含めて、ファッションの文脈とまったく違うことをやるから、お客さんも全然違うところから入ってくるんですね。

たぶんうちのユーザーは、僕がいなければ洋服の業界に興味を持たなかった人たちが多いと思いますし、もともと僕がやりたかったこともまさに、そういう人たちがおしゃれを楽しめる方法を伝えることだったので。

道具よりもコミュニケーションを大切に

− メルマガの中で、「ZOZOTOWNを3時間見るより、1時間表参道を歩く方がオシャレを理解できる」とおっしゃっていたのも印象的でした。

MBさん:僕も家にいるときは便利なのでネットは見ますし、寝っ転がりながらZOZOを何時間も見てることもあるんだけど、外に出てる時間の方が多いと思います。伊勢丹に行ったり、表参道のブランドショップを見たり。

そこで一気に情報がインプットされるんですよ。週5は外に出てるんじゃないかな。道具も大事だけど、その意味で僕が仕事で大切にしてるのは、人とのコミュニケーションかもしれないですね。

おわりに

以上、売れっ子ビジネスマン、MBさんの仕事術でした。

MBさんが教えてくれた効率的に仕事をこなすための“最適解”、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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