次の時代のヒット家電は? 新製品の実力を深堀りレビュー
群雄割拠の家電業界、知らないうちにものすごい進化を遂げているモノ、たくさんあるんです。今回は、ネットを疑う家電購入ガイド『家電批評』編集部が総力取材。テレビからキッチン家電、ゲームまで、新製品の実力をレビューします。
というわけで今回は、「常識を変える」と銘打たれて話題になっている電動モビリティの実力をレビューで紹介します。
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れっきとした電動自転車です! 公道も走れる電動スクーター
“次世代モビリティ”としてブレイズから2019年11月に発売された「BLAZE EV SCOOTER」。家庭用コンセントで充電できる折りたたみ電動スクーターで、見た目での分類は難しいのですが、れっきとした原付自転車です。
ナンバープレートが付き、乗車時にはヘルメットが必要。ゴツゴツしたタイヤを筆頭に、サスペンションやブレーキも本格的で、ウィンカーやバックミラーなど、公道を走るためのパーツがしっかりと装備されています。
では、一般的なスクーターか?と乗ってみると感覚はまったく斬新でした。
スロットルグリップを押し込むと、力がゆっくりとタイヤに伝わり、静かに走り出します。最高速度が30kmということもありますが、ゆったりめのスイ~ッとした走り具合は気持ちよく、笑みがこぼれるほど楽しいのです。
ここからは、実際の装備について解説します。
ポイント1:バックミラーは小さめ
可変域は広いのですが、ミラー自体が小さいので、乗車前に微調整する必要がありそうです
ポイント2:わかりやすいモニター
走行中に触るのは、右上の走行モード切り替えくらい。シンプルな作りです。
ポイント3:スッと反応するスロットル
スロットルグリップは親指で操作。あんまり深く押さえなくても、スッと発進します。
ポイント4:頼れるディスクブレーキ
ブレーキは前後ともディスクブレーキ。特に不安を感じることはありませんでした。
ポイント5:家庭用電源で充電可能
車体の向こう側にある充電口。家庭用電源で問題なく充電できるのはとても便利です
常識を変える、立ち乗りバイク BLAZE EV SCOOTER
ブレイズ
BLAZE EV SCOOTER
実勢価格:15万2000円
サイズ・重量:W575×H1100×D1170mm(走行時)・24.8kg
最大積載量:120kg
都心の公道での走行は? 実際にコレで出勤してみました
それでは、ここからは編集部員が実際に自宅と会社の往復22kmを走行してみたレビューをお届けします。
レビュー1:夜間走行も恐怖なし!LEDライトが結構明るい
まずは帰宅の途についてみたところ、特に問題なく走行できました。LEDのヘッドライトはめちゃくちゃ明るいというわけではありませんが、大通りでも住宅街でも不安を感じることはありませんでした。
ただ、慣れていないとウィンカーの切り替え忘れがありました。耳慣れた「カチカチ」の音がないためか、点滅する光も運転席側からはやや確認しづらいと思いました。
レビュー2:路地道が超快適! 飛び出しにも余裕
次は出勤時です。楽しさを存分に感じたのは、路地に入ってから。あちこち回遊しながら走行してみましたが、最速30kmなので一車線の道が快適に走れることに気付きました。満員電車とは無縁の最高の気持ち良さです!
ローモードやミドルモードでのんびり走ると街並みも把握しやすく、飛び出してくる人がいても余裕を持って対処できます。高速散歩といった具合で持ち味を満喫しました。
レビュー3:でかすぎる道はちょっと怖い
一方、これは使い方が違うかもと感じたのは大通りに出てからです。何しろ30kmがMAXなため、ビュンビュン追い抜かれ、車体がスリムな分、高速バスが追い抜いていった際には存在感に驚かされました。
長い上り道になると時速が20kmまで低下するため、交通量の多い道を走行する際は注意が必要でしょう。
結論:近所のちょい乗りは最適! バカンスに持ち込むのもおすすめ
走行してみた感想のまとめとしては、小さめの通りは文句なく快適! このマシンはコンパクトに折りたたむことができるので、車に積んで風光明媚な土地をゆったり走るのも最高だと思います。
一方で、大型車がビュンビュン走る幹線道路を走るのは少し気になる点がありました。車体が小さくスピードも出ないため、道路の端を走るなど注意が必要です。
以上、電動スクーター「BLAZE EV SCOOTER」の紹介でした。
使いどころがハマれば、愛せることは間違いなし! 次世代の電動スクーター、気になる人は検討してみてください。