セルスター工業の長時間ドラレコ「CS-53FH」をテスト!
セルスター工業
CS-53FH
実勢価格:3万1800円
サイズ・重量(本体):W96×D27.5×H69.4mm・120g
記録解像度:1920×1080
記録画角(前方カメラ):対角141°、水平117°、垂直62°
セルスター工業「CS-53FH」は、フレームレートの変更により、記録を効率化して長時間録画できるのが最大の特徴。
1920×1080のフルハイビジョンでHDRも搭載しており、スペック上の機能は必要十分です。
では、果たして実際の画質はどうなのか? そのほかの付加機能は便利なのか?
『家電批評』がドラレコに精通する識者とともに、忖度一切なしのガチ検証を実施しました!
テスト1:前方カメラの映像は見やすいの?
結果:昼夜ともかなり明るく、周囲の状況を録画できた
コンパクトな本体は、フロントガラスに取り付けても目立ちにくく、視界の邪魔になりません。
それでは、気になる映像のクオリティーを見ていきましょう。
前方カメラの昼間の映像は?:ナンバープレートの文字がハッキリ!
前のクルマのナンバープレートの文字はハッキリ読み取れ、少し離れた場所のクルマのナンバープレートの文字も判別できました。
前方カメラの夜間の映像は?:光を増幅して映し出すので全体的に明るい
ヘッドライトや街灯の光を増幅しているような印象で、全体的に明るめに映ります。
前のクルマのナンバープレートの文字も白飛びも少なくキレイに映っています。
テスト2:10フレームの映像は見やすいの?
結果:カクカクするけど状況はわかる
通常のフレームレートは30fps(1秒間に約30枚の映像を録画)ですが、10fps(1秒間に約10枚の映像を録画)に変更することができます。
ちなみに、そのように設定変更することのメリットは同じメモリー容量で「録画時間が3倍長くなる」こと。とはいえ、見づらいのでは意味がないですよね。
率直にお伝えすると、録画映像はカクカクしますが、周囲の状況はわかります。
また、駐車中の当て逃げなどがあったときの証拠を録画する駐車監視機能(パーキングモード)を作動させるときでも、長時間録画できてありがたいです。
10fpsだとLED信号機の色が映らないこともあるので注意しましょう。
テスト3:そのほかの付加機能は便利なの?
結果1:災害や取締機のお知らせ機能は万が一のときに役立つ
準天頂衛星「みちびき」対応によりGPS精度が向上して、ドライブ中の危険なエリアや事故多発エリアなどを高精度に告知。政府機関が発令する地震や津波などの災害情報「災危通報」、取締機やゾーン30などのエリアを警告音と画面で知らせてくれる「GPSお知らせ機能」が、万が一のときに役立ちます。
オービスや信号無視監視機などの位置をあらかじめ記憶しているので、うっかり速度を出し過ぎてしまうことも防げます。
結果2:イベント録画をワンボタンで開始できるのも便利
上書き保存されたくない事故などのイベント録画を、ワンボタンですぐに開始できるのが便利です。
長時間録画でもしっかり「見れる」映像でした!
以上がセルスター工業「CS-53FH」の検証結果でした。
ウリであるフレームレート変更による長時間録画は、映像を見返しても状況はしっかりわかるので問題なし。
64GB microSDカードが付属しており、128GBまで対応しているので、かなり長時間録画できます。
またこの機種は前方だけの1カメラタイプですが、別売りの専用オプションカメラ「GDO-28」(実勢価格:9150円)とつなげれば、前方と後方の同時録画が可能。購入後に「後方も録画したい」と思ったときも対応できるのはありがたいですね。
「災危通報」や「GPSお知らせ機能」などの付加機能も充実しているのも頼もしいと感じました。
テスト結果とアピールポイントを総まとめ!
セルスター工業
CS-53FH
実勢価格:3万1800円
サイズ・重量(本体):W96×D27.5×H69.4mm・120g
記録解像度:1920×1080
記録画角(前方カメラ):対角141°、水平117°、垂直62°
▼評価
総合点 | 前方カメラ・昼 | 前方カメラ・夜 | 画角の広さ | 操作性 | 付加機能 |
40/50 | 8/10 | 7/10 | 8/10 | 8/10 | 9/10 |
【総合評価:A】
最後に、セルスター工業「CS-53FH」のよかった点と残念だった点をまとめました。
▼よかった点
- 10fpsにすれば長時間録画ができる
- 災危通報やGPSお知らせ機能もついており安心
▼残念だった点
- 実勢価格が3万1800円と、前カメラタイプとしては高め
ウリである長時間録画、災危通報やGPSお知らせ機能に魅力を感じる人にはオススメできます。
後方を録画したくなっても、別売りのカメラを購入すれば対応できるので安心です。
かなり明るめに映るので、日陰になった部分も、また夜間になっても見やすさはそのまま維持されます。