今回レビューする2製品は?
セルスター工業「CS-52FRW」
セルスター工業
CS-52FRW
実勢価格:2万9400円
サイズ:W86×D23×H40mm(本体)、W34.5×D16×H34.5mm(別体カメラ)
重量:64g(本体)、19g(別体カメラ)
最大録画画素数:200万画素(FullHD)
セルスター工業「AR-47LA」
セルスター工業
AR-47LA
実勢価格:2万2190円
サイズ:W104×D21×H54mm
重量:111g
ドラレコ+セーフティレーダーで最強の安全ドライブ!
ドライブレコーダーは録画映像のきれいさや画角の広さが重要ポイントとなりますが、便利さを追求した付加機能にも注目して選ぶのがおすすめです。
バックミラーに取り付けられたり、映像をスマホに送信できたりするタイプなどがありますが、今回紹介するのは、レーダー/レーザー式オービスの探知や制限速度を教えてくれるセーフティレーダーとの連携機能のあるドラレコです。
ドラレコとセーフティレーダーを組み合わせて使います
ドライブレコーダー「CS-52FRW」……万が一の事故を記録
前後カメラタイプ(モニターなし)。対応するセーフティレーダーと通信コードでつなぎます。
セーフティレーダー「AR-47LA」……レーザー式オービスなどを警告
最近増えつつある新型レーザー式移動オービスにも対応します。
カメラだけのドライブレコーダーとセーフティレーダーを通信コードでつなぎます。セーフティレーダーがモニターの代わりとなります。
2機種なのに電源は1本でOK。セーフティレーダーの画面でドライブレコーダーの操作もできます。
注意:ドライブレコーダー単体で使うときは電源コードが必要
セルスター工業
GDO-43
実勢価格:1100円
「CS-52FRW」には電源コードが同梱されていません。「AR-47LA」と連携するときには電源コードは必要ありませんが、単体で使用するときは別途購入しましょう。映像はPCで確認します。
単体と合体時の使い勝手を検証
今回の検証では2機種をクルマに取り付けて、オービスが設置されている道路を昼夜走行。それぞれ単体の機能のほか、つなげたときの便利さもチェックし、両機種を一緒に使うことのメリットを見極めました。
ドラレコ映像の見やすさをチェック
昼夜走行して、撮影した映像の見やすさを確認。
オービスへの反応を検証
オービスがある道路を走行して、感度をチェック。
それでは検証結果を見てみましょう。
ドライブレコーダー「CS-52FRW」を検証
まずはドライブレコーダー「CS-52FRW」だけの使い勝手を検証してみました。
前カメラはモニターが付いていないのでスッキリした形状で、ドライバーの視界の邪魔になりにくいのが利点です。細かい設定やその場での録画映像確認ができないものの、そうした機能が必要ないなら問題なし。もし必要であれば、後述するセーフティレーダーをつなげば対応できます。
録画映像は明るめで見やすく、事故やあおり運転の証拠はしっかり残せます。PC上では、録画映像と一緒に走行している場所が地図でわかり、ドライブの思い出を残すのにも適しています。
1:映像の見やすさ
昼夜とも自然な見え方で、遠くの看板の文字も読み取れました。
【昼間・前】
実際の見た目に近い印象で、店舗の看板の色合いも自然。クルマのナンバープレートはもちろん、遠くの看板の文字も読み取れます。
【昼間・後ろ】
バックウインドウは黒いプライバシーガラスなので映像は暗めですが、後方車のナンバープレートはしっかり確認できました。
【夜間・前】
全体的に、実際の見た目より若干明るく映っている印象。ヘッドライトが当たる車道はもちろん、街灯が当たる歩道の様子もわかります。
【夜間・後ろ】
接近したクルマなら、ナンバープレートの文字だけでなく車内の人の表情もわかります。歩道も明るめに映っています。
2:取り付けやすさ
モニターがないので小さく、ウインドウに取り付けても目立ちにくいです。
【前カメラ】
前カメラは後ろにモニターが付いていないので小さめ。バックミラーに隠れて、視界の邪魔になりにくいです。
【後ろカメラ・リア】
後ろカメラも小さくて目立ちにくく、強力な両面テープでバックウインドウにしっかり取り付けられます。
【後ろカメラ・横】
後ろカメラをサイドウインドウに取り付ければ、横からのクルマや自転車等の衝突の証拠を撮影することもできます。
3:付加機能
事故の映像をしっかり残せる仕組みで安心感があります。
ワンボタンで上書き保存を防止
前カメラのQUICKボタンを押せば、録画データが上書き保存されません。万が一の映像など、大事なデータを残しておけます。
microSDカードの定期的なフォーマットが不要
microSDカード32GB版が同梱されています。メンテナンスフリーで定期的なフォーマットは不要。エラー発生率を低減できます。
PC上で地図と同時に録画データを確認できる
PC上の専用ビューアソフトで再生すれば、地図連動による走行軌跡や振動情報もわかります。ドライブの思い出も残せます。
営業マンに便利な交通事故報告書を作れる
専用ビューアソフトを使えば、事故の証拠映像が付いた報告書のフォーマットをダウンロードできます。エクセルでの書き出しも可能。
ドラレコ6製品比較でベストバイになった製品と比較
ここまで、なかなか優秀なセルスター「CS-52FRW」。そこで、雑誌『家電批評』7月号のドライブレコーダー6製品比較でベストバイとなったケンウッド「DRVMR570」と比較してみました。
『家電批評』7月号でベストバイのケンウッド「DRVMR570」
ケンウッド
DRVMR570
実勢価格:2万2000円
比較結果
ケンウッド「DRVMR570」
- 付加機能 :B
- 取り付けやすさ:B
- 映像の見やすさ:A+
セルスター工業 「CS-52FRW」
- 付加機能 :B
- 取り付けやすさ:A+
- 映像の見やすさ:B
ケンウッド「DRVMR570」は、視界がより広くて見やすいところがメリット。ただしサイズが大きいためドライバーの視界に入りやすいところがネックです。
ケンウッド「DRVMR570」もセルスター工業 「CS-52FRW」も、それぞれ得手不得手がある印象でした。
ケンウッド「DRVMR570」の優秀ポイント
明るくて雲の様子もわかるほど美しい映像。両側の視界も広めで看板も見やすいです。
緊急録画ボタンが赤色でわかりやすく、大きいので押しやすいです。
モニター付きなのでサイズは大きめですが、操作の文字が大きくてわかりやすいです。
セーフティレーダー「AR-47LA」を検証
続いては、セーフティレーダー「AR-47LA」単体での検証です。
取締機(オービス)は、従来の電波を使用して速度を計測するレーダー式のほか、光を使用して計測するレーザー式のものも増えてきています。「AR‐47LA」はその両方に対応し、そのほかのさまざまな取り締まりポイントや制限速度の道路も知らせてくれるので、安心感があります。
実際に一般道や高速道路を走ってみましたが、表示と音声で正確に場所を知らせてくれました。常に安全速度をしっかり意識できます。
また、本体は小型なのでダッシュボードに取り付けても邪魔になりにくく、リモコン付きで操作も簡単。3.2インチと大画面で、地図やリアルCG表示もわかりやすいです。
1:受信性能
受信可能衛星が多く、精度はかなり高いです。
高速道路上にあるループコイル式に反応
路肩に設置されているループコイル式オービスは遠くからではわかりにくいのですが、事前に音声と表示で知らせてくれました。
一般道路上にあるLHシステムに反応
道路をまたぐ形で上部に設置されたLHシステムの位置も知らせてくれます。その道路の制限速度が表示されるのもありがたいポイント。速度にしっかり注力できます。
2:安全運転サポート
オービスや待ち伏せなど、さまざまなポイントを知らせてくれます。
過去に取り締まりが行われていた場所
過去、飲酒や一時停止違反などの取り締まりが行われていたポイントを表示。誰もいないこともありますが、気をつけておきたい場所です。
事件に使われるクルマの撮影
盗難車両やクルマを使った事件の犯人検挙のため自動でナンバーを読み取るシステムもよく見かけます。約500m手前で知らせてくれます。
時速30km/hの制限場所
市街地や住宅街で最高速度を30km/hに制限する交通規制の場所をお知らせ。スピードを落としましょう。
警察関係車両の無線を受信
警察関連車両に搭載され、自車位置情報をセンターなどに送信するシステム。表示されたときは、付近にパトカーを見かけることが多いです。
制限速度が変わる場所
高速道路で制限速度が切り替わるポイントを知らせてくれます。高速道路でも最高速度が40km/hになる場所もあるので要注意。
新型取締機があった場所
レーザー式オービスなどの新型取締機が現在または過去に設置されているポイントをお知らせ。今後このタイプが増えていく可能性もあります。
3:操作のしやすさ
リモコンが付属しているので、音量や待受画面の操作が行いやすいです。対応するドライブレコーダーの設定操作も行えます。ボタンはクリック感があるのでしっかり確認でき、文字も読みやすいです。
ドラレコとセーフティレーダーをつなげての検証
それではドラレコ「CS-52FRW」とセーフティレーダー「AR-47LA」の合体時の検証です。
2製品をつなげるときは電源コードは1本で済むだけでなく、セーフティレーダーはドライブレコーダーのモニター代わりになるので設定や撮影映像のファイル確認も容易。安全運転支援機能も追加され、利便性が格段にアップします。
取り付けやすさ:電源コードは1本で済むのでソケットの増設は不要!
1本の電源コードでドライブレコーダーとセーフティレーダーの両方をまかなえるので配線がラクでケーブルがスッキリ。アクセサリーソケットも1つで済みます。相互通信用コードはドライブレコーダーに、電源コードはセーフティレーダーに同梱されています。
操作のしやすさ:ドライブレコーダーが設定しやすく腕もラク!
ダッシュボードに設置したセーフティレーダーの画面に、ドライブレコーダーの設定画面を表示できます。目線や腕をウインドウの上にあるドライブレコーダーの位置まで上げる必要がなく、疲れません。
画面は高精細で文字がわかりやすく、リモコンを使用できるのも便利です。
画面の見やすさ:セーフティレーダー画面で
ドラレコ映像が見られる
ドライブレコーダー(前カメラ、後ろカメラ)の映像とセーフティレーダーの地図画面をどちらか、または両方表示することができます。セーフティレーダーはダッシュボード上にあるので、映像の確認もしやすいです。
カメラの映像と地図を同時に表示
車の前後の様子のほか、オービスの場所も同時にわかります。地図を大きく、カメラの映像を小さくすることもでき、必要に応じて両機種を使い分けられます。
前車が発進したときに知らせてくれる
ドライブレコーダーのカメラが前車の発進を認識すると、セーフティレーダーの画面でお知らせ。安全運転を支援してくれます。
【結論】万が一を考えたら6万円の価値アリ!
セルスター工業「CS-52FRW」
セルスター工業
CS-52FRW
実勢価格:2万9400円
サイズ:W86×D23×H40mm(本体)、W34.5×D16×H34.5mm(別体カメラ)
重量:64g(本体)、19g(別体カメラ)
最大録画画素数:200万画素(FullHD)
セルスター工業「AR-47LA」
セルスター工業
AR-47LA
実勢価格:2万2190円
サイズ:W104×D21×H54mm
重量:111g
最初は「2つで約6万円の出費か……」という印象でしたが、この2製品を連携して検証すると、合体時の便利さもよくわかりました。
ドラレコ「CS-52FRW」は単体としての評価はBですが、これは両方購入して使うべきという思いが強くなってきました。
電源コードが1本で済むだけでなく、セーフティレーダーはドライブレコーダーのモニター代わりになるので設定や撮影映像のファイル確認も容易。安全運転支援機能も追加され、利便性が格段にアップします。ということで、合体時の評価はベストバイとなりました。
連携機能のない機種を別々に購入するより、価格面でも機能面でもお得。万が一の事故やトラブル、取り締まりにあったときの悩みや出費を回避できるなら、6万円の価値アリというのが今回の結論です。
今後はこのような付加機能で差別化した機種が増えるかも。
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2機種で約6万円ですが、性能に対してのコスパも気になります。