ASUS「TUF Gaming A15 FA506IHRB」
ASUS
TUF Gaming A15
FA506IHRB
実勢価格:9万2000円
サイズ・重量:W359.8×D256×H24.5mm・2.3kg
ディスプレイ:15.6インチワイドTFTカラー液晶 フルHD(1920×1080) 144Hz
CPU:AMD Ryzen 5 4600H
グラフィックス:NVIDIA GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4-3200 8GB
ストレージ:SSD 512GB
インターフェース:HDMI×1、USB-C×1、USB Type-A×3、ヘッドホンジャック×1
バッテリー駆動時間:約7.8時間
OS:Windows 11 Home 64bit版
2022年5月に発売されたASUS「TUF Gaming A15 FA506IHRB」は雑誌『家電批評』2022年6月号で紹介した「F15」のCPU違いのシリーズです。
前回はCore i7+GeForce RTX 3060+16GBメモリという高性能な組合せでしたが、今回はRyzen 5+GeForce GTX 1650+8GBメモリで格安。はたして、この構成でどこまで快適にプレイできるかを検証しました。
まずは、ASUS「TUF Gaming A15 FA506IHRB」の特徴です。
インターフェースは豊富でポート数も十分
インターフェースは必要となる種類がひと通り揃っています。USB Type-Aが3つあるのでマウスやゲームパッドを接続するにも便利。通信が安定する有線LANも利用でき、HDMIで大画面ディスプレイに出力(最大解像度3840×2160)してのプレイも可能です。
144Hz対応なので表示が滑らか
ディスプレイは144Hz表示に対応しており、動きが非常に滑らか。残像も少なく、オンラインバトルにも向いています。
移動によく使われるキーがひと目でわかる
移動によく使われる「W」「A」「S」「D」の4つのキーは、色違いになっているのでとっさの場面でも素早く確認できます。
それでは次は、基本性能や画質などの検証結果です。
【基本性能】144Hz表示だけど画質が微妙でメモリが遅いのが気になる
基本性能の評価
性能 | 結果 | 評価 |
画質 | △ | 難あり |
音質 | ○ | 合格 |
CPU(CINEBENCH R23) | Multi Core:7736 Single Core:1113 |
合格 |
メモリ(SiSoftware Sandra Lite) | 16.730 GB/秒 | やや難 |
グラフィック(3DMark Night Raid) | Score:28480 Graphic:41420 |
良好 |
SSD(CrystalDiskMark) | Read:1851 MB/s Write:736 MB/s |
やや難 |
144Hz表示で動きは滑らかですが、残念なことにディスプレイの画質は微妙です。
画質のキレイさに関しては、折原さんによると「あまりハイスペックには見えない。画面の発色の鮮やかさ、輝度感は感じられず、画面のシャープさが不足。このサイズとしては画面の輝度が低そう。普通のビジネスノートくらいのきれいさでは」とのこと。自宅では外部ディスプレイにつないでプレイするほうが快適です。
また、暗い部分の見やすさですが、「黒い部分は白浮きしてしまうタイプ。階調としてもあまり出ておらず、液晶としてのスペックがいまいち」とのこと。
スピーカーの音質に関しては、「キーボード上の位置から上向きに音が広がり、臨場感はあるサウンド。人の声もそこそこにクリアだし、低音のリズムの刻みも聞こえる。楽器の音など総合的にきいても、そこそこの出来」と折原さん。
スペックに関しては、CPUのマルチコア性能とグラフィックはこの価格にしては優秀でした。ゲーミング機としてメモリやSSDの速度は正直遅いです。
【ゲームの快適さ】背景やキャラの動きは滑らかだがゲームや作業内容によってはメモリ不足も
『フォートナイト』のクオリティプリセットの4段階で画質設定を変え、それぞれプレイの快適さを検証。動きの滑らかさやカクつき、残像をチェックしました。
4GBビデオメモリの「GeForce GTX 1650」を搭載しているので、グラフィック表示に関しては特に不満は感じられませんでした。
また、『フォートナイト』の「最高画質」設定でも、カクつきや処理落ちはありませんでした。それに『FF14』ベンチでも最高品質でスコア「8963(快適)」でした。
各画質の検証結果
最高画質でも十分動きは滑らかで、快適にプレイできます。画質を落とすと動きはさらに滑らかですが、遠くまで見づらくなるので逆に快適さは落ちました。
最高画質
▼評価:良好
処理落ちや残像は気にならず、65FPS程度まで表示。ただし、時間経過とともにファンの音がやや大きくなりました。
高画質
▼評価:優秀
遠景描写がやや甘くなりますが、歩行時には平均して70FPS以上で表示。車に乗るとFPSは50程度に落ちます。
中画質
▼評価:良好
テクスチャは粗さが目立ちますが、車での移動時でも100FPSあたりをキープしています。ファンの音はやや聞こえます。
低画質
▼評価:合格
車の移動時でも144FPSで表示され、動きは滑らかです。でも画面がのっぺりし過ぎて逆にプレイしづらくなりました。
【結論】安いので初心者向けだが、しばらくすると力不足を感じるかも
▼総合評価
- 基本性能:2.5/5点
- 使い勝手:4/5点
- 拡張性 :3/5点
- コスパ :5/5点
- 評価 :B(3/5点)
▼おすすめポイント
- 画面が大きめでプレイしやすい
- 格安でグラフィックボード搭載機が手に入る
- 144Hz表示で動きが滑らか
▼残念ポイント
- SSD容量が少ないので外付けが必要
- 8GBメモリなので重過ぎるゲームは微妙
- サイズと重さが毎日の持ち歩きには不向き
検証の結果、この価格でそれなりにゲームプレイも楽しめました。グラフィックボード搭載なので『FF14』でも快適にプレイできますが、画質の微妙さは気になります。自宅では高画質のディスプレイにつないでプレイするならアリでしょう。ただし、メモリが8GBなので、ゲームのダウンロード中に反応が鈍くなることも。
ASUS「TUF Gaming A15 FA506IHRB」が気になっている人は、以上の検証レビューを参考にしてみてください。
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発色の鮮やかさや輝度感は感じられず、シャープさが不足しています。音質は臨場感があります。