格安でも買いのデジタル家電はある?
デジタル家電はどうしても価格が高めですが、Amazonや楽天には「こんな値段で買えるの?」とびっくりするほど格安の製品もたくさん販売されています。
しかし、気になるのがその品質や性能。安いからと購入して失敗したくはないですよね。
そこで、本音の家電ガイド『家電批評』がAmazonや楽天で低価格の製品は本当に買って良いものなのか徹底検証しました!
中国メーカー製の激安ノートPCは買って良い?
リモートワークが広がり、パソコンの購入を検討している人も多いのではないでしょうか。
しかし、パソコンの需要増加に加えて半導体不足も重なり、5万円以下のものを探そうとしても大手メーカーの製品は皆無。そこで視野に入るのが、Amazonや楽天で見られる中国メーカー製の激安ノートパソコンです。
ということで『家電批評』2021年11月号では、Amazonや楽天で中国メーカーが販売するWindows10搭載のノートパソコンを調査。そのうち「5万円以下」で「実用に耐えうるスペック(※)」の6台を購入。評価基準として同スペックの日本メーカー製1台を加え、使い勝手や品質などを比較しました。
この記事では、その結果高評価だった上位3製品を紹介します。
※実用に耐えうると想定したスペックは次のとおり。CPUは現行から1世代前まで、メモリは4GB以上、ストレージはSSD 128GB以上、画面解像度はフルHD以上。
仕事でもプライベートでも使える!「CHUWI」
CHUWI(ツーウェイ)
GemiBook Pro
Amazon実勢価格:4万6500円
楽天実勢価格:5万4823円
サイズ・重量:W310×D229.5×H20.6mm・1.5kg
CPU:Intel Celeron J4125
メモリ:12GB
画面:14インチ(2160×1440)
ストレージ:SSD 256GB
無線LAN:Wi-Fi 6
OS:Windows 10 Home
▼検証結果
画面 :14/15点
音声 :13/15点
キーボード :3/5点
タッチパッド:5/5点
カメラ :5/10点
マイク :7/10点
品質 :8/10点
性能 :9/10点
サポート :3/10点
使用感 :9/10点
総合 :76/100点
7製品中、最も優秀でベストバイに輝いたのはCHUWI「GemiBook Pro」でした。
高負荷の作業やゲームは性能的に厳しく、Webカメラの性能とサポートに懸念はあるものの、それ以外は優秀。仕事・学習だけでなく、エンタメ用途でも十分活躍できます。
Amazonの評価は星4つに届かない「3.9」でしたが、雑誌『家電批評』編集部で実際に操作した結果、その出来から星は4.2としました。
【画面】画面比率は3:2で縦に広く見やすい
14インチの液晶ディスプレイはフルHDよりも高解像度の「2160×1440」。画面比率が正方形に近い「3:2」なので縦方向の動きが多いWeb閲覧やオフィス文書の作成がしやすいです。光沢付きの表面加工で高級感もあります。
【音声出力】中・高音域はクリアで低音もしっかり出る
本体底面の左右にあるスピーカーから出力される音声は、中・高音域だけでなく低音までしっかりフォローしていて、プロも絶賛でした。映画や音楽鑑賞用としても不足はありません。
【通信性能】Wi-Fi 6に対応でネットも速い
インターネットの接続手段である無線通信機能は最新規格のWi-Fi 6(11ax)に対応。環境が整っていれば、高速通信が可能です。実際にWeb閲覧してみると、モタつきもなく快適でした。
【Webカメラ】映像の色の補正がオーバー気味
CHUWIで気になったのが、Webカメラの映像でした。照明の影響を受けやすく、暖色系の照明だと明るすぎる色合いになります。
思ったより快適な使い心地!「ALLDOCUBE」
ALLDOCUBE(オールドキューブ)
GT Book
Amazon実勢価格:4万2999円
楽天実勢価格:5万3443円
サイズ・重量:W323×D207×H17mm・約1kg
CPU:Intel Celeron N5100
メモリ:12GB
画面:14インチ(1920×1080)
ストレージ:SSD 256GB
無線LAN:Wi-Fi 6
OS:Windows 10 Home
▼検証結果
画面 :10/15点
音声 :13/15点
キーボード :3/5点
タッチパッド:5/5点
カメラ :6/10点
マイク :7/10点
品質 :8/10点
性能 :10/10点
サポート :3/10点
使用感 :9/10点
総合 :74/100点
2位は、A+評価となったALLDOCUBE「GT Book」。Amazonで星5つの中国メーカー製のノートパソコンです。
確かにスペックや音声面は良いですが、「輝度が低めでぼやけた印象」「少しの角度で色変化が出る」などの画面性能を考慮し、雑誌『家電批評』編集部は星4つとしました。
日本語配列のキーボードカバーが付属するので配列設定の変更でキーボードの問題もクリア可能。コスパも申し分ありません。
【音声出力】重低音の評価は検証機中でNo.1
本体底面左右のスピーカーから出力される音声は中・高音域こそCHUWIに劣るものの、低音は検証機中で1位の実力。とはいえ、中・高音域も悪くないので、映画や音楽などのエンタメ用途でも不満なく楽しめます。
【CPU】現行最新の「Jasper Lake」を搭載
4万円台ノートのCPUは1世代前の「Gemini Lake」搭載のものが多いですが、本製品は最新世代の「Jasper Lake」を搭載。処理能力は前世代と同等ながら描画性能が向上していて、実際の使用でも表示が若干スムーズに感じました。
購入後の不安は一切なし!「mouse C4」
マウスコンピューター
mouse C4
実勢価格:6万5780円
サイズ・重量:W325×D219.3×H19mm・約1.3kg
CPU:Intel Celeron N4100
メモリ:8GB
画面:14インチ(1920×1080)
ストレージ:SSD 256GB
無線LAN:Wi-Fi 6
OS:Windows 10 Home
▼検証結果
画面 :6/15点
音声 :5/15点
キーボード :5/5点
タッチパッド:3/5点
カメラ :7/10点
マイク :7/10点
品質 :10/10点
性能 :7/10点
サポート :10/10点
使用感 :6/10点
総合 :66/100点
検証機中で3番目に高評価となったのが、評価基準として参戦したマウスコンピューター「mouse C4」でした。
画面表示と音声がいまひとつ、操作レスポンスにモタつきを感じるといった弱点はあるものの、それ以外は問題ありません。
コスト面は中国メーカー品と比べると劣るものの、日本語解説書や24時間対応といったサポートの手厚さは随一。パソコンに明るくない、または安心を重視する人は本製品がベターです。
【サポート】詳細な解説書付きで初心者も迷わない
中国メーカーの製品にない絶対的な強みが、日本語解説書の充実度です。マウス製品は80ページにおよぶ丁寧なサポートマニュアルのほか、Windowsの使い方がわかるPDFも用意し、いざというときに迷いません。
【外部端子】全部入りの外部端子でさまざまな機器がつなげる
2種類のUSB端子、HDMI端子、microSDカードスロットと、搭載する外部端子の豊富さもマウスコンピューターの特徴。とくにUSB端子は搭載機器が多い「Type-A」と、最近増えている「Type-C」の両方を備える点が魅力です。
まとめ
以上、中国&日本製の格安ノートパソコン7台の比較テストで上位だったおすすめ3製品でした。
今回の検証でまず驚いたのが、購入した中国メーカー製パソコンの半数以上が想像以上にキビキビと動作・レスポンスしたこと。調べてみると、反応がよかったのは搭載メモリ12GBの製品でした。
結論としては、中国メーカー製の激安機でも実用に十分耐えうる製品はあります。しかも、期間限定のクーポンが適用できると、なんと3万円台で入手できることも。「必要に迫られているけど、まだパソコンを購入していない……」という人は、選択肢に入れてみてください。
なお、激安中華パソコンは基本的に低スペックなので、OSのアップデートを考えると現役として通用する期間が短め。10万円クラスが5~10年のところ、激安パソコンだと3年が目安な点も留意しましょう。買うときの参考にしてみてくださいね。
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